ターニングポイント第115話心労
少年少女達が萬崎の元へ
「我らは死を恐れない!正義のために死ねば来世は絶対にいい世界に行ける」
「我らは死を恐れない!正義のために死ねば来世は絶対にいい世界に行ける」
「我らは死を恐れない!正義のために死ねば来世は絶対にいい世界に行ける」
「うわぁ、来ないでくれ‼ごめんなさーい!」
萬崎は飛び上がるように起きた。
「ゆっ、夢か」
萬崎は夢だとわかるとホッとしふぅーと息を吐いた。
萬崎は今回の戦で心身共にボロボロになった萬崎は何とか岐阜城に帰った。
「殿、お帰りなさい」
「天ちゃん、ただいま」
天子はすぐに萬崎に元気がないと悟って黙って部屋に萬崎を連れて行った。
天子は萬崎と二人きりになった時に優しい口調で
「智くん、なんかあったんですか?」
「天ちゃん、俺のやっている事って間違っているのかな」
「何でそんなこと思うのですか?」
「俺は日ノ本から戦を無くしたいそのためにずっと戦って、敵と言うだけで罪のない人も殺している。むしろ俺がより多くの大きな戦を起こしている。俺はやはり間違っているのか」
弱気の萬崎に対して天子は強い口調で
「萬崎智之のやっている事は絶対に間違ってない‼」
「天ちゃん」
「智くん、今まで通り自信を持って」
「ありがとう、天ちゃん」
萬崎は一日ゆっくり天子と過ごして戦の疲れを癒した。
翌日、萬崎は家臣達を集め
「よぉー、諸君元気かい」
飯田が笑顔で
「元気ですよ、殿」
萬崎は笑顔で
「そうか、そうか元気で結構」
萬崎はいきなり真顔になって大きな声で
「俺は絶対に天下統一し日ノ本から戦を無くす」
「だから、今日から俺は日ノ本の天下人になる」
勤勉は真顔で
「天下人に?そんなの勝手に名乗って他の大名達から反発されませんか」
「だから、俺は滋賀県の安土に今まで誰も造ったことのない豪華絢爛な巨大な城を造って皆に権威を示す」
家臣達は声を揃えて
「巨大な城⁉」
萬崎は立ち上がり
「あぁ、その城が日ノ本の平和の象徴になるようにするんだ!」
「兄上、そのお城私に作らせて頂けませんか」
「大和が、作る?」
「滋賀は私の元支配地なので土地には詳しいです」
「作れるか?」
「はい、必ずやご期待に添えるお城を作って見せます」
萬崎軍は早速、大和を中心に滋賀県の安土に巨大な城を築城し始めた。
半年後
「何、もう安土城が完成した‼」
「はい、完成しました」
「早いな、早速見に行くか。天ちゃんも一緒に見に行こう」
「私も行っていいんですか!」
「いいに決まってんじゃん。行くよ」
萬崎は天子と共に馬に乗ってあ安土城に向かった。
安土城に着いた萬崎と天子は
「おっ、これは凄いな」
「智くん、凄すぎるよ!これは」
萬崎と天子の目の前には六階建ての天守閣が金色に輝いている安土城の姿があった。
萬崎は大和を呼んで
「大和、ご苦労様これ凄すぎるよ。ありがとう」
「いえ、皆が頑張ったので」
萬崎は大和と固い握手を交わした。
「大和、安土城を案内してくれ」
「はい、もちろんです」
萬崎と天子は大和の案内で安土城を見て回る
「天ちゃん、凄いよこの城地下もあるよ」
「ホントだ、凄いですねホントに豪華絢爛な城ですね」
二人は安土城のクオリティーの高さに興奮したのであった。
萬崎は天羽家や金崎家そして天羽家に安土城完成記念お披露目会の招待状を出した。
「皆さん、わざわざ遠くからおこしいただき誠にありがとうございます」
金崎は感心した表情で
「萬崎殿、凄いお城を建てられましたね」
「いや、たいして事ありませんよ」
「いや、日ノ本の天下人になる萬崎殿にふさわしい城ですよ」
萬崎は物凄い笑顔で
「ホントですか、金崎殿がそんなことを言ってくださるなんて俺物凄く嬉しいです」
金崎と萬崎が話をしている途中で
「おい魔王、何か凄い城建てたって言うから来たけど予想以上に凄いな」
経丸は士郎の大きな態度に慌てて
「バカ士郎、萬崎殿に失礼な態度を取るんじゃない」
「おっ、来たか士郎、経丸殿」
「呼んどいて来たかじゃないでしょ、早くお茶でも出してよ、こっちは遠路はるばる着て疲れているんだから」
経丸は士郎の頭を叩いて
「士郎、失礼な事を申すな」
「いや、経丸さんこっちの不手際だ。天ちゃんお茶を持ってきてください」
「はい、わかりました」
「天子さん、すみません冷たいお茶を大きな茶碗でお願いします」
「士郎、あんた図々しすぎるよ‼」
天子は優しい口調で
「冷たいのですね」
「はい、お願いします」
士郎と経丸の前に冷たい水が運ばれた。
士郎は経丸が凄く喉が渇いている事を知っていて経丸が遠慮して自分から萬崎にお茶を貰おうとしようとしない事も知っていた。
経丸と士郎は頂いたお茶を丁寧に飲んだ。
萬崎、金崎、士郎、経丸の四人で話していると凛達が現れ
「あっ、殿達ここにいたんですか?」
萬崎は嬉しそうに
「おっ、皆来てくれたんだな」
海老太郎は片倉の「萬崎殿お久しぶりです」の挨拶に被せるように大きな声で
「はい、皆で魔王の城を見たいって話になって楽しみにしてきたんです」
「そっか、どう期待通りだった?」
海老太郎は興奮した感じで
「期待以上ですよ!凄すぎます!!ねぇ、ひっのー」
「はい、この城は日本一の城だと思います」
褒められた萬崎は照れながら
「ホント?嬉しいこと言ってくれるなぁ」
「おい、二人ともあまり魔王を褒めるな。調子に乗るから」
萬崎は上機嫌でツッコむために軽く士郎の頭を叩いて
「余計なことを言うな」
その場は和んだのであった。
その日の夜、萬崎は近くの民家に明かりをつけないでくれと頼み城の明かりをつけた。
すると城が綺麗に輝いているように見えた。
金崎は城の夜景に感動し
「萬崎殿、これは物凄く美しいですね」
萬崎は嬉しそうに
「はい」
海老太郎は大きな声で
「ねぇ、ねぇ、これ凄いよ!!ロマンチックだよ」
ひのも興奮した感じで
「これ、ホントにすごいです」
凛は少し笑いながら二人に
「二人ともはしゃぎすぎだよ」
「はしゃぐよね、ひっのー」
「そうですね、これだけ凄いとはしゃいでしまいますよね」
凛ははしゃぐ二人を暖かい目で見ていた。
凛達の横で稲荷と片倉は静かに夜景を眺めていた。
士郎は驚き呟くように
「経丸すげぇものを見たな俺達」
「さすがは萬崎殿だね」
皆、安土城の夜景に感動しながら萬崎の天下を認めたのであった。




