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ターニングポイント第100話会話

ここ京都の将軍館では


「萬崎が凶暴寺に負けた!最高だ、今日は飲め飲め」


 萬崎敗北の情報を伝え聞いた将軍稲毛は上機嫌で家来達に酒を進めた。


 敗北の知らせを聞いた琵琶、上城連合軍は


「何だ、萬崎は凶暴寺の雇った鉄砲隊二千に勝てなかったのかそんなに強くないらしいな」


 琵琶大和はここだと思い


「そうですよ、上城殿。萬崎は強くないのです。今我らが背後から襲えば萬崎を絶対に討ち取れますよ」


「じゃあ今から攻めに行くか」


「そうです、行きましょう」


 琵琶、上城連合軍は萬崎を討つべく進軍を開始した。


 その頃萬崎軍は軍勢を立て直してどうやって凶暴寺を落とすかを必死に考えていた。


 萬崎は皆を集め


「此度の戦俺が先走ってしまってこのような惨敗を喫してしまった。本当に申し訳ない」


 萬崎は謝った後強い口調で


「しかし、俺らは絶対にこの窮地を脱する事ができるだから皆俺について来てくれ」


 自信に満ち溢れた萬崎を見て皆は少し不安が取れた。


 その後萬崎は山根を呼び寄せて


「山根君、この前は忠告を聞かなくて申し訳なかった」


 山根は慌てて


「魔王、謝らないでください」


「山根君、どうやったら凶暴寺に勝てると思う?」


「えっ?」


 急な萬崎の話の変え方に山根は少し驚いてから


「凶暴寺をやはり敵に回してはいけません」


「敵に回してはいけない?」


「はい、今の敵だらけの我らが凶暴寺と戦って勝てる確率はゼロです」


「ゼロ!」


 驚く萬崎に山根は冷静に


「はい、ゼロです」


「じゃあどうすればよいのか」


「和睦です、それ以外に道はありません」


「和睦‼」


「はい、ここは一旦凶暴寺に頭を下げてください」


 萬崎は歯ぎしりしながら


「俺が凶暴寺に」


 怒りを抑えている萬崎を見ながらも山根は冷静に淡々と


「はい、それが最善の手かと」


「確かに今はそれしか手はないな。凶暴寺と休戦して琵琶、上城連合軍を迎え撃つか」


 萬崎が山根と話を終わらせようとしたその時


「失礼します。魔王、自分天羽家の使者です」


「おっ、稲荷どうした!」


 稲荷は驚きながら


「魔王、自分を覚えてくれてたんですか?」


「当り前だろ、この前大切な伝言を伝えてくれたではないか。ところで何の用だ」


 自分の事を萬崎が覚えていたことを少し嬉しく思う気持ちを抑えながら


「自分の主経丸と金崎殿が合流して萬崎軍の援軍として琵琶、上城連合軍を打ち破るため出陣しました」


 稲荷の言葉を聞いた萬崎は上機嫌でその場で飛び跳ねて


「マジで!最高‼」


「しかし雪が降ったら金崎殿が自国に返れなくなるので琵琶、上城連合軍を打ち破ったら早々に引き上げます」


「それはわかってるよ、でも背後を気にしなくて済むから凶暴寺と戦えるじゃん」


 興奮している萬崎に山根は


「いや、魔王凶暴寺とは戦うのはやめときましょう」


「何でだ、背後に敵がいなくなった今集中して凶暴寺と戦えるだろ」


「魔王、凶暴寺が雇っている鉄砲隊は難敵な上に仮に打ち破っても寺なのに堅城と言われている凶暴寺に僧兵とは言え一万五千が立て籠もっているのでそうやすやすとは落せません」


「なるほど、落せても味方に凄まじい損害が出ると言うのだな」


「はい」


「山根君の言いたいことはわかった。金崎が援軍に来たことを凶暴寺に知らせ戦意を喪失させ降伏させるって事だな」


「さすがは魔王、その通りです」


「山根君こそさすが俺の軍師だ。ありがとう」


「もったいないお言葉」


 萬崎は頭を下げる山根を見て自分も山根に頭を下げながら


「俺はこの戦、感情的になって敵を潰すことしか頭になく味方の兵の損害を全く考えられてなかった。山根君のおかげで萬崎家は救われた本当に感謝する」


 山根は謙虚に


「僕やっと萬崎家の役に立てましたか?」


 萬崎は山根の頭をくしゃくしゃとして


「いつも役立っているぞ」


「ありがとうございます」


「じゃあ、早速凶暴寺に降伏するように手紙を送るか」


「はい、そうですね」


 萬崎と山根はがっちりと握手をした。


 萬崎は視線を感じそちらを見ると


「あれ、そういえば稲荷君まだいたの?」


「いや、魔王と山根さんの会話が途切れないので挨拶が出来なくて帰れませんでした」


「真面目だね、君は士郎と違って」


 稲荷も萬崎の意見に同意するように


「士郎がホント不真面目すぎるんですよ」


「ホント士郎はちゃらんぽらんだもんな」


「ホントですよ、おかげで色々迷惑かけられてますよ」


「俺と稲荷君話が合うかもなもうちょっとゆっくりしていきなよ」


「あっ、はい!わかりました」


萬崎と稲荷は士郎のことで盛り上がったのだった。


 萬崎軍は果たしてうまく凶暴寺を降伏させることは出来るのだろうか












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