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ターニングポイント 第111話師弟

片倉は堂々と一人で萬崎、天羽家に乗り込んで来ようとする日の本一最強の武将武士疾風の前に現れた。


 堂々と目の前に現れた片倉に大士疾風は


「おっ、久しぶりだな。勇敢な武将、片倉水道殿」


 片倉は一礼してから


「日の本一最強の武将、武士疾風殿に勝負を挑みに来ました」


「ほう、三年でどれくらい成長されたか楽しみだ!」


萬崎は勝負の前、皆に


「いいか、どうなっても手は出すな、銃は持つな」



 片倉と武士疾風はお互いの槍を合わせて


「では、始めましょうか」


 武士の掛け声とともに戦いは始まった。


 武士に強く打ち込まれる片倉は


やはり強い、でも三年間妥協せず苦しい鍛錬を乗り越えた僕なら絶対に勝てる


片倉、三年前と違って自分に絶対的な自信を持っておる格段に成長してきたな


 二人は幾度となく打ち合った。


武士疾風はいつもと違い自分と実力が拮抗する片倉との戦いに思わず笑みがこぼれていた。


 今まで数多の戦に出て一度もかすり傷さえしたことなかった武士疾風が片倉と共に血だらけになりながら戦って一時間が経過した。


 二人は息を切らし立っているのが精いっぱいの状態になっていた。


片倉は息を切らしながら呟くように


「俺は負けるわけにはいかない」


片倉は武士に槍で突かれて血が出ている右腕の痛みを感じなくさせるために自分の短刀で左腕を刺し


「これで、どっちの腕が痛いかわからなくなった」


 片倉の狂気に武士が怯んだ。その瞬間を片倉は逃さず大きい声で


「師匠、ありがとうございました!!」


 と怒鳴りつけながら武士疾風の胸を長槍で貫いた。


 長槍で貫かれた武士はそのまま地面に叩きつけられるように倒れこんだ。

 

武士は虫の息になりながらも


「片倉水道、お前は全盛期の俺を越えたよ」


 武士疾風にやっと勝てた嬉しさと自分の手で大事な師匠を殺してしまった悲しさが入り交じった感情目から涙がこぼれ落ちる片倉に武士疾風は優しい表情で


「泣くな、最後の相手がお前で俺は誇りに思うぞ」


 片倉は泣きながら武士疾風に頭を下げたのであった。


片倉は自軍に向かって大きな声で


「すみません、盃と2つと酒を持ってきてください!!」


皆は片倉の言葉にキョトンとするが


「早く、持ってきてください!!」


経丸が慌てて酒と盃を片倉の元に持ってきた。



「師匠、こんな形になりましたが一緒に酒を飲みませんか」


武士は優しい表情で


「片倉、おぬし粋なことをしてくれるじゃねぇか俺の約束覚えてくれてたんだな」


片倉は泣きながら声を震わせて


「はい」


武士は笑いながら


「おい、おい泣くなよお前と俺が最初で最後の一緒に飲む酒だ。楽しく笑顔で飲もうぜ」


片倉は涙を拭いて笑顔で


「はい」


片倉は武士に酒をついだ。


「お前を立派にできた。これで俺も胸はってハチベエと露子さんに会えるわ」


「えっ?なぜ私の両親の名前を知っておられるのですか?」


「昔、戦で負けた時に俺をお前の両親が匿ってくれたんだよ」


「そうだったんですか」


「今から、俺がお前を鍛えた本当の理由を話す」


この言葉に片倉は一旦盃を地面に置き正座して真剣に聞く体制をと整えた。


「俺は必ず恩返しをすると二人にいったんだが恩返しできずに二人は亡くなってしまった」


「俺はどうしても二人に恩返しがしたかった。亡くなった二人に恩返しが出来なかったことをずっと後悔していた」


「そんなある日二人の間にいた子供だけは生きていると情報を耳にしたそれが水道お前だった」


「俺は優しく、人のために戦うお前を見て感動した。そしてすぐに二人の子供だとわかった」


「俺は家は違うがお前を育てたくなった。お前をどんな敵からも大切な人を守れる強い武将にするのが二人への恩返しと思ったから」


武士は片倉を強く見ながら


「お前は努力した。本当にお前はすごい奴だ!」


片倉は泣きながら


「ありがとうございます」


「泣くな、今宵の酒が人生で一番うまかったわ」


片倉は涙を止めようとするが止まらず泣きながら


「はい」


「これをお前に伝えられてもうこの世に後悔はないわ」




























 

 



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