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第一章 モブと謎の少女 第四話 初めての戦いと仲間

どうも、かつらぎの未来人です。

ご意見をお聞かせください。

えびすからの強い要望に応え、俺は部活をこそ~っと抜け出し、

町の中をえびすと共に散策している。

まぁ、さっき言ってた不可解な事件とやらとは簡単に遭遇出来ないと思うんだが、

しかし、えびすは意気揚々とした様子で目を光らせている。

若気の至りとは、正にこの事だ…って、俺の方が100倍年下だったな。


「成也殿、気を抜いたらいかぬぞ!」

「はいはい、気を配らせておきま~す」

「やる気が足らぬぞ!」

「いや、本当にあるのか否かも分からないのに、やる気出し過ぎたら

 スタミナ切れになるぞ?」

「わっちの第六感が叫んでおる、この町にとんでもない巨悪が居るとな!」

「はいはーい、そうですねー」

(ゲンコツ)

「~っ!?」

「それに、成也殿の初めての実戦にもなるのじゃよ?

 気合い入れんか~!」


そうか、そう言えばそうだった。

俺、異能力手に入れてるんだった。

しかし、彼女の第六感はさておくとして…

本当に不可解な事件に遭遇した場合、俺は戦う事が出来るのだろうか?

現状不安しかないけど、その時になってから考えるか…


そう考えながら道を歩いていると、すぐにそれは現れた。

しかし、何だこれ?

異世界もので見るゴブリンみたいな見た目だな…これ、本当にリアルなの?

俺が半信半疑になっていると、えびすが俺にこう命じた。


「こやつの弱点は炎じゃ、炎の呪文を唱えよ!」

「唱えるってどうやって!?」

「心の中で念じるんじゃ、イメージを強く持って!」


心の中で念じる…イメージを強く持つ…

俺は彼女の言う通り、心の中で強く「炎」のイメージを持った。

するとあら不思議!

俺の胸部近くに炎の玉が出現したのだ!


「成也殿!それを槍の様に奴に当てるのじゃ!」



それもイメージですね…

俺は心の中で「槍を投げる」イメージをし、ゴブリン目掛けてそれを投てきするイメージを強く持った。

すると、イメージ通り炎の玉は槍の様に飛んで行き、

奴の体を激しく貫き、塵となって消えた。


「これで…討伐完了…なのか?」

「うむ、初めてにしては上出来じゃ!

 流石は成也殿じゃ!」


う~ん…俺の初めての魔術で倒せたから、まだ倒さなきゃならないヤツは

もっと沢山居る気がするんだけど…?

すると、俺の予想が当たったのか…

さっきのゴブリンの仲間らしき魔獣達がわらわらと現れた!


「この数は…流石にわっちと成也殿だけで相手するのは…」

「いいや、寧ろこうでなくっちゃな…」

「成也殿…?」


状況は極めて最悪。味方はえびすのみ。

それでも、俺は何だか気持ちが昂って堪らなかった!


「面白くねぇよなぁ!!」


こう言うのを、俗に言う「バトルジャンキー」と言うのだろう。

数は多い、だが、簡単な魔術ならさっきの魔術の応用で難なく発動出来る!

俺は水と雷の魔術のイメージを持ち、それをブーメランの様に投げるイメージを持った。

俺が放った攻撃で、前方の魔獣達は真っ二つになって骸となった。


「よし!

 感覚が掴めて来たぞ!」

「お…おう、その調子じゃ!」

『明らかに劣勢なのに…成也殿、

 楽しんでおるのか!?

 戦闘狂か何かなのかや?」


さて、前方の魔獣はあらかた倒す事は出来たけど…

明らかに数が多過ぎる…ざっと見てもまだ三百は残ってるし…

でも、だからと言って諦めて帰る訳にもいかねぇ!

えびすに「普通」な人生を変えてもらったんだ、俺はもうモブAじゃねぇ!

これから、この力を使って人生勝ち組になってやるんだ!

俺はほぼ執念で魔獣を片付けていった。

しかし、力を手にしたと言え、元は普通の人間。

長時間戦い続ける体力がある訳もない。

3分の2を片付けた所で立って居るのも限界になってしまった。


「はぁっ…はぁっ…!」

「成也殿、もうクタクタじゃないかや!

 頑張り過ぎじゃ!」

「クタクタ…?

 何言ってんだ、俺はまだ戦える…

 それに、ここで倒れたらこの町に一様の被害が広がるだけだし…

 俺の性根が『負けるな』と言ってんだ!

 ここで倒れたら…お前に力を貰った意味はねぇ!」


俺は全身の痛みと怠さを完全無視して残りの魔獣に最後のスタートを切った!

しかし、体が上手く動かない…!

俺は前のめりになって勢い良く倒れ込んだ。


『クソッ…ここで死ぬのかよ俺…?

 いいや、俺はどう足掻いても「モブA」以外になれなかったのかもしれねぇな…

 えびすに力を貰ったからって…少し調子に乗り過ぎたみたいだな…』


俺が死ぬ覚悟を決めた次の瞬間…


「『蓮壊・椿の演算』!」


俺が気付いた頃には、目の前に居た魔獣達は

全員片付けられていた!

何が起こったのか理解が追い付かない俺に、

聞き覚えのある女の声が声を掛けた。


「お~い?大丈夫かぁ~?」


その声の主に俺は見覚えがあった。

確か同じクラスの…演算解娘【えんざんとくこ】だ。

しかし、何故彼女がここに?

いいや、ここは危険だ!

俺は震える口を懸命に動かし、逃げるように伝えようとしたが、

全身疲労困憊で舌も回らない。

そんな俺を見て、解娘は俺にこう言葉を掛ける。


「まさか、僕と同じ『革命の力』を持っている人間が、

同じクラスに居たとは…冷静頓着な僕でも驚いちゃったよ?」


か…「革命の力」?

俺がさっき使ってた魔術の事か?

俺は言葉を返そうとするが、相変わらず舌が回らない。


「疲れて舌が回らないのかい?

 ほら、これで喋れるくらいの体力は戻せるから」


彼女は俺に緑色の光を当てて、俺の体力を少し回復してくれた。


「ふぅ~…これで話せる…」

「それで、青山成也君?

 君は何故何も契約していないのに『革命の力』を

 使う事が出来るんだい?」

「か…『革命の力』?

 俺がさっき使ってた魔術の事ですか?」

「あぁ、もしやと思うが…光と闇以外の

 全属性を扱える訳ではないだろうな?」

「何を言ってるんじゃ、成也殿は全属性の術を使えるんじゃ!」


あ、コラ!?

いきなり出て来るな、えびす!

…って、見えてないから注意しても意味は無いか…


「おや?この可愛い狐さんは誰だい?」

『見えてんのねー!?』

「うやっ、お主…

 わっちが見えるのかや?」

「うん、僕も似た様な子と契約してるからね?」


け…契約?まさか、解娘も俺と同様に怪しい契約を交わしたとでも言うの!?

被害者が他に居たとは…


「出ておいで?

 いずも?」


解娘がそう呼ぶと、彼女の背後から可愛い青色の狐の少年が現れた。


「解娘…この人達…味方なの…?」

「うん、少なくとも敵ではないから安心して?」

『いや、その口文句でその子を納得させる事が出来るとは思えないよ?』


ま…まぁ、終わりが非常に曖昧でモヤモヤするが…

一旦一件落着と言った所かな?


「さぁ、成也君?

 唐突に済まないが、僕と友達に…

 いいや、親友になろうよ?」

「……は?」


いやいや、そこは

「仲間になろうよ?」だろ普通!?

皆さんこんにちは、かつらぎ未来人です!

お金がない…参考書買うお金もないです(´;ω;`)…

前の会社では散々パワハラされた挙句、パワハラされてクビになるし…

給料減らされたし、モラハラされるし…

僕、前世に大罪でも犯したんでしょうか?www

なので、早く働きます。

そんな暗い話はここまでにして…

最近起こった楽しい話を話そうと思います!

……んなもんある訳ねぇだろー!!!!

人生楽しい話や嬉しい話で満ち溢れてると思うなよ、現実はブラックだぞ?

まぁ、これを書いてる時はリラックス出来てるんで良いんですが…

でも、TwitterとYouTubeのフォロワーも多い訳でもないし、

有名人でもなんでもないのに流行らせる事は出来るのか、

不安です(´;ω;`)。

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