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京都御所 二

※この物語はフィクションです。実在の人物や団体、寺社仏閣などとは関係ありません。

あと、もし面白いと感じていただけたら、ページ下部にある《投票!!》のクリックタップお願いします!


京都御所 二


 私と、天鳳室長と、濱元さんは役所の職員に案内され、市長室へ通された。

そこには、既に複数の人が待機していた。役所の関係者、京都府警の関係者、メディアの人間まで。

よくこんなのを即日でセッティングしたものだ……本日三度目のドン引きモード突入である。


 さっそく授与式が開始され、市長と対面し賞状を受け取り写真撮影を行う。何やってんだか。

メディアの質問時間となり、大手新聞社から地元紙まで様々なメディアから質問を受けた。


「現在のお気持ちは?」

「まだ実感が湧きません……当然の事をしただけなので……」

「救助した方へ何か一言ありますか?」


「ご無事で本当によかったです。お大事にしてくださいと伝えたいです」

「鴨川はとても浅い川ですが、なぜあのような事故が発生したと考えますか?」

「熱中症なのかなと感じています。当時とても暑かったので」


「柿本さんはエンジニアをされているとの事ですが、具体的にどういったお仕事を?」

「え? ……WEBコンテンツ関連の制作を少々……」そんな事聞くの?

「今までどういったコンテンツを?」え?

「……クライアントによって守秘義務がありますので……詳しいことは……」帰りたい……


 いくつか関係ない質問もあったが、質問時間は終了した。

その後は、つつがなく進み、授与式は終了した。

三人は市役所を出て、待機していた車へ乗り込む。


「あの……お腹痛いので帰っていいですか?」ぽんぽん痛いです……

「正露丸あるぞ?」まじですか……

正露丸を渡されて何も言えなくなりパッケージを眺めることしかできない。


「…………」


 嫌な予感が膨れ上がるばかりで、なんとしても今日は帰りたかった。

なので、もう一度お願いしてみることにした。


「では、また後日ということでおねが……」

「ノォーゥ!!」

「だからなんで英語やねんっ!! パリピかっ!!」


「ぷっ」


 助手席で濱元さんが吹き出す。

「失礼しました」

「…………」


 地獄行きの車が動き始めた。

しばらく走っていると、天鳳室長が話し始めた。

どうやら、ようやくこれからの事を話してくれる気になったようだ。

まあ、もう逃げも隠れもできないですもんね……


「静夜殿は、鬼霊対策室の存在は知っていたか?」

「いえ、初めて聞きました」


 正直、全く知らなかった。

あとで聞いた事だが、九年前に天鳳室長が設立した特殊機関だそうだ。

その後、東方と西方に分割し現在に至るそうだ。今は形式上は、警察組織の一部になっている。


「ここ数ヶ月で、爆発的に鬼や大鬼の数が増えている事は?」

「それは、感じていました」


 そうなのである。ここ数ヶ月で、鬼の数が明らかに増えていた。

普段いるはずもないような場所に現れたりしている。

私も、もう既に二ヶ月で三十体を超える鬼と大鬼を喰らっている。

コウが、夜の散歩で外を飛び回っている時に見つけてくるのだ。


「うむ。そんな鬼が激増する中、こちらもこのままの戦力で戦うには、あまりにも危険な状況だ」

「はあ……」頑張ってくださいとしか……

「これから京都御所(きょうとごしょ)で、総戦力の増強と組織の再構築を目的とした会合がある」


「東西の対策室の室長、宮内庁長官、防衛省の大臣が出席する」

「!?」大臣? 宮内庁? てか京都御所って……

「そして今回、静夜殿あんたが見つかった事によって、大御所が動く」

「大御所?」サブちゃんとか?


「大社だ。愛宕日丿舞大社あたごひのまいたいしゃ宇野大納言浄階うのだいなごんじょうかいだ」

「はぁ!?」


「静夜殿、あんたに会いたがっている」




この度は、ご覧いただきありがとうございます。花月夜と申します。

初めての執筆作品となります。

当方執筆に関して、完全な素人な為、至らない点が数多くあると思います。

ですが、書き始めたからには、皆様に読んでよかったと思って頂けるような作品にして行きたいです。

これからも、随時更新して参りますので応援いただけると幸いです。

ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


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