♡26 おP2アゲイン♡
野川秋(16) 高一 女子高に通うイケメン女子、文武両道の秀才だが超絶マイペースにして隠れオタ
宮姫純恋 スミ(16) 高一 秋のクラスメイトで親友、妥協なきツッコみマシーン、すばらしEお山の持ち主
佐竹葵(16) 高一 秋たちとは別のクラスの子、先日秋にラブレターを渡した。純恋曰く、すげーかわいい
浅羽陽菜(17) 高二 純恋のバイト先の先輩、学校は別、髪型が変? そろそろ出番?
※本作品は不定期更新です。また登場する組織はフィクションです。
今回もちょっと長いです。すみません。
話は一月十六日月曜日、葵が枝垂桜の前で秋のプリーツスカートを捲った時に遡る。
「問答無用! お覚悟!」
「い、いやぁ――ああああああああ!」
秋のプリーツスカートが捲られ、長い足の先にある白とエメラルド色の縞パンが露わになる。
葵の迫力に圧倒され、抵抗することなくご開帳状態。
「見切りました……見事なエメラルド縞パンです」
「見られちゃいました。お外なのにぃいいいい!」
時代劇のような決め台詞と同時に葵は秋のスカートから手を放し恍惚した表情と授業で習った「もののあわれ」ってこんな事だろうと思いつつ余韻に浸る。
一方の秋はスカートを両手で抱えてそのままへたり込み羞恥で涙目になっている。
「やはりダザいSNSネーム『フィールドリバーA』さんは野川さんですね」
「何度もダサいと言わないでください……そうです。私が『フィールドリバーA』です」
観念した秋は、ようやく自身がフィールドリバーAであることを認めた。
「ワタシがいうのも何ですが、たかだか同級生にP2を見られただけです。あまりに気にしないでください」
「気にします~超気にします~ううう……もうお嫁に行けません」
「ではワタシが野川さんをお嫁に貰えば万事OKですね」
「女の子が女の子のお嫁さんを貰えません~OKじゃないです~」
秋がむくれて言う。葵はそんな秋を見て楽しそうに微笑みながら続ける。
「お金の心配はいりませんよ。あれこれで稼いだお金があるので、野川さんは家でメイドコスと執事コスを毎日交互に着てくれるだけでいいです」
「ちょ! 私の将来が自宅警備員兼佐竹さんの専属コスプレイヤーになってますよ!?
お金の問題じゃないです! P2を見られた乙女の心が傷んでるのが問題なんですぅ!」
「なるほど……それは失礼しました。真実を明らかにするためとは云え、犠牲が必要でした。お詫びと云っては何ですが、これで心を癒してください」
葵は両手の指先で自身のスカートを摘まむと一気に捲し上げた。秋の目の前で今度は葵のP2がご開帳となった。
「ぬぉほおおおおおおおお! 佐竹さんの……び、美少女のおP2! 強烈つぅう……ってその縞パン、ま、まさか!?」
「野川さんと同じ転ギョニ高桑瑞穂ちゃんのエメラルド縞パンです!
今朝、野川さんのThroughterでのつぶやきを見て履いてきました。
私も野川さんと同じく『ギョニラー』です」
葵はスカートを元の位置に戻すと笑みを浮かべた。
『ギョニラー』は、昨春深夜アニメの絶対王者と云われた『転生したら魚肉ソーセージでした。でもでも私は幸せです!あべしっ!』こと『転ギョニ』の熱狂的なファンのことである。
「え? そうなの!?」
「はい、ワタシと付き合えばいつでも好きな時に『転ギョニ』の話ができます、それに――」
「ん……?」
「ワタシのP2も見放題です! このように……それっ!」
葵は自身のスカートをたくし上げた。再び可憐な美少女のエメラルド縞パンがご開帳となった。
「のわっ!」
「それそれっ!」
「ぐふぅ!」
「それそれそれっ!」
「ぎゃひ~~!」
「それそれそれそれっ!」
「うひ~!」
「それそれそれそれそれっ!」
「うしゃしゃしゃ!」
「そぉ~~~~れ!」
「うほっ!」
葵は連続してスカートのたくし上げる下ろすを繰り返しエメラルド縞パン姿を秋に見せつける。
秋は地面にへたり込んだままその光景を食い入るように見つめP2が見える度にだらしない顔になった。
「いやぁん……見られちゃいましたぁ~恥ずかしいです」
「た、堪能させて頂きました~ご馳走様です、刺激が強すぎて鼻血出そうです」
「野川さん女の子のP2を見てはいけないと学校で教わりませんでしたか?」
「特に教わってはいないと思いますがいけないことだと思います……でも見たというより見せつけられたって感じなんですけどぉ!?」
「言い訳無用です!
P2を見た回数一回につき私と十年付き合ってもらいます。野川さんがワタシのP2を見たのは計七回、そのうち一回はワタシが野川さんのP2を見た回数一回と相殺で……六回、つまり六十年分、加えて五回以上見たあなただけの特別オプションでさらに追加四十年ワタシと付き合えます! という訳でワタシと計百年付き合ってください!」
「なんかテレビ通販みたいなんですが!? 四十年追加オプションの充実プランまで付いてるんですけど!? そんなハニートラップにひっかかる私では……ん……でも毎日美少女P2見放題なのか……ぐへへへっ はっ! ひっかからないからね!」
生粋の美少女好きである秋は自身の変態欲望に負けつつあったが、なんとか何とか持ちこたえた。
普通女の子が女の子の誘惑に引っかかることはないのだが、秋には効果絶大、大ダメージに伴い心の中で大量の血反吐を吐いていた。
「さらにさらに! 今なら転ギョニの作者『九条院ギガント豪傑丸』先生のサイン色紙も付いてきます!」
「な……『九条院ギガント豪傑丸』先生のサインって云うとアニメシリーズ第一期全巻購入でようやく応募ができて、しかも抽選で限定七十人しか参加できなかった、伝説のサイン会のやつ?」
「そうです。『九条院ギガント豪傑丸』先生はあれ以来、公の場には姿を見せてないし、しばらく創作活動に専念するためイベントには参加しないらしいです。世界に七十枚しかない激レアサインです!」
「ぐぅはぁああああああ、ほ、欲しいけど、そんな貴重な物貰えません! 散財したとあるギョニラーさんが生活費確保のため泣く泣くオークションサイトに出品しているのを見ましたがお値段が凄い事になってました!」
「実はワタシ、サインを二枚持ってるんですよ。保存用と閲覧用で全巻二セットずつディスクを買っていたので、応募したらどちらも当選してしまいサイン会で二枚貰いました。一枚あれば十分なので……あ~誰かに譲りたいなぁ~勿体ないなぁ~」
転ギョニは、第一シーズン全十二話、DVDまたはブルーレイディスクで一枚あたり二話ずつ、計六枚ディスクを買う必要がある。ディスクは他のアニメ作品同様、それなりの値段のため、お小遣いとお年玉が資金源の秋にはなかなか手が出ない。現在のところ全六枚中三枚しか持っていない、そのためサイン会は応募すらできなかった。
「しゅ、しゅごい……凄すぎる! ぬぬぬぅ譲られたい! で、でも私、物につられないからね!」
色欲と物欲へのダブルパンチの威力は凄まじい。秋が葵の申し出を断ったのは奇跡に近い。
とは云え喉から手が出るほど欲しい『九条院ギガント豪傑丸』先生のサインを断ることで、さらに心の中で血反吐を吐くことになった。もう秋のHPはほとんどゼロに近い。
「これでも駄目ですか……ところで野川さんと特定しやすいSNSネームを使ってたとは云え、ワタシがどうやってSNS上で野川さんを見つけたか不思議じゃないですか?」
「云われてみると確かに……」
秋は、Throughterを使っている事を家族を含め誰にも言っていない。
またオタク趣味があることは親友の宮姫純恋が知っている程度。
純恋相手にはオタク丸出しのバカトークをしているのでクラス内で既にオタバレしている可能性は否定できないが、クラスの違う葵まで伝わっているのは考えにくい。
「簡単な事ですよ……これは完全に偶然なのですがワタシは高校入学前から『フィールドリバーA』さんのフォロワーでしたから……『来LUCK』の名前に見覚えはありませんか?」
葵はスマホ画面に映るSNSアカウントのプロフィール画面を秋に見せた。
「まさか佐竹さんが……らいらっくちゃん? いつも私にコメントをくれる、数日前もDMでやりとりしてた来LUCKちゃん?」
「はい、ワタシが『来LUCK』です。はじめまして」
「うそ? そんな……でも……佐竹さんが『来LUCK』ちゃん……逢えて嬉しいです、とてもとても……」
「ワタシもです……ずっと逢いたかったです。フィールドリバーAさんが野川さんと知った時はとても驚きました」
秋は戸惑いの表情を浮かべた後、それまで見せていない笑顔を見せた。その瞳は心なしか潤んでいるように見える。
そして葵も……
ふたりの少女は複雑な心中を隠したまま、互いに惹かれ合うように見つめる……
………………
…………
……
「さて、もう一度お願いします。ワタシと付き合ってもらえませんか? 野川秋さん
お試しでも良いので」
葵はそう告げると、地面に座ったままの秋に手を差しのべる。
秋は葵の手のひらをじっと見つめる。
その表情は先ほどまでとは明らかに違う。
(……来LUCKちゃんが佐竹さんなら確かめないといけない)
「……私でよければ」
秋は葵にそう告げ、葵の手を握りゆっくりと立ち上がった。
「ありがとうございます。
野川さんも心の整理が必要だと思います、来週の金曜日まではお試し期間で一月二十七日にもう一度ワタシから告白します。
その時に改めてお返事を聞かせてください」
「佐竹さんがそれで良いなら……
わかりました。佐竹さんのことを、あなたのことをちゃんと考えます。
まずは一月二十七日までよろしくお願いします」
「こちらこそ……」
こうして野川秋と佐竹葵は付き合うことになった。
それぞれ言葉に出来ない想いと秘密を抱えたまま……
「ところで佐竹さん、このエメラルド縞パンなんだけど……なんかスースーしない?」
「そうですね、市販のP2と違い、元々購入者特典グッズですからね……生地が薄いのでしょう。複数回使用すると穴が開くかもしれません」
「危険なP2だね……」
「はい、ただこれを本当に履く人がいるとは思いませんでした。……は、はくしょん」
「大丈夫? 冷えちゃったかな……」
「えぇ、大丈夫です」
◇◇◇◇
舞台は再び一月二十三日の放課後、宮姫純恋と佐竹葵が語り合う家庭科準備室に戻る。
「……というような経緯でワタシと秋ちゃんは付き合うことになりました」
「佐竹さん……なんで『純潔の桜道」で互いのP2見せつけ合ってるの!? ていうかそんなに何度もスカート捲ったから風邪ひいたじゃないの?」
「求愛行動です。孔雀が羽を広げるのと同じです。風邪ひいた件は……まぁ否定できないですね。お腹が冷えたので」
「孔雀はそんな破廉恥な求愛行動しないから!」
「まぁ結果として秋ちゃんが付き合ってくれることになったわけだし問題ないかと……
残念なのは翌日から秋ちゃんのために毎日下ろしたてのかわいいP2を準備してきてるのですが、秋ちゃんが一回もスカートを捲ってくれないことです」
「秋が佐竹さんのスカート毎日捲ってなくって安心したよ! そんなに秋にP2見せたいの!?」
「せっかくかわいいの履いてるんだから見てほしいじゃないですか。
今日は先日お見舞いに来てくれたお礼も兼ねて選りすぐりのP2を用意してたのに……残念ながら秋ちゃんが休み……宮姫さん代わりに私のスカート捲っておきます?」
「捲らないわ~~! アタシを変態の仲間入りさせないで!」
「変態なんて失礼な……よいしょっと」
葵は先ほどまで自身が座っていたパイプ椅子から立ちあがると隣で座っている純恋を見据えイタズラな笑顔を見せた。
「ん……なるほど仲間入りですかぁ……ではちょっと失礼します」
「え?」
葵はいきなりパイプ椅子に座ったままの純恋のプリーツスカートを掴むと一気に捲し上げた。あまりに自然な動作で捲り上げた事、また意外過ぎる行動だったため純恋は反応することもできない。純恋の柔らかな太ももとその先にある下着が露わになった。
「え? そんな……きゃああああああああああ~~!」
家庭科準備室に響き渡る乙女の戦慄――!
「しー! ちょっと大人しくしてください。宮姫さん」
「ん――! ん――!」
葵は純恋のスカートから手を離し、代わりに純恋の口を右手で抑えると自制するするように促した。突然下着を見られ混乱状態の純恋はそれどころじゃない、口を抑えられているから喋れないものの、はげしく抗議しているのは間違いない。
……そのまま待つこと五分
ようやく純恋が落ち着いたところで佐竹は純恋の口から手を離した。その瞳は涙を浮かんでいる。
「佐竹さん……何でアタシまで……」
「特段意味はないです。P2の話をしてたら急に宮姫さんがどんなのを履いてるのか気になりまして
まぁこれで晴れて仲間入りです変態の」
「興味本位で見ないでくれるかな? 簡単に見ちゃいけないもんだからね! あと変態仲間に入らないから!」
「そうですか。失礼しました。ところで宮姫さんも権利を行使しちゃいますか?」
「権利って?」
「はい、宮姫さんのP2を一度見たのでワタシと十年付き合うことができます」
「そのルール、アタシも対象なの? いいから! 別にいいから! P2見たら付き合わなきゃいけないとか校則にも法律にも書いてないし!」
「そうですか……それにしても中々大胆なP2ですね、黒のレース付きで透け要素アリなんて……あ、なるほど! 宮姫さんも秋ちゃんにP2を見せるつもりだったんですね! 中々にえっちぃというか宮姫さんはそういう人でしたね!」
「違うわぁ! P2、P2言うなぁ~~~~~~!」
純恋の叫び声が響き渡る。
私立彩櫻女学院高等部一年B組宮姫純恋
高等部入学時に主席で試験を突破するほどの明晰な頭脳と類まれな美貌を持つ彼女は、ガーリーファッション好きなこと、また日ごろから見えないオシャレにも気を配っている。
つまり下着集めが趣味だった。
お越しいただき誠にありがとうございます。
お時間があるときに、いいね、ブクマ、評価、感想、誤字修正などを頂ければ幸いです。
さてここで問題です。P2って……何でしょう(´艸`*)?
「エメラルド縞パン」なんてないだろうと思い書いてましたが、ネットで調べたら売ってました。





