ターニングポイント第106話再集
一旦戦を終えた萬崎軍は居城の岐阜城に戻った。
萬崎だけは岐阜城に真っすぐ戻らず岐阜県内にある爺やの墓に行き手を合わせた。
爺や、爺やのおかげで萬崎家は無事窮地を脱する事が出来ました。爺やの死を無駄にせずこれからも生き抜くので上から見ていてくれ
萬崎は岐阜城に戻ると
「お帰りなさい、智くん」
萬崎は勢いよく天子に飛びつき
「ただいま、天ちゃん!会いたかったよ」
「晴くん怪我が無くてよかった」
「天ちゃん、今日は一日中イチャイチャしようね」
「晴くん、まだみんないるから」
萬崎は皆に向かって
「今日は絶対に俺の部屋を開けるなよ。開けた奴は殺すからな」
皆はあまりの萬崎の迫力にビビりあがって震えながら
「はい、わかりました」
その頃滋賀の小谷城では
「おぎゃー、おぎゃー」
「産まれた‼」
琵琶海人は跳ね起き急いで智江の部屋に向かった。
「智ちゃん、産まれた!」
「はい、女の子が産まれました」
琵琶大和は智江の手を優しく握り涙目で
「智ちゃん、よく頑張ってくれた」
「海くん、赤ちゃんを見てあげて」
琵琶海人は赤ちゃんを見て感動し涙が溢れ出した。
琵琶海人は赤ちゃんを抱いて赤ちゃんの顔を見ながら
赤ちゃんも生まれたし、兄上とも和睦できたし今年はいいとしになるかな
その頃、京都を追放された将軍稲毛は広島を本拠地にしている中国地方の王、鈴谷侑弥の元に流れ着いていた。
将軍、稲毛は鈴谷に萬崎を討つように何度も何度もいい鈴谷は将軍のしつこさに負けて渋々出陣を決意した。
将軍はまた懲りずに全国の大名達に萬崎を討つように手紙を送った。
「魔王、将軍は懲りずにまた各地の大名に魔王を討つようにと手紙を送っています」
萬崎は呆れた感じで
「あのバカはどうしようもないな」
将軍からの手紙を受けた凶暴寺はまた包囲網に参加する事を決意した。
上城家はだいぶ迷っていた。萬崎は強いまた恐い思いはしたくない松本徳博が死んだ今我らに勝ち目があるのか、もう萬崎殿戦はしない方がいいのではないのか悩み抜いている上城の元へ萬崎の家臣、豊影がやって来た。
「豊影殿、どうされましたか」
豊明は偉そうに
「上城殿は、我が殿にお味方してくれるのか?」
上城は動揺しながらも
「ああ、もちろんですよ」
動揺を見抜いた豊影は
「上城殿、我は萬崎を裏切る」
上城は豊明の言葉に驚いて
「えっ!萬崎を裏切る」
「あぁ、上城殿も、もう一度萬崎包囲網に参加しませんか?」
上城は動揺しながら
「またぁ、またぁ豊影殿そうやって我を試しているのですよね」
豊明は真剣な眼差しで
「我は本気で萬崎を潰そうと思っている。重臣の我がいきなり寝返れば萬崎を討つことなど容易い」
「でも、よく考えたら萬崎殿と戦をする理由は私にはないです」
「萬崎に味方すれば全国の大名を敵に回すことになる。前回は運よく松本徳博が死んだから和睦をして危機を脱したがそう、何回も運は続かない!そして何より萬崎は勝ったわけでもない」
豊影の言葉に上城の心は揺れ動く、そこを豊影は逃さない!
「ましてや前回、萬崎は凶暴寺の主力と戦う前に大軍を率いたのにも関わらず小部隊の鉄砲隊に負けている。本気の凶暴寺、中国地方の王、鈴谷。松本徳博は死んだが新体制となった日の本一の最強の騎馬隊、松本軍。そして萬崎家重臣、の我の裏切り。上城殿も包囲網に加われば萬崎を必ず討ち取れる」
また、上城の心は揺れ動いた。
豊影は上城の肩をポンと叩いて
「大丈夫、必ず勝てるから」
上城は豊影の言葉を信じて出陣を決めたのであった。
鈴谷、凶暴寺、上城家、松本家が挙兵すると聞いた琵琶家では
大和の父が大和を呼び出して
「海人、此度こそは萬崎を討つぞ」
「父上、すみません。自分は反対です」
「反対だと!」
「自分らは兄上と和睦したんですよ。もう戦わなくていいではないですか」
父は強い口調で
「大和、萬崎の味方をすれば全国の大名を敵に回すことぐらいお前にもわかるだろ!」
「わかりますでも、私は一度許して和睦してくれた兄を二度も裏切りたくはない」
父は怒り「勝手にしろ」と言ってこの場を去った。
大和には萬崎を裏切りたくない理由があった。それは和睦交渉の出来事だった。
回想
萬崎は大和に裏切られた立場にも関わらず
「大和、辛い思いをさせて申し訳なかった」
と言って土下座した。
萬崎の言葉に驚く大和の手を握って
「今はまだ実力ないのに天下統一をしてこの日ノ本から戦をなくそうという大きすぎる夢を叶えようとしているから、たくさんの敵を作っているが必ず実力を付けて海人の頼りになる兄貴になるから、だからこれを機に俺を信じてほしい」
「今回、裏切る形になってしまって申し訳ございませんでした」
萬崎は笑顔で大和の肩に腕を回して
「気にすんなよ、そうだ!せっかくだ、飲みに行こうぜ」
大和は冷静に
「兄上は下戸じゃないですか」
「お前、冷静にツッコむなぁ、まぁそう言うの、俺好きだぞ」
大和は少し戸惑いながらも
「あっ、ありがとうございます」
「まぁ、とりあえず行こうぜ」
二人は近くの飯屋に行ったのだった。
回想終わり
萬崎に歯向かわないと決めた大和に黙って
父は三千の兵を率いて上城家と合流を図ったのであった。




