ターニングポイント第114話巨船
凶暴寺に徹底抗戦すると言われた萬崎は一度凶暴寺側と話し合いをしようとしたが凶暴寺の行動を見張るために大阪府内の砦にいた大内勤勉の軍に凶暴寺の僧兵がいきなり襲い掛かったそれに怒った萬崎は金崎の援軍も得て八万の兵を率いて凶暴寺を取り囲んだ。
萬崎は大声で
「奴らはいきなり俺らの勤ちゃんに襲い掛かった。これは絶対に許せない事だ。奴らを人だと思うな、徹底的に叩き潰せ‼」
萬崎の掛け声により八万の兵が一斉に凶暴寺に攻めかかった。
萬崎軍八万に対して凶暴寺は四万だったが
凶暴寺自体、守りが固く萬崎軍は多大な兵の損失を出し、また萬崎は兵の士気を高めるために自ら前線に立って戦ったが足を討たれため萬崎軍は一旦軍勢を引き上げるしかなかった。
萬崎は山根を呼び寄せ
「山根君、この戦どうすれば勝てる?」
「凶暴寺は寺ですが日ノ本、一、二を争うぐらいの堅城です力攻めで落とすのは無理だと思います」
萬崎は山根の答えに先回りして
「兵糧攻めか、では兵糧を凶暴寺に送っている鈴谷軍を撃破しないといけないという事だな」
「そうですね」
萬崎は大阪湾から木津川を経由して凶暴寺に兵糧を送っている鈴谷軍を撃破するために先回りして鈴谷軍の海軍の三倍の兵力で迎えたが日の本一最強の海軍を率いる鈴谷軍の焙烙や火矢前に萬崎軍の船は炎上し壊滅的な打撃を受け敗走し、凶暴寺への兵糧阻止は失敗に終わった。
敗報を聞いた萬崎は横にいる飯田に
「鈴谷軍の水軍は強いな」
「そうですね、次々と我が軍の船が燃やされましたからね」
鈴谷軍に勝たないと凶暴寺は倒せないからな
萬崎はいきなり大声で
「飯田―‼」
飯田は驚き
「何ですか!急に」
「ただ叫んだだけだ」
そう言って萬崎は去ろうとしたが
「念のため聞いとくか、飯田お前なら鈴谷の水軍にどうやって勝つ」
「あいつらは船を燃やしてくるから燃えない船を造れば勝てると思います、まぁ燃えない船何て鉄で作らないと無理ですけどね」
萬崎はいきなり大声で
「それだ‼」
「船に鉄板を張ればいいんだ‼」
「魔王,何を言ってるのですか、鉄板なんか張ったらすぐ錆びて使えなくなりますよ」
萬崎は自信に満ち溢れた表情で
「いいんだよ、使えなくなったって今回の戦だけに使えればいいんだよ」
萬崎はすぐさま船に鉄板を張らせて巨大な鉄甲船を造らせた。
萬崎は巨大鉄甲船を見て
「これは凄い、これなら勝てるだろう」
萬崎軍は巨大鉄甲船で鈴谷軍の水軍を完膚なきまでに打ちのめしたのであった。
萬崎は勝利の報告を聞いて
「よし、これで凶暴寺も降伏するだろう」
しかし、萬崎の思惑は外れる。
凶暴寺の僧兵達は三か月経っても籠城を続けたのであった。
萬崎に包囲され続けている凶暴寺は段々と兵糧が無くなり餓死する者が出始め生きている者は餓死した者を食べるなどの地獄絵図となっていた。
その情報を聞いた萬崎は
「なぜ、そこまでして俺らに徹底抗戦する」
萬崎は凶暴寺に向かって大声で
「今、降伏すればもちろん命は助けるし飯だって、たらふくご馳走する」
萬崎の言葉と大量の炊き出しの匂いに僧兵達の心は揺れ動く。
僧兵達の気持ちが揺れ動いているのを察した凶暴寺の頭領、大僧は僧兵達の前で
「皆さん、落ち着いてください。萬崎は我らをおびき寄せて一網打尽に殺すつもりです」
大僧は優しい口調で
「皆さん手を胸に当ててください。いいですか我らは萬崎という悪を倒す正義でいなければなりません」
大僧は目を大きく開き
「死を恐れず戦えば来世では絶対にいい世界に行けます」
体僧の洗脳により僧兵達は心を一つにして戦う覚悟を決めた。
「我らは死を恐れない!正義のために死ねば来世は絶対にいい世界に行ける」
僧兵達三万五線は声を揃えて何度も何度も唱えながら萬崎軍に突撃してきた。
萬崎は自分の軍に向かって来る敵兵を見て
「おい、突撃の最前列少年、少女達ではないか」
八田も萬崎と共に驚き
「そうですね」
萬崎は
俺は今から少年、少女達を殺すのか日ノ本の未来を創る者達を殺すのか。未来ある少年少女達の命を奪う俺の行動は本当にあっているのか
萬崎は震える手を必死に抑えながら
ここで俺に迷いが生じれば俺の軍の者達が命を失う事になる。俺の軍の者を守るためにはやはり少年、少女達だろうが敵なら潰さないといけない。
萬崎は覚悟を決め
「全軍構えー‼」
萬崎は自分自身にも言い聞かせるように全軍に大声で
「敵に情けをかけるな!徹底的にぶっ潰せ‼」
萬崎軍は突撃してくる凶暴寺の少年、少女達に一斉射撃を浴びせた。
少年、少女達は撃たれても怯まずゾンビの様に立ち上がり
「我らは死を恐れない!正義のために死ねば来世は絶対にいい世界に行ける」
と唱えながら萬崎軍に突っ込んでいった。
死をまったく恐れない少年、少女達は得体の知れない強さで萬崎軍に襲い掛かり萬崎軍は多大な兵の損失を出したが兵の数の差で何とか押し切り苦しみながらも凶暴寺に勝利し凶暴寺の頭領、大僧を捕らえることに成功した。
捕らえられた大僧は泣きながら
「萬崎殿、もう二度と逆らいません命だけはお助け下さい」
萬崎は大僧の胸倉を掴んで
「ふざけるなよ、何自分だけ助かろうとしてるんだ、お前のせいで未来ある少年、少女達が無くなったんだぞ‼」
もう助からないと悟った体僧は態度をガラッと変えて
「少年、少女はお前が殺したんだろ!お・ま・え・が命を奪ったんだ‼お前は絶対に地獄に落ちる‼お前のやっている事は誰も幸せにしてないんだ!」
萬崎のとなりにいた飯田がいきなり大声で
「ふざけるな、魔王は必死にこの日ノ本から戦を無くし皆に平和を与えようと必死なんだよ。お前なんかと格が違うんだよ‼」
「笑わせるな、萬崎のせいでこんなに大規模な戦が次々と起き、たくさんの人が死んでいるんだ。萬崎のやっている事は何も正しくない」
萬崎は冷静な口調で
「言いたいことは、それだけか」
何も反応しない大僧に対して
萬崎は刀を抜き
「じゃあ、死ね‼」
萬崎は大僧の首を切り落としたのであった。
これにて萬崎と長きに渡って戦った凶暴寺の戦は終わったのであった。




