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繋ぐ物  作者: ダルル
1/5

1話 不思議

*の部分は言葉に言っておらず、思っていることが書かれてあります。

繋ぐ物


1話

「ガタッガタガタガタ」

列車の進む音がなる。


列車の揺れに身を任せながら、ひとりぼっちで目を閉じる。

窓の外の自然を見ても、それは昔のテレビの中のような灰色に見えてしまう。

自分だけ、他人と他の世界に迷い込んだような、、、孤独感が自分を襲う。

静寂。だけれども列車の進む音はなり続けていた。


パッと目の前の席に1人の男性が座っているように見えた。

私はその人が見えた途端、「ハッ!」と飛び起きた。

しかし、そこには誰も座っていない、あるのは暗い席だけだった。

私は焦ったように全く読んでいなかった本を読み出した。

「はは、何ページからか、分かんないや。」

その本のタイトルは"さようなら、ありがとう"。

私はその本を今日、初めて見つけ、吸われるように取った。

それなのに、見つけた時、どうしてか、悲しくてたまらなかった。

私は最初のページから、本を読み始めた。

列車の音が鳴る、静寂の中で。




「ガーー」

ドアが開く。

寝ていたようだ、私はすぐに、今どこにいるかを電車の中にある、広告の載った紙を避けながら、駅の名前が乗った表を見た。

「やば!」

3駅だけ乗り過ごしてしまっていた。

私は急いで電車を降りる。

私は駅員に見つからないよう、戻る電車に乗った。

幸い、私は学校開始の時間を余裕もって登校したので、間に合いそうだ。

窓から外を見る。ビルばっかで、自然なんかありゃしない。

でも、私はそんな見渡すとビルしかないこの街を電車の中で、まじまじと見ていたのだ。


結果的に言うと、もう一度駅を寝過ごしてしまった為、授業に間に合わなかった。

「でもまぁ、いつもの事だし。。。」そう言って、自分を慰めた。

私は罰として、宿題2倍を言い渡されると、激しく絶望した。


「あ、アイちゃ〜ん」

「ん?」

友達が私の元に走ってやってきた。

「今日さ、みんなでカラオケ行こうと思ってるんだけど、一緒に行かない?」

カラオケのお誘いだ。

「ごめん、私、今日用事があって行けない。ごめんね。」

私は退屈なお誘いを後味が残らぬよう、断った。

「ううん、大丈夫だよ。いつか一緒に行こうね!」

「うん。」


帰り道。私はいつも通り、いつもの時間に来た電車に乗ろうと、家より遠い、駅に歩いた。


しかし、その時はいつもと違い、電車以外に列車が止まっていた。

その列車は黒く、かなりかっこいい。また、中は古臭く、席は赤く染められており、寝心地が良さそうだなと、ひとり思った。

その列車に私は乗る予定がなかっため乗らないし、乗れない。



列車は人を隣町へと運び、街と町を繋いでいく。

今日も彼らは"繋ぐ"という仕事を行っているのだ。

列車は黒い煙を上げながら、この駅を去った。


「あぁ、、、行ってしまった。。。」

私には悲しみが満ちてしまった。


私はいつも通りに来た電車に乗り、辺りを見渡す、そこはやはり沢山の広告が乗った紙がはられており、古臭い感じは全くしない。

同じ、街と町を繋ぐ、ものなのにも関わらず、その雰囲気や、形、原動力までもが違う。

でも、一方の物だけがよく使われるようになる。

「いつしか、列車は使われなくなるのだろうか?」

しかし、それは時代が変わったという、ごく当然のことなのだろう。


電車が駅に着いてしまった。ずっと乗っておきたいが、仕方がない。

私は電車から降り、駅から家を徒歩で歩く。

「ヒューヒュー」と風が吹く。

風が冷たく、かなり寒い。

「もう少し、厚着で来ればよかった。」

電車の中の暖かい場所から、こんなに寒い場所に来てしまったのだ、その寒暖差のせいで、当然、後悔のひとつやふたつ、してしまうものだ。


「ただいま〜」

誰もいない家に向かって、ひとりで言う。

「おかえり〜」


私は夕ご飯を食べた。



「・・・今日は寝るか」。


今日の感想

いつもは何もなかったけど、今回は列車を見ることが出来た。いつか必ずあの列車に乗ってみたいな〜って思った!あと、あの〜名前は忘れたけど、あの友達と、いつかカラオケ行かなくちゃダメかもだから、その時は、電車に乗る時間が遅れるかもしれないな〜

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