第二章 結成、「異能クラブ」 第一話 三人目の仲間
どうも、しょうもない親父ギャグを考えていたら
一日が終わったかつらぎ未来人です(´;ω;`)。
ご意見をお聞かせください。
俺を勢い良くぶっ飛ばした犯人が声を大にして言い放つ!
「おいらの家から出て行け、侵入者!」
まぁ、確かに動機は筋が通ってる。
でもさぁ?注意もなしにぶっ飛ばすのはおかしくない?
えびすに力貰ってなかったら死んでたぜ、俺?
「貴方に敵意はないよ。
ただ、話がしたいだけです!」
解娘が屋敷の主にそう冷静になる様に言葉を投げるが、
そいつは頭に血が上っているのか、言葉を聞く耳も持たなかった!
「五月蠅い五月蠅い!
お前等もおいらを虐めるんだろう?
もう、虐められるのは御免なのだぁー!」
おいおい、虐められたくないから俺を吹っ飛ばしたのかよ…?
ふざけるのも大概にしてもらいたい…
俺はすぐさま戦闘態勢を取った。
やられたらやり返す、筋が通っているから安心して攻撃出来る!
「まずは、『平凡極まりないモブ男』!
お前からだ!」
ぷっちーん!
完全に頭に来ましたぁ~!
「おい、草男…アンタ…
今、俺の事を何と言ったんだい?」
俺は幼い頃から、自分の容姿にコンプレックスを抱えていた。
だから、その事を弄られたり、貶されたりされたら…
一発殴らねぇと気が済まないんだよ!
俺は草男の腹部を思い切り殴った!
(草男、勢いよく壁にぶつかる)
すると、そいつは面白可笑しく吹き飛んだ。
「ぐわぁぁっ…!?
腹が…腹がぁ…!?」
「『俺の容姿にケチ付ける=死にたい』、そうなんだろ?
お望み通り殺してやるよ!
それに、お前が不可解な事件の犯人だろ?
社会のゴミは掃除しねぇとな!」
「ひっ…ひぃぃっ!?」
俺は殺す振りをして殴った。
安心しろ、急所は外した。
暫くすれば回復するだろう。
さて、コイツを無力化する事に成功したので…
解娘にコイツの脳内を見てもらおうかな。
「解娘?コイツの脳内を見て、不可解な事件の犯人か否かを確認してくれ」
「えぇ~?人の頭の中は見たくないよぉ~?」
「さっきまで、俺の頭の中を喜んで見た奴が今更何を言うか!?」
渋々と解娘は草男の脳内を見た。
そして、暫くすると、俺の方を見て首を縦に振った。
ビンゴか!
しかし、返って来た答えは意外なものだった。
「この人が関係しているのは間違いないよ。
でも、この人が中心に事件を起こしていた訳じゃあなさそうだね?」
「それはどう言う事だ?」
「今回の一連の事件の主犯は、他に居る…と、言う事だよ?」
「それはもう一度言わなくても分かるよ!
コイツが何者なのかを、どう事件に関与していたかを知りたいんだよ!」
すると、また渋々と草男の頭を見始めた。
って、そこしか見てなかったんかい!
まぁ、少なからず言える事は…この草男は人間じゃない、
それだけだ…
「この人、人間だよ!」
はい、前言撤回乙~(泣)!
「しかも、僕達と同い年くらいの…」
「マジで!?」
「多分…」
「脳内見れるならそれで情報確定でしょ、自信持って!
てか、そう言う事は良いから、コイツがどう事件に関与してたかを教えてよ!」
「ゴメン、見てなかった…」
(ゲンコツ)
「~っ!?」
「真面目にやれ…あんまふざけてっと、
いずもとえびすでお手玉するからな(怒)?」
「それは…ヤダ…」
「何でわっちも巻き添え喰らわんといかないのかや!?」
俺がそう忠告すると、解娘は今度こそ本当に草男の情報を手に入れたのか、
たん瘤を押さえ、治しながら説明した。
「この人は、異能…いいや、『革命の力』を手にした事によって、
皆から忌み嫌われたみたいだね…」
「なに、その漫画でよくある悲劇の主人公みたいな展開は!?」
「そして、誰も信用出来なくなって、植物で自分の体を覆い隠して、
この屋敷に一人籠ってる訳だね…」
「じゃあ、今回の事件を引き起こしたのも…?」
「半分以上は仕返しを目的にしているんだろうね…」
じゃあ、コイツは100%悪い奴ではないという事か。
そして、コイツからは今回の事件の首謀者を聞き出す必要がある訳だな…
おや?もう意識を取り戻したのか?
「……っ!?
何でおいらの鎧が外されているんだ!?」
「あぁ、触るだけ臭くなるし鬱陶しかったから外したよ?」
「アレはおいらのお手製で相棒的なアイテムなのに!
酷いのだ!」
女の子が植物の衣をアイテムって…
最新流行のファッションじゃあるまいし…まぁ、コイツにはコイツなりの趣味趣向があるから
とやかくは言わないが…
いやいや、そんな事より…
「なぁ、嬢ちゃん?」
「ん?」
「アンタが俺等の町で不可解な事件を引き起こした張本人だって事は分かってる。
そして、アンタが首謀者でない事も分かってる。
だから聞きたい、アンタを動かしてた首謀者は誰だ?」
俺は単刀直入に聞いた。
しかし、まぁ、簡単に応えてくれる訳ないよね?
彼女は首を横に振って答えようとしない。
「何で答えないんだ?もしかして、俺等を怖がってるのか?」
「……違うのだ…」
「ん?」
すると、彼女は涙を流しながら小さな声でこう口にした。
「怖いのだ…あの方に裏切った事がバレるのが…
バレたらおいらは殺されてしまうのだ…
折角…幸せを手に入れたのに…」
俺はそう言う彼女が何だか可哀想に見えて仕方がなかった。
彼女が言ってる事が正しいとするなら、彼女には盗聴器の類が付けられているはずだ。
それを何とかしなければ…
俺は文系の頭をフル回転させて考えた。
そうだ!
「なぁ、頭に手を置いても良いか?」
「叩いて虐める気なのだ、コイツ!?」
「虐めねぇよ、虐めとか二次被害生み出すだけの馬鹿がやる事だし…」
俺は解娘が「理系」の力を使って様々な人間離れした能力を発揮していた。
「理系」が超能力を使えるのなら、「文系」の俺も、何か力を発揮出来るんじゃないか?
俺は、「あるおまじない」を彼女に掛けた。
すると、彼女の左耳から何かが壊れて落ちた。
「……え?ペンダントが…壊れたのだ…?」
「あぁっ!?悪い、お前の大事な物だったのか!?」
すると、彼女は俺に泣き付いて来た。
「グスッ…ヒグッ…ありがとう…!
ありがとうなのだ…見知らぬモブさん…!!」
「いいえ、どうって事はねぇぞ?
あと、俺の事を『モブさん』って呼ぶな、傷付く…(泣)」
どうやら、俺の「文系」の力で
彼女に付いていた物理的には取れない盗聴器の類の機械を
「言葉の力」で壊し、取り外す事が出来たみたいだ!
いやぁ~…焦ったぁ~…てっきり、思い出の品を壊したかと思って
慰謝料請求されるかと思ったよ…
「ねぇねぇ、モブさん?」
「だから『モブさん』って呼ぶなよ、
俺は青山成也だ」
「僕は演算解娘だよ」
「おいらには名前はないのだ…
だから、モブさん!」
「だから『モブさん』って呼ぶな!」
「貴方においらの名前を付けて欲しいのだ!」
あのぉ~…まだ高校生なのに名付け親になったら、
高校生なのに結婚したみたいになるからNGだと思うんすけど…?
まぁ、こんなキラキラと純粋無垢な瞳で見つめられたら、
断る方が不作法だし…
そうだな…草を服として使っている女の子だから…
「君の名前は、『草野力娘【くさのりょくこ】』だ。
この名前で文句はないな?」
いやぁ~…ついつい乗り気で付けちゃったけど…
恥ずかしいぃ~…プシュ~…(恥)
しかし、名を付けられた力娘はご機嫌な様だ。
「ありがとうなのだ!
モブの成也様!」
「『モブ』を付けて呼ぶな、『モブ』を!」
「ウフフ…まさか、仲間が二人も増えるとは…
これは面白い展開になりそうですね?」
そんなこんなで、俺達に新たな仲間
草野力娘が加わったのだった。
どうもこんばんは、かつらぎ未来人です!
もう少しで社会人学生待望の…
GWが来ますね?
まぁ、僕はボッチですけど(早口)。
まぁ、学生時代はクラスメイトと遊びに行ったことが…
なァァァァァァァァいぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!!!
皆さんは僕みたいな「チー牛」にならないように学生生活を送ってください(モスでチーズハンバーガーしか頼んでなかった)。
でも、逆に考えれば「チー牛」にならなかったら今の僕は居ないって事ですからね?
まぁ、別に今の人生が幸せとは思ってないけど(早口)。
ではでは、最後に高評価、ブックマーク、コメントお待ちしております!
また次回お会いしましょう!