第一話「終わりから始まりへ」
久しぶりな方、初めまして方こんにちは、@ナイトホークです。
今作二作目です。
前作と同じ感じで中一日または、中二日更新していきます。
更新時間は、11時~1時の間です。
予定通り更新するとは、限らないのでご理解を。
お話は、全50話前後を考えております。
誤字などあると思いますが許してくれるとありがたいです。
今作もよろしくお願いします。 @ナイトホーク
「俺と付き合ってください!」
川北第3高校に通う鈴木 俊樹は、憧れの町田 音葉先輩に告白した。放課後、下校途中の先輩を呼び止めて近くの公園。先輩は告白に驚いていた。
「えっと、君は、二年生?」
「はい!鈴木俊樹っていいます!一年の頃に先輩に一目惚れしました!それで今日やっと告白する決心が出来たので」
町田音葉先輩は、三年生いや校内で一番の可愛さで長い髪を一つにまとめるポニーテールが魅力的女性。
「そ、そうなの……でも、ごめんなさい」
「えっ」
「私は、君の事全然知らないしだから、そいう方とは、お付き合いできないのごめんなさい」
「そ、そうですか……」
この瞬間、俊樹の恋愛は、失敗に終わった。無理もない全然知らない後輩からいきなり告白されて、それで付き合えるなんて虫のいい話である。
「あ、でも、校内で見かけたらいつでも話しかけていいからね」
「は、はい」
そう言われたが見かけたら声をかけていいとか、今後そんなことができるほど精神力は、強くはない。
「それじゃさようなら」
先輩は、笑顔で手を振って立ち去って行った。今まで何人の男が先輩に告白して玉砕したか、俊樹もその仲間入りだ。
「……切り替えることできるのか俺」
うなだれながら俊樹は、足を動かして歩き出した。足取りは、ゆっくりだ。
告白に失敗し一人で歩く俊樹。駅前広場まで来たところで自動販売機で、飲み物を買いベンチ座ってため息が漏れた。駅前は、電車を利用して帰宅する学生や社会人が溢れている。
「明日から学校行きずらぁ~」
広場の時計と見る6時。キャップを外して一口飲む。今日から6月になり日が長くなりまだ明るい。
「……あぁ~」
残っていた飲み物を一気に飲み干してその場から10メートルほど離れた、ゴミ箱にめがけてペットボトルを投げる。
カンっと一度ゴミ箱のふちに当たり空中で3回転舞って中に入った。
「っしゃぁ!!よし、帰るか!」
立ち上がり駅に向かう。その時だ。
「誰か!泥棒です!捕まえてください!」
俊樹の後ろから女性が叫ぶ声が聞こえて振り向いた。