ターニングポイント第110話革命
長篠城の落城を知った松本軍は
「長篠が落城した、小賢しい萬崎、天羽連合軍を討ち滅ぼすぞ」
皆が和樹の言葉に賛成する中、日の本一、最強の武将武士疾風は
「若殿、此度の戦は撤退するべきです」
「なぜだ」
「此度の戦我らは一万の兵しか連れて来れてません、それに対して萬崎、天羽連合軍は三万この兵力差では勝てません」
「天羽はこの前我らに完敗した格下大名だぞ!それに我は勝てないと申すのか」
「あれから三年が経って天羽は成長しております」
「お主は我が成長していないと申すのか」
「いえ、そのような事は」
「だったら、勝てるだろうが此度の戦」
「若殿、戦とは簡単なものではありません!」
「そんなことお主に言われなくてもわかっておる」
「わかっておられるなら、ここは引くべきです」
「松本家は名門だ!格下相手に支城を奪われたまま退却するなんて名門松本家に泥を塗る行為だろうが」
「しかし、萬崎は格下なんかじゃないんですよ」
武士疾風は必死に説得するが
「お主、日の本一最強の武将ではなく日の本一腰抜けの武将だな」
和樹の発言に側近達は笑った。
そして松本軍は戦をする事に決まったのであった。
武士疾風は皆と離れた場所に行き水を飲んでふぅーと大きくため息を吐き天に向かって
「お屋形様、若殿をお止めする事できず申し訳ございません」
武士疾風は死を覚悟したのであった。
翌日、朝八時
松本軍は萬崎、土門が待ち構えているところに騎馬隊で突っ込んでいった。
萬崎は皆に
「よーく、引き付けろ、今だ、放てー‼」
萬崎、武士連合軍は一斉射撃を松本軍の騎馬隊に浴びせた。
あまりの凄い銃撃音に松本軍の馬は竿立ちし乗っていた武将は次々と落馬した。
「よーし、弾込め隊次の銃を緑が丘衆に渡せ」
萬崎は撃つ人と弾込めする人に分けて絶えまなく撃ち続けるようにした。
次々と撃たれていく日の本一最強の騎馬隊を見て経丸は
「萬崎殿、これは凄いですね」
萬崎は真顔で
「これなら味方の兵が犠牲にならず戦に勝てるだろ」
緑が丘衆、頭領貴寛は
「すげぇ、これこれアドレナリン爆発だぜ」
松本軍陣営では
「若殿、お味方の武将次々と討ち取られております」
和樹は兜を投げ捨て頭を掻きむしりながら
「クッソー!」
「若殿、撤退すべきです」
武士疾風の言葉に
「撤退なんかするか、こんな恥をさらしたのだ、討ち死にしてやるわ!」
大士疾風は和樹の胸倉を掴んで
「撤退してください」
和樹は大士疾風の迫力に恐怖で震えあがり
「わっ、わかりました撤退します」
松本軍が撤退しようとしている時に一人自軍に背を向けている武士疾風に和樹は
「お主、何をしている早く逃げるぞ」
「私は若殿を止められなかった、その責任を取ります」
そう言って仁王立ちして追撃してくるであろう萬崎、天羽連合軍を待ち構えた。
「萬崎殿、敵は壊滅し松本軍は退却を始めました」
萬崎は片倉の肩を叩いて
「じゃあ、追撃するか片倉さん出番だぞ」
「はい!」
萬崎、天羽連合軍馬防策をなぎ倒しながらは追撃を開始したため松本軍は退却を済ませてしまっていたが一人待ち構えている男がいた。
「あいつは誰だ!」
萬崎の言葉に片倉は呟くように
「日の本一最強の武将、武士疾風」
「日の本一最強の武将か、大勢でかかれー‼」
萬崎の命により萬崎、天羽連合軍は大勢でかかったが
武士疾風は長槍を片腕で振り回しながら向かって来る敵を簡単になぎ倒し
「お前らなんかが一万人来たって俺を倒せやしねぇぜ」
次々と倒される兵を見て萬崎は
「ここで多大な被害を出したら今日の戦いの意味が無くなる撤退するか」
「待ってください!」
この武士の言葉で撤退を命令しようとしていた萬崎の動きが止まる。
「私に武士疾風と一対一で戦わせてください‼」
「片倉さん、奴は日ノ本一、最強の武将だ!お前がいくら強くても勝てる相手ではないぞ」
「私は三方ヶ原の戦いから今日まで三年間、一日も鍛錬を欠かさなかった事はありませんだから戦わせてください」
頭を下げる片倉と共に
「萬崎殿、私からもお願いします」
経丸も頭を下げた。
「俺は片倉さんの主ではない主の経丸さんがいいなら戦えばいいんじゃないか遼太」
「はい!ありがとうございます」
萬崎は大声で
「全軍一旦撤退せよ!」
萬崎は笑顔で
「後は任せたぜ、片倉さん」
「はい!」
片倉は日の本一最強の武将武士疾風に一人で挑むのであった。




