我こそは佐藤である!
「宿題多すぎない?」
ついつい愚痴が出る。明日から夏休みという事で鞄から宿題のプリントを机の上に広げてみた。
その量に、うんざりした僕は、そうそうに後回しにすることを決断。横の本棚から読みかけの漫画を取り出す。
「乱暴じゃなぁ」
声の聞こえたあたりの宿題のプリントが、もぞもぞうごいている。
?プリントの下から、消しゴムくらいの茶色の粘土の山がうごめいて出てきた。
あまりの事に声がでない。
するとその粘土から再び声が聞こえた。
「わしじゃよ、佐藤じゃよ」
「なんかおるー!」
慌てて逃げようとしたが、足がもつれ椅子と共に倒れた僕は膝を床にぶつけうめいた。
「痛っ、」
「怖がらんで良いんじゃよ、今のわしは力を封じられてるからね。」
いや、粘土が動くとか、ありえんし、え、え?!し、しゃべってる!まじか!
僕が心で思うと粘土はまるで聞こえてるように返答した。
「粘土じゃないって、お前らも知ってる佐藤さんじゃ」
佐藤さん本当におったー!驚きが先程の恐怖を追い抜かす。
でも、、何故!粘土っぽい?というか、人でない?、生き物?しゃべるし!心の中に???が沢山出てくる。
「お前ら、わしの話をしとるじゃろ?、なんで驚く?粘土に見えるのは、力を失い幼体に戻っとるからじゃよ」
「佐藤さんって何なの?」
少し落ち着き、会話を続ける。
「わしか、まぁ、神じゃな、うやまってええよ、邪神だけど…」
語尾に聞き捨てならない単語があったような…。
「ちと、わしの復活にぬしの力を貸してくれんか?」
話してみると悪いような奴じゃなさそうだし、僕はちょっと興味をそそられた。
「出来ることなら、いいかな」
僕は答えた。




