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ターニングポイント第113話祝賀

片倉は武士疾風と盃を交わしている途中で気絶してそのまま倒れこんだ。


経丸や士郎が慌てて駆け寄り担いで萬崎。天羽連合軍が軍事拠点としていた城まで運んだのであった。


片倉は目を覚ますと片倉の様子を眺めていた士郎と経丸顔がいきなり視界に入って来て


「あっ、殿と士郎君どうしたんですか?」


士郎は片倉の言葉に


「おい、どうしたじゃないだろ気絶した片倉さんをここまで運んできてあげたんだぞ」


片倉は士郎の言葉に驚いて起き上がり


「えっ、気絶?」


「そうだよ、片倉さん戦場で気絶したんだよ」


「あっ、そういえば師匠は?」


経丸は低いトーンで


「亡くなられました」


「そっ、そうですか」


低いトーンの片倉に経丸は優しい口調で


「しばらくゆっくり休んでください」


「殿、ありがとうございます」


士郎は片倉の肩を優しく叩いて


「あんまり、思い詰めんなよ」


「ありがとう、士郎君」


士郎と経丸は去っていった。


片倉はしばらく一人で感傷に浸ってるとバーンと勢いよく戸が開いて



「片倉さん、起きてますか!」


片倉は何事かと思い少し驚きながら


「どうしたんだ海老太郎君。何かあったのか?」


「あっ、起きてるよかったぁ」


そう言って海老太郎はひのと共に片倉に近づいた。


「で、何があったんだ?」


「見てください、片倉さんの勇敢に戦ってる姿を描きました」


「えっ、どれどれ」


海老太郎は笑顔で


「これです」


「おっ、よく描けてるじゃないか」


「ホントですか?」


「うん、いい絵だよ。ところでひのちゃんはどうしたの?」


「私は美味しいお菓子を持ってきました」


「えっ、俺のためにわざわざ持ってきてくれたの?」


ひのは真顔で


「いえ、私が食べたかったから持ってきたんですけど」


片倉は少し困惑しながら


「おっ、そうか。でもありがとう」


ひのがいれたお茶を飲みながらお菓子を食べると


「ひのちゃん、お茶もお菓子も美味しいよ。ありがとう」


ひのは満面の笑みで


「ホントですか!うわぁー嬉しいです。今度もまた作りますよ」


「えっ、これひのちゃんの手作りなの!凄いじゃんこんなの作れて」


ひのは嬉しそうに


「やったー!片倉さんに誉められた」


「ひっのー、よかったね!」


海老太郎とひのはハイタッチした。


片倉はその姿を微笑ましく見ながら


俺は感傷に浸る必要ないのかもな



三人で仲良く話していると戸が開いて


「片倉さん、祝賀会をやるそうですよ。あれひのちゃん達ここにいたの?」


ひのと海老太郎は声をあわせて


「祝賀会!!」


「萬崎殿が豪華な食事を用意してくださってるから」


「やったね、ひっのー美味しい物がたくさん食べれるね」


「ホントですね、どんな物があるか楽しみですね」


二人はハイタッチして喜んだ。



 萬崎、天羽連合軍は派手に祝賀会をやったのであった。




 この萬崎、天羽連合軍の勝利は全国各地の大名に衝撃を与えた。



経丸達は無事に大多喜城に帰った。


大多喜城に無事に帰った次の日の朝五時


 今日も起きなきゃ戦で疲れていて寝てたいけどここで理由をつけて妥協するのはよくないな


士郎はいつもより自分と長い時間戦いながら


五、四、三、二、一、はい、起きる


 士郎は飛び起き身支度を済ませて経丸と合流し走り込みを始めた。


「士郎、ここを走るの久しぶりね」


「まぁな、久しぶりだな」


「一緒に走り込んでもう長いよね。何年たつ?」


「五年かな」


「なっが!」


「確かに長いよな」


「この走り込みもいつまで士郎と一緒に出来るんだろうね」


「いつまでも、ずっと一緒に走り込めばいいだろ」


 経丸は満面の笑みで


「士郎、そんなに私と一緒に走りたいの?」


「ばーか、健康のためだ。お前がみすぼらしい、ばばぁになるのは見るに堪えないからな」


「ふーん、私がおばあちゃんになった時も一緒にいてくれるんだ」


「当り前だろ!だって、あっ」


 士郎は自分が本音を口走りそうになったのに途中で気づき止めた。


「何?」


「なんでもねぇよ」


「なんでもなくないでしょ。今、途中言葉止めたじゃん」


「うるさい、先行くぞ」


「あーっ、そうやって誤魔化す!」


 士郎と経丸は朝からイチャイチャしながら走り込みをしているのだった。




士郎達が大多喜城に着く数日前に岐阜城に無事着いた萬崎は


「天ちゃん、帰って来たよ」


「お帰りなさい、殿」


「じゃあ、早速部屋行こう」


 天子は笑顔で


「はい」


 萬崎は家臣に向かって大声で


「いいか、お前ら絶対に部屋を開けるんじゃないぞ」


「殿、そういう事毎回家臣の方々に言わなくてもわかっていると思いますよ」


「天ちゃん、殿じゃなくて智くんって呼んでよ」


「殿、まだみんないますから」


「あっ、そうだね。早く部屋に行こう」


 萬崎は天子を引っ張って部屋の中に入っていった。


 萬崎は天子の膝の上に頭を乗っけながら


「天ちゃん、今回の戦であの最強松本軍を壊滅させたんだよ。俺凄くない」


 天子は優しい表情で萬崎の頭をなぜながら


「智くんホントすごいよ」


 萬崎は天子に褒められて嬉しくなった。


その日は二人でゆっくり過ごした。



萬崎は戦の火種を消したいと思い凶暴寺の僧兵に凶暴寺を退去するように書状を送った。


 凶暴寺の僧兵は萬崎の手紙を読んで


「ふざけるなよ、萬崎調子に乗るな!我らはお前に戦で負けた訳じゃないんだぞ」


 僧兵の頭領は萬崎の手紙をぐしゃぐしゃにして燃やし


「萬崎、てめぇは我らから凶暴寺を取ると言う事は死ねと言っているのと同じ、徹底抗戦するからな」


 凶暴寺の僧兵達は今までは将軍稲毛の命令に従う形で戦っていたから戦意が高くなかったが先祖代々僧兵が住んでいた凶暴寺を取られるとなれば僧兵達は本気で徹底抗戦をするのは当然の事であった。萬崎はそこを見誤ったのである。


 凶暴寺は急ぎ中国地方の王鈴谷と連絡を取り萬崎に対して徹底抗戦するとの手紙を送り萬崎を迎え撃つ準備を整えたのであった。


 萬崎は凶暴寺からの手紙を読んで


「なぜ、まだ俺と戦うと言うのだ。天下統一をして日ノ本から戦をなくすのは凄く難しい事なのだな」


 萬崎は一人珍しく深いため息をついたのであった。












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