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第一章 モブと謎の少女 第二話 少女の葛藤

どうも、足パカパカで脚が攣った

かつらぎ未来人です。

ご意見お待ちしております。

その日の夜。

俺はえびすに夜食を振る舞った。

自分で言うのも少し恥ずかしいが、実家暮らしの頃は

家族全員分の料理を作っていたのである。

だから、こうやって誰かに料理を振る舞う事には慣れているのである。

まぁ、万人全員に「うまい」と言わせる程腕は高くはないが…

えびすが食べるのを待っていた俺は…


「うぅっ…ヒグッ…」


彼女が泣いている事に気付く。


「ど…どうした?何か気に障る事でもあったのか?」


俺はそうえびすに問うと、彼女はこう答える。


「久し振りなんじゃ…温かい飯を食べさせてもらうのが…ううっ…

 今まで…家族にも…友人にも…ロクな扱いされて来なかったからのう…」

「話は後からちゃんと聞いてやる…今は食べた方が良い…

 見た感じ、暫くの間、何も食べれてないんだろう?」

「そ…そうじゃ…あの家から出て行ったきり…

 何も食べて居らぬ…」

「だったら尚更だぜ?俺の分は取ってあるから

 たらふく食べな?」

「うむ…では、お言葉に甘えて…」


そう言うと、えびすは目の前にあるチャーハンに食らい付いた。

おうおう…良い食べっぷりじゃねぇか、おい。

作った身としては嬉しい事この上ないぞ!

しかし、俺が少し目を離すと…


「ごちそう様なのじゃ!」

「もう全部食べたの!?

 早くない!?」


山盛りに作ったチャーハン(デカ盛り)を一人でぺろりと、

あっという間に完食したんだ。

いやぁ~、これからは食費もちゃんと考えて作らないとな…


「一つ聞きたいのじゃが…?」


俺がそう考えていると、えびすが俺に一つ問いを投げて来た。


「成也殿は…何故わっちをこの家に住む事を許したのかや?」

「何だ、簡単な話だよ。

 面白い展開になりそうだから…だよ?」

「何だか複雑な気持ちになる答えじゃな…

 まぁ、先程の契約で成也殿はわっちの力を手に入れる事が出来た。

 しかし、この世界は平和そのものじゃ。

 よっぽどの事がない限り、使う事はないであろうな」

「えぇ~?平和ぁ~?

 つまらないなぁ~…」

「平和が一番じゃろう、普通に考えるならば…」

「いや、えびすの食費は平和ではない!」

「やかましいわ!」


何だか、人ではないとはいえ、共同生活って楽しいな。

俺がそんな事を考えていると、えびすが俺に抱き付いて来た。


「お…どうした?」

「今日から成也殿はわっちの主様じゃ…

 住まわせて貰っとるからのう…

 じゃから、毎日一緒に寝る!」

「何か急に熱々の恋の展開来たぁー!

 いやいや、俺まだ15歳だよ?

 思春期真っ盛りの男の子だよ?」

「むう?年下か…わっちの100分の1じゃな」

「100分の1…15×100だから…

 せっ…」

(えびす、成也の口を押える)

「女子の歳をバラすでない!」

「ふぎばふぇん…(すみません)」


俺の口から手を放したえびすは、

真剣な面持ちになり、俺の家に来た理由を話してくれた。


「わっちは山の中にひっそりと暮らしていたんじゃ、わっちを虐めた家族と一緒にな…」

「虐めた…つまり、可愛がられてなかったって事か…」

「そこでの暮らしは…まさに地獄に等しいものじゃった。

 わっちは魔術の才が長けておってな…父をはじめ、家族全員が…

 わっちを妬んでいたんじゃ…」


なるほど…才が長けた者が持つ悩みという事か。

えびすの話は続く。


「特に父は酷かった…わっちはわっちらしく生きているだけなのに…

 『子供らしい』と、揶揄して…毎日無意味な説教もして…

 その生活でわっちの心は廃れた…じゃから、家出して来たんじゃ」

「家出…か。それは分かったけど、何故に俺の家を選んでくれたんだ?」

「温かくて…懐かしい匂いがしたからじゃ…

 それだけの理由じゃ駄目かの?」


温かくて懐かしい…俺の家にそんな雰囲気は持たせていないけど…

コイツが何かを感じ取ったんだろうな…

すると、えびすはそう言い終えると…

(えびす、成也に泣き付く)

また泣き出してしまった。

何か嫌な思い出でも頭に出て来てしまったのか?

俺は咄嗟に頭を撫でてやった。

すると、彼女は一段階強く抱き付いて来た。

相当寂しくて辛い思いを隠して生きてたんだろうな。


「うぅっ…ヒグッ…グスッ…ヒグッ…」


今日だけは甘やかしてやろう。それが、彼女の為になるであろうから。

皆さんこんにちは…いや、こんばんは!

かつらぎ未来人です!

初投稿作品にも関わらず、沢山読んで頂きありがとうございます!

毎日投稿は出来るかは分かりませんが、なるべく更新は続けていきたいと思っています。

あと、結構前に更新をストップしている作品もありますが、

ネタ切れです。

はい。

スランプです。

はい。

すみません…

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