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第三十七話「カフェで」


夏休みに突入して四日過ぎた今日。俊樹は、いつも学校で使う駅の傍のカフェに来ていた。時刻は、一時過ぎ。時々、腕時計を見ては、注文したアイスコーヒーを飲む。


昨日夜九時。


夏休みの英語の宿題を一日中していた。窓を開けて扇風機を回す。外からは、夜にもかからわずセミの鳴き声がする。あと少しで終わりというところでスマホが鳴った。見てみると音葉からのメールだった。メールの文章には、こう書いてあった。


『鈴木君。こんばんわ。起きているのかな?今日も暑かったね。夏休みの宿題は、はかどっているかな?後回しにしちゃダメだよ。なので明日私の家で、勉強会しませんか?心配しないで両親は、旅行中でいないから。もし大丈夫なら返事待ってます。 音葉』

メールの文章を読んだ俊樹は、戸惑った。いきなりの誘い。しかも音葉の家で勉強会というイベント。両親がいないといっても部屋で二人っきり。俊樹は、悩んだ。行って大丈夫なのか。行って理性を保てるのか。でも、問題が分からない所があったら音葉に聞けば進みやすい。時間をかけて考えた結果、行くとメールを返した。


 そして、今。俊樹は、音葉に指定されたカフェで待っている。窓越しに外を見ていると駅の階段を下りてきた音葉を見つけた。音葉は、こっち歩いて来る。俊樹は、ジッと見ていると。音葉が窓の正面で立ち止まった。どうやら俊樹に気が付いていない様子。

「……音葉先輩。今日も美人だな」

窓越しに立つ音葉に見惚れる俊樹。そんな音葉は、窓にうつる自分の前髪を乱れてないか軽く整え始める。っと俊樹に気が付いた。手を振る俊樹。音葉は、ハッとしその場から離れすぐに店内に入ってきた。俊樹の向かい側に座るとテーブルに頭をピタッとくっつけてる。

「あの。音葉先輩?」

声をかけるとそのままで頭を左右に何度も傾ける。

「もしもし?」

「……た」

音葉が何か言ったように聞こえた。

「え?」

すると、音葉がスッと顔を上げた。

「恥ずかしいところ見られた!」

「えぇ~」

テーブルにくっつけていたからか額が赤くなり、頬をプクッと膨らませていた。

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