少女
今日の夜10時頃にもう一話あげられたら、あげたいと思いますのでよろしくお願いします。
「あなた一体ここで何をしているの?」
突如後ろから聞こえた怒鳴り声に振り向くと、武器を持ち血塗れの少女が立っていた。顔が険しい。身長は大体160cm前後の髪の毛が短く茶髪、右手には剣を持ち左手には弓のようなものを持っている。
「えっと...あの...その...」
「まぁ今はそんな事どうでもいいわ、とにかくここから早く逃げて」
「えっと逃げるってどこに」
健太が戸惑っていると、少女は呆れた顔をしていると、山の方からドラゴンのような生物が叫び声を上げて一体二人の方へ飛んできた。
「くっ、見つかった。とりあえずあなたはこのまま来た道を走って戻って、ここは私が引き止めるから」
少女は健太の背中を押し、振り返り飛んでくる生物に左手に持っていた弓の様なものを向けた。
「ロック」
健太は走りながら、後ろを振り向くと少女の左目に青いレンズのようなものが浮き出てきた。その瞬間、少女は全身水色に発光し始めた。またレンズと共に左目が青くなり、弓が完全に生物に標準が向けられるとどこからともなく無数の青く発光した粒子が集まり、あっという間に矢の形を帯びた。役3メートルほどの大きな矢は勝手に弓を弾き始め、限界まで行くと発光の光が強くなった。
青く発光した矢をみた生物は翼を赤く発火させ、接近する速さが増した。そして少女との距離が100メートルほどまで差し迫った時、翼の炎が首元まで広がり、口元までくるとビームのように発射した。しかし少女は未だに矢を放たない。
流石に未だに発射しない様子を見た健太は走るのをやめた。
(おい、何やってんだ早く打たないのか)
もう炎はすぐそこまで差し掛かっている。しかし、少女は矢を放たない。
「おい!何をやってるんだ早く打てよ!」
「・・・」
健太の声が聞こえないのかそれとも、無視しているのかよくわからないが少女は返事をしない。
「くそっ」
健太は少女の元へと走り、彼女も連れて逃げることを考えた。
赤く燃え盛る炎がもう少女の元へたどり着いてしまう。健太が間に合うかは五分五分といったところだった。
「間に合えっ」
健太が近づいても全く振り向く様子が無い、少女はただひたすら標準を定めてから動かずにいる。
あと10メートルほどまで近づき、手を伸ばせばもう届く。
「間に合えーーー!」
そう叫んだ直後、目の前が眩しくなり目を閉じてしまう。
「うわっ」
再び目を開けると、健太は元の世界、あの謎の世界へと行く前にいたトンネルに戻っていた。
「えっ、あの子は?」
周りを見渡すがいるはずは無かった。あの少女がどうなったのか、確認できないままこの世界に戻ってきてしまったため健太には謎の世界に行ったという動揺より、あの少女の安否をとても気にしていた。
(あの子はどうなったんだ、あの怪物は一体・・・)
そんな事を考えていると、後ろから明かりが自分に向かって強く光って来ていた。
「もしかして」
急いで振り向くと、車が走って来ていただけだった。
「なんだ車か、とりあえず帰らないと」
車が通ったことにより、少し冷静さをとり戻し健太はとりあえず家へと帰ることにした。
「あれ、自転車が」
健太が帰るために自転車を探したがどこにも見当たらなかった。しかし無かったのは自転車だけでなく、健太が身に付けていた物以外全て無かったのだった。
読んでいただきありがとうございます!
前書きの通り10時頃にあげられたらあげたいと思いのでのよろしくお願いします!
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