第二十三話「一泊二日 7」
「ん~。……ん」
音葉は、なんだか寝ている自分の上に何かが乗っかっているような重みを感じていた。
「……」
おそるおそる音葉は、目を開けてみるとそこには、俊樹がいた。寝ている音葉に四つん這いになっていた。
「す、鈴木君!」
驚いたが声は小さかった。
「ん~。なぁ~」
俊樹は、ろれつが回っていなく何を言っているの分からなかった。ほのかに酒の匂いがした。すると、俊樹は、音葉の耳元に接近しゆっくり呼吸する。その呼吸する息が耳に当たり音葉は、くすぐったそうに体を動かす。
「はぁ……ん~」
我慢できなくなり音葉の口から色っぽい声が漏れる。
「す、鈴木君……ん、ち、近いよぉ。息があたって。美咲が起きるよ」
横を見るが美咲の姿がなく部屋の隅で寝ている。
「……音葉、先輩」
俊樹は、音葉の左耳にあまがみした。その瞬間音葉は、ビクッと体を跳ねらせくねらせる。
「ダメ……す、すずき……くん」
今度は、耳の溝に合わせるように俊樹は、舌で舐め始めた。
「ん~。はぁ、はぁ。もうダメェ」
俊樹の背中に手を回して掴む。
「鈴木君。本当にどう……したの。ん」
「う~。て~ぶるにチョコがありまして~それを食べたんですよ」
「チョコ?もしかしてウイスキーボンボンじゃ!それで酔ったの?」
「う~。せんぱぁい」
今度は、右耳を狙っているのを音葉は、見逃さずにうまくお互いの位置をグルっと入れ替え今度は、俊樹に対して音葉が四つん這いになった。
「あ、あれ」
いつの間にか俊樹は、眠っていた。
「酔っていたとはいえ私もここまでドキドキさせておいて寝ないでよ」
しばらく、俊樹の寝顔を見ていた音葉は、次第に息が荒くなり始める。
「はぁ……はぁ。暑い」
音葉は、パジャマのボタンを上から一つずつ外していき最終的に全てのボタンを外してしまった。当然下着姿になる。
「……鈴木君。今私の姿見ても怒らないわよ」
上半身下着姿になった音葉が今度は、俊樹に覆いかぶさる。体が密着し俊樹の胸に耳を当てて心臓の鼓動を聞く姿は、まるで女豹。興奮が収まらず俊樹の両手と自分の両手を握り絡ませる。
「……と、俊樹」
そして、音葉は、俊樹の唇にキスをした。長い間くって付けて放す。
「俊樹が初めてなんだから」
再びキスをして俊樹の下唇を歯を立てないようにくわえ、味わうように離さない。
「ん~」
俊樹が唸り瞬時に離れる。起きてしまうのかと焦ったが俊樹は、起きなかった。
「はぁ……はぁ。ビックリした」
深呼吸して少し落ち着いたのちパジャマを着て俊樹の寝顔を見て。
「おやすみなさい。俊樹」
頬にキスをして自分の布団を俊樹の隣にピッタリくっ付けて、寝ることに。音葉は、俊樹の右手を掴みながら眠りについた。
この夜で起きた出来事を一人見ていた者がいた。
「……音葉ちゃん。どうして」




