第四十六話「準備」
美咲と遭遇した日から数日が過ぎて、音葉への最後の告白するための気持ちを整えるとともに、どんな風に伝えようか色々と文章にまとめていた。貰った絵は、部屋のドアに飾っている。
「これでいいか?なんか、簡単なようなストレートすぎるような。まぁ、これでいいかな。うん。それじゃ、音葉先輩に電話っと」
スマホを手に取り音葉に電話を掛ける。数秒待った、後音葉が電話に出た。
『もしもし鈴木君?どうしたのこんな時間に』
時刻は、夜の11時。
「すいません。寝てました?」
『うんん。少し書き物してたから』
「何書いてたんですか?宿題ですか?」
『秘密。鈴木君には、言えないわ』
「えぇ~。超気になるじゃないですか」
音葉の可愛らしい笑い声が聞こえる。
『それで、用件は何?』
「えっと。音葉先輩は、今度の水曜日空いてますか?」
『ん?どうして?』
「その……。話したいことがありまして」
『今じゃ駄目なの?』
「出来れば会って話したいと」
『ちょっと待って。手帳確認するから』
手帳のページをめくる音が聞こえる。
『大丈夫。何時にどこに行けばいいかしら』
「それじゃ、三時に学校の屋上で」
『学校?なんで』
「な、なんか。久々に音葉先輩の夏服の制服が見たくて」
『……欲求不満なの?』
「違います違います!」
『まぁいいわ。それじゃ、水曜日の三時に屋上ね』
「はい」
通話が終了しベットの上で大の字になって天井を見つめる俊樹。
「これで最後にする」
俊樹と電話が終わったから音葉は、机に向かって一枚の手紙にシャーペンを走らせる。手紙の一番最初には、【鈴木俊樹君へ】っと書いてある。
「フフッ。丁度良かったぁ。これ書き終えたら鈴木君に電話しようとしてたから……でも、なんで学校なんだろ?デートの誘いだったら駅とか公園でもいいのに。もしかして、学校に用があってそのあとに私と会おうと?。う~ん。細かいことは、いいかな。とにかくこれを仕上げないと。一枚で収まるかな?まだ、残りあったような。……痛っ!うぅ~。芯がおでこに当たったよぉ~」




