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繋ぐ物  作者: ダルル
2/5

2話 夜

2話

今日も今日とて、駅へと歩き出した。

いつも通りの電車に乗り、いつも通り遅刻をして。

「アイちゃ〜ん!」友達だ。

「あ、ユイちゃん。どうしたの?」

「いや〜アイちゃんってさ〜勉強得意?」

「勉強は、まぁまぁじゃないかな。」

「つまり、勉強が得意ってことか、よし!あのさ、アイちゃん。」

「な、、なに?」

「勉強教えてくれない?」

「う〜ん、、まぁ、いいよ。」

「わーい!」

まぁ、放課後の電車タイムには影響無いだろう。

それと、、私自身、勉強というものは好きな部類に入る。

この世の事象を解明し、知識を増やすことで、新たな発見をすることが出来ると思っているからだ。


「ここどうしてこうなるの?」

「ん?それはねーーーー」


時間が経ち、太陽は少しづつ沈み始めた頃になった。


今日、電車に乗れるかな....


「今日、教えてくれてありがとう!結構遅くなって、ごめんね」

「うん、大丈夫だよ。楽しかった。」


私は駅に向けて、歩き出した。

太陽は完全に沈み、月が顔を覗かせている。


かなり長い時間、拘束されて、すっごく嫌な気持ちだったが、今はそうでは無い、なぜなら、こうして、夜の雰囲気を味わえるからだ。


街灯が並んでいる道を歩いていると、色々な虫の声が聞こえてくる。



・・・・・

私は幻影を追い続けている。

盲目的に悲観的に。

何度、夢を見たことだろうか。何度頼んだだろうか。

「私とあなたを繋げて欲しいと。」

家ではどうしても、眠れない、不安になる、安心出来るわけが無い。

あなたは今どこにいるの?


「いっその事、旅に出ようか。」

街灯に光らされながら、目を大きく見開く。

「無鉄砲な。」

でも、それでも、その無鉄砲さは、私にとって、闇を照らす光になる。


旅に出たい。出てみたい、列車に乗って、色々なところに自由に行ってみたい。

「それで〜色んな街に行って、その風景を観てくるんだ〜」


顔は笑わないし、笑えない。


横断歩道に差し掛かった。

白い線を1歩1歩、歩く度に私はこの街からでらぬよう引き止められてるように感じた。

そう思うと、全て、この街の全てが、私をこの街から出ていかぬよう、言ってくるような気がしてくる。


駅に到着した。私は時間だけの違う、いつもの電車に乗った。

窓から空を見る。

なぜなのか、星はこんなにもキラキラと輝いているのに、この街もキラキラと輝いているのに、この街の光が全くもってつまらない。


家に着いた。現在午後8時。

その時間帯でも家には誰もいない。いつも通り、私は私に向けて言う。

「おかえり・・・・・ただいま。」

ご飯を食べる。

今日も眠れるよう、祈りながら、ベットに潜り込む。


今日の感想

この街から出たい。


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