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ターニングポイント 第117話積雪

士郎は朝五時に自分と格闘しながら何とか起きて経丸と共に日課の走り込みをおこなっている。


 士郎は走りながら経丸に


「経丸、最近まだ寒いよな」


「そうね、三月の頭とはいえ寒いわよね」


「早く、暖かくなるといいなぁ」


「そうね、もう少し暖かくなれば桜が咲くからそしたら二人で桜を見に行こうか」


 経丸の言葉に士郎は驚き声を裏返しながら


「えっ!二人で⁉」


「うん、たまには二人でもいいかなと思ったんだけど、嫌だった?」


 士郎は慌てて


「いや、いや全然嫌じゃない。全然嫌じゃない。行こう二人で」


 経丸は笑顔で


「ホント!よかった楽しみにしてるね」


 二人は盛り上がりながら走り込みをし走り込みを終えて城に帰ると城の大広間で皆が話で盛り上がっていた。


 士郎は図々しく話の輪に入りデモンの肩に腕を回して


「おい、朝から何の話で盛り上がってたんだよ」


 デモンは士郎に


「皆の今までの戦の活躍の話で盛り上がってたんだよ」


「そうか、それがしの武勇伝は君の生きる参考になったか」


 士郎の言葉にデモンは大笑いしながら


「お前、三方ヶ原の戦いでウンコ漏らしたんだって」


 士郎は慌てて


「お前、何年前の事言ってんだ」


 デモンは大笑いしながら士郎の肩を叩いて


「やっぱり、お前最高だよ」


「ぶっ飛ばすぞ、お前」


 デモンは笑いながら


「よせよせ、俺にびびってここでお前がウンコ漏らしたらたまらんからな」


 うーた、ひょーたも声を揃えて


「やーい、士郎のウンコ漏らし」


 皆が大笑いする中士郎は大声で


「おい、このバカ三神達をいつまでこの城に入れておくんだ。さっさと追い出せよ経丸」


 経丸は笑顔で


「デモンさん達ゆっくりしていってくださいね」


「はーい」


 皆で色々な話で盛り上がり、昼ご飯は経丸達女性陣三人が大鍋で具沢山鍋を作った。


 早速、海老太郎は一口食べると


「うまっ!この鍋、めちゃくちゃ美味しいですね」


「まぁ、旨い物を食べたことがない海老太郎が旨いと言っても説得力ないからな」


「兄貴、それは海老太郎さんに失礼だよ。海老太郎さんだって美味しい物食べた事ありますよ」


 海老太郎は真顔で片倉に


「片倉さん、僕って美味しい物食べたことありますか?」


 片倉は笑いながら


「知らんがな!」


 とツッコみ、皆笑った。


 士郎も一口食べて偉そうに


「まぁ、食えなくはないな」


「もう、兄貴は食べなくていい」


 士郎の取り皿を下げようとする凛に士郎は


「ごめん、ごめん。本当は最初からうまいと思ってました」


 士郎が謝ったから凛は取り皿を返した。


 経丸は皆に


「これ、ひのちゃんがほぼ一人で作ったんだよ」


ひのは慌てて


「そんなことないですよ、三人で作ったじゃないですか」


「いや、経丸さんのいう通り私達はたいしたことやってないですよ。ひの料理長」


「いや、いや」


 と謙遜するひのの言葉を遮るように


「なるほど、経丸の手がそこまで加わってないならうまいのは当然か」


 経丸は顔をぷくっと膨らませながら


「どういう事よ」


 士郎が答えようとした時に海老太郎が真顔で


「殿、士郎さん殿にかまって欲しいから、かまちょしてるんですよ。ね、士郎さん」


「海老太郎、お前」


 と士郎が言い切る前にデモンが大笑いしながら


「何、士郎かまちょしてんの。可愛い事してんじゃん」


「へいへい、かまちょ」


 声を揃えて煽り出すうーた、ひょーた


 経丸は少し照れながら悪ノリで


「士郎、皆の前ではやめてよ」


 士郎は慌てて


「おい、経丸まで何言ってんだよ」


「兄貴、怒る振りしてホントは喜んでんじゃん」


 凛の言葉に皆が声を揃えて


「ひゅーひゅー」


 と叫ぶ。


「凛、お前覚えてろよ」


 凛は士郎の言葉など気にせずニヤニヤしていた。


 片倉は優しく士郎の肩を叩いて


「士郎君、飲むかい?」


「あー飲まなきゃ、この馬鹿どもの相手やってらんないすっよ」


士郎は片倉から渡さされた茶色い液体を一気に口に含むとあまりのしょっぱさに噴出して


「なんだ、このしょっぱいのは」


 片倉は大笑いしながら


「醤油だよ」


「片倉、てめぇーぶっ殺してやる‼」


そう叫びながら片倉に馬乗りになって飛びかかる士郎を経丸と凛の二人で止めた。



 にぎやかな食事が終わり男性陣だけで後片づけを終えるとひのが興奮した感じで


「皆さん、雪が積もってますよ。凄いですよ」


「ホントだー!凄い!」


とはしゃぐ海老太郎の態度とは対照的に士郎はひのを少しこ馬鹿にした態度で


「ひのちゃん、まさか雪見たことない?」


 こ馬鹿にされたことを気付いてないひのは真顔で


「さすがに見たことはありますよ」


「じゃあ、なぜそこまで興奮する?」


 ひのはキラキラした笑顔で


「こんなに積もっていると、非日常って感じがしてワクワクするじゃないですか」


「はぁ、おこちゃまだな」


 という士郎の言葉を聞かずにひのは海老太郎を連れて走り出して行った。

 

そしてしばらくするとひのは再び士郎の前に現れていきなり士郎の顔に雪玉をぶつけて笑顔で


「士郎さんも遊びましょうよ」


 雪玉をぶつけられた士郎はニヤリと笑って


「あー遊んでやるよ!思いっきり遊んでやるよ!皆雪合戦するぞ‼」


 士郎の言葉を聞いて面白そうだと思った皆は外に出て全員で雪合戦をしたのであった。



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