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異世界七渡り  作者: 金木 叶
一つ目の異世界
5/7

一緒の布団

 次の日、結局今回健太は現実の世界へと戻ることが無く、ミラの家で一晩過ごすことになった。しかも部屋の数が少なく布団も一つしか無かった為、ミラと一つの布団を共有する事に。



 女っ気の無い健太にとっては、女子と一緒に寝るなんて経験は勿論初めての事であり、ひたすら自分の理性との闘いを強いられていた。そんな状況の中で眠れるわけもなく、結局1時間眠れたか眠れなかったといった感じだった。




 「お、おはようございます」

 「おー、おはよう健太。よく眠れたかな」

 「あ、あぁよく眠れたよ」



 必死に笑顔を作る健太、その事に気づいたロドは少し健太を茶化す事にした。



 「だがしかし、目の下にクマが出ているぞ。もしかしてミラと一緒に寝て興奮して眠れなかったのか?」

 「なっ!」



 ロドの何でも見透かしてる様な笑みを見て、少し不満気な表情をする健太。



 「もしかして、ロドの仕業か?本当は部屋も布団もあるのにわざと一緒に寝させたとか。そういえば昨日寝る時、ロドはどこにいたんだ?」

 「部屋も布団も本当に無かったさ、それに私はリビングで寝てると言ったではないか」

 「あれ、そうだっけ?」

 「あぁそうとも」

 「って、なら俺もリビングに・・・」

 「いや、リビングは私限定だからダメだ。そんなにミラと一緒に寝るのが嫌なのか?」



 ロドと健太がミラを見ると、ミラはうとうとしていた。




 正直、ミラは健太の好みにドストライクであった。



 「こんな可愛い子、いつ手を出しちまうかわかんねぇんだよ」



 小声で少し照れ臭そうに言う健太を見て、ロドは少しにやけて言った。



 「そこはこらえるんだな、強くなるための鍛錬と考えればいいのだからな」

 「くっ、ロド・・・」

 「はっはっはっ!それよりも早く朝食を食べて、鍛錬を始めよう。健太、ミラを起こしてやってくれないか」

 「なっ、あっ、あぁ」




 健太は少し照れ臭そうに頬を赤くして、椅子に座ってうとうとしているミラの元へ歩み寄った。



 「おい、ミラ起きろ。朝食の時間だぞ」



 少し肩を譲りながら声をかける。男とは違い柔らかい肩に、少しドキッとしてしまう健太。それは次第にミラを起こすよりも、肩をさする事に焦点を置き始める事態になっていった。



 「ほ、ほらみ、ミラ朝だぞ」

 「・・・んっ・・・」




 なんとか目を覚ましたミラ。ゆっくりと目を開けつつ、その視線を健太へと向けていく。その破壊力はとてつもなく、健太はさらに頬を赤くした。



 「よ、よお、おはよう」

 「・・・ん、お、は、おはよう」

 「⁉︎☆♪#○」



 (か、可愛すぎる)



 健太を見つめ、挨拶をするだけでこの可愛さ。だったこれだけの事で、ここまでトキメいてしまう健太。健太は朝からこれから自分の身体が持つのかと、先が思いやられる気分だった。

もっと長い方がいいなどありましたら、感想でいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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