第二十話「一泊二日 4」
リビングでお菓子を軽く食べて飲み物を飲んだのち三人は、部屋へ。真ん中の引き戸を開けて一つの部屋にする。
「ねぇねぇ。夜三人で眠らない?」
美咲が提案する。が、これに音葉が反論する。
「な、何言ってるの!鈴木君だからってそれは駄目よ!」
「どうしてぇ?」
「どうしてって……」
チラッと俊樹の顔を見た後、再び美咲に言う。
「男の子と寝るなんて私には、できないわ」
「えぇ~じゃあじゃあ」
美咲は、俊樹に近寄って、後ろに手を回して。
「二人で寝る?」
これにさすがの俊樹も目を逸らして。
「な、何言ってるんですか!」
「寝るって言ってもお互いの布団をくっ付けるだけだよ?それとも少し間開けてもいいから」
「……何故そこまでして」
「だってだってお泊り初めてだから皆と一緒に寝たいなって」
「そ、それなら、音葉先輩と寝ればいいじゃないですか」
「それもいけどやっぱり、男の子の方がいいじゃない」
止まらない美咲に聞いていた音葉が二人の間に入り。
「もう、分かったわ。三人で寝ましょ」
「本当!ヤッター」
「ちょ、音葉先輩」
「その代り鈴木君の隣は、私ね」
「えぇ~。ん~。分かったぁ」
渋々音葉の言う事を聞く美咲。今度は、俊樹に向き合い。
「鈴木君と私の間を1メートル開けるそれでいい?」
「……分かりました」
音葉は、小さくはぁ~っと溜息を漏らす。
「コンビ二行ってきます」
「分かったわ」
「あ、花火したい」
「あったら買ってきますね」
俊樹は、近くのコンビニに出掛けた。人通りはなく、車もそんなに走っていない。程なくしてコンビに到着する。駐車場には、1台車が停まっている。コンビニの自動ドアが開く。店員の声が聞こえる。入って左へ歩き時計回りに店内を回る。
「えっと。軽くお菓子と飲み物買って……花火花火は、あったあった」
どの花火にするか迷って、色々な手持ち花火がたくさん入っているのと、打ち上げ花火を5個とネズミ花火をカゴの中に入れる。
「こんなもんかな」
レジに向かいカゴを置いた。その時、対応した店員が。
「あれ、兄さん?」
俊樹に声をかけてきた。




