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ターニングポイント第108話褒美

萬崎が上城家を滅ぼし小谷城を落城させたことは全国各地の大名に知れ渡った。

 


この出来事を知った広島を本拠地にしている鈴谷は


「将軍、萬崎との戦は中止した方がいいんじゃないですか」


「そりゃ、もちろんだ!我らは今、圧倒的に不利になったんだ、急いで帰るぞ」


 鈴谷軍はこれ以上の進軍を中止し急いで逃げ帰ったのであった。


 萬崎は一旦岐阜城に帰り皆を集めて今回の戦の労をねぎらった。


 萬崎の家臣達は次々と萬崎から褒美をもらったが貰えなかった豊影は萬崎に強い口調で


「魔王、なぜ我に褒美をくださらないのですか我は命を懸けて先陣を切って上城家を滅ぼし小谷城も落城させたんですよ。我こそがこの戦の一番の功労者じゃないですか‼」」


 萬崎は険しい顔で


「あぁ、豊影は確かに上城家を滅ぼしたのはよかったが、まだ命を出していないのに小谷城を攻撃した。これは明らかな軍事違反。本来なら立場を降格するような事をお前はやったが上城家を滅ぼした功績を配慮して降格は免除してやる」


 豊影は萬崎の言葉に怒り両手で握り拳を作って体を震わせながら


 萬崎、てめぇ覚えてろよ。いつかこの借りを必ず返すからな


 豊影は怒りながらも萬崎には感情を出さず萬崎に頭を下げて部屋を出て行った。


 萬崎が上城家を滅ぼし小谷城落城させたお祝いに経丸が萬崎の家にやって来た。


「萬崎殿、此度の戦圧倒的勝利おめでとうございます」


 萬崎は上機嫌で

「ありがとう、経丸さん」


 萬崎はお礼を言った後すぐに


「三方ヶ原での戦い本当にもうしわけなかった」 


 経丸は優しい口調で


「あの戦、萬崎殿はまったく悪くありません。しかし私はもう一度松本軍と戦をします、お力お貸しいただけないでしょうか」


「あの最強の騎馬隊と再び戦うのか」


 経丸は覚悟の籠った声で


「はい‼」


「おし、経丸さんがその覚悟なら共に松本軍と戦おう」


「ありがとうございます」


 経丸は丁寧に萬崎に頭を下げた。


 萬崎は経丸が帰った後懸命に松本軍に勝つ方法を考えていた。


 松本軍の騎馬隊は最強だ、松本軍に勝つには騎馬隊を封じ込まないと勝てない騎馬隊を封じ込むには


「あっ、そうだ!鉄砲だ!」


 萬崎は思い立った瞬間、凶暴寺の鉄砲部隊


として戦っていた者達を思い出しその者達の本拠地の和歌山に向かったのであった。


 ここ和歌山県、緑が丘の里


 萬崎は緑が丘衆鉄砲隊の頭領貴寛に会った。


「単刀直入に言う俺らの仲間になってくれないか?」


「はぁ、何で俺達を仲間にしようと」


「俺は天下統一し日ノ本から戦をなくそうと思っているそのためにお前らの力が必要だと思ったから力を借りに来た」


 貴寛は萬崎の言葉に吐き捨てるように


「そんな理由か」


「そんな理由だと‼」


「お前は戦をなくしたいかもしれないが、この世には戦の中でしか、生きられねぇ奴もいるんだぜ!」


 萬崎は自分が今まで考えた事もない言葉を貴寛に言われて衝撃を受けたがそれでも怯むことなく


「俺が生き方を変えてやる、戦が無くなった世の中でも生きられる世の中に俺が変えてやる」


「綺麗ごとを言うな、俺達カスから戦を取ったら何も残んねぇぞ」


「てめぇで、てめぇの価値を低く思うな!自信過剰でいろよ」


「はぁ!」


「てめぇをてめぇで信じられなくなったら人としてしまいなんだよ」


「じゃあ、お前は自分の価値をどう思っているんだよ」


「俺はこの日ノ本史上最高の人間だと思っている‼」


 貴寛言い切る萬崎に驚きながら


「その自信はどっからくんだよ」


「根拠のない自信だよ、根拠のない自信こそが俺の最大の武器だ‼」


 貴寛は萬崎の言葉に驚いた。


 こいつはバカなのか?それとも天才なのか?わからん全く、こいつの事は理解できないでも面白い奴って事は理解できる。


 萬崎は戸惑っている貴寛を見て笑顔で


「貴寛俺と共にこの日の本を救って歴史に名を残さないか」


 貴寛はフフッと笑って


「しかたねぇ、天下統一って面白そうだから付き合ってやるよ」


「オッケー、ナイス」


 握手をしようとする萬崎に貴寛は真顔で


「その前に多大な褒美をよこせ」 


「えっ!」


 少し驚く萬崎に


「当り前だろ、天下最強の鉄砲隊の緑が丘衆が味方してやんだ、戦う前から多大な褒美貰わないと」


「仕方ねぇな、岐阜城に取りに行くから付いて来いよ」


「オッケー」

 

 萬崎は日の本一の鉄砲隊を味方に付けたのだった。







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