雪
小説ではないです。
―雪―
街にむかう列車に乗り込み
コトンコトン
ゆっくり揺られながら
ゆっくりゆっくり
山間をぬけていく
積もった雪は
少しずつ少しずつ
雫となって
それでもなお
白い景色はかわらず
ひとつトンネルを抜けると
そこは雪国でした
それなのに
またひとつ
トンネルを抜けると
さらに雪国で
またトンネルにはにはいれば
出る先はさらなる雪景色
黒い電線が
重たそうにじっとして
木々はじっと
寒さをこらえ
ただ静かに
静かに
静かに
静かに
ふと窓の外見なおせば
いつのまにか山のなか
しんしんしんしん
真っ白な木々
真っ白な山
静かな世界
しんしんしん
しんしんしん
しんしんしん
しんしんしん
しん
―もこ5―
もこ
もこもこ
もこもこもこ
もこもこもこもこ
もこもこもこもこもこ
もこもこもこもこもこもこ
もこもこもこもこもこもこもこ
もこもこもここもこもこもこもここもこ
もこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこ
フキノトウです
読んでいただき、ありがとうございました。