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カジxトコ 〜赤猫の鍛治師〜  作者: なな/おたふくろ
第1章
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第八十四話 戦う理由

「――悪いな。私のわがままで皆を残らせてしまった以上、死んでもお前の好きにはさせん」

「き、貴様……何故!!」


 カラミティは怒りの表情を浮かべながらもマチルダに掴まれた左腕を強引に振り解くと、そのまま大きく後ろに飛び退き、この戦いで初めて自分から距離を取った。

 今のマチルダは剣も持たない丸腰の為、そのままその場で動かずに、ただカラミティをジッと睨みつけていた。

 カラミティもどういうわけか、その場でマチルダの方を見つめて構えを取りながら、そのままじっと動かない。


 そんな二人の一部始終を見ていた私は、腕も失くし武器も持たない丸腰のマチルダを見て、慌ててすぐさま走り出し、マチルダの元へと駆け寄った。


「マチルダさん!!何やってんの!」


 私はそう言いながらマチルダの隣に並び、カラミティの動きに注意しながら武器を構え、横目でマチルダに話しかける。


「エトか。無事でよかった」

「それはこっちのセリフだよ!武器も無いのになに無茶してんの!それに、怪我だって!!」

「問題ない。お前のおかげで命拾いしたからな。このくらいの無茶はさせてくれ」

「いや、それにしたって……」


 私の心配をよそにマチルダはすっかり落ち着き冷静だった。

 直前にあんな酷い目に遭ったのだから、普通ならば色々たくさん思うところはあるだろうに、この切り替えの早さは凄い。


「だがエトの貴重なエリクサーを使わせてしまったようで悪かった。話には聞いていたが、さすが伝説のアイテムと言われるだけのことはあるな」

「別にそれは良いんだけど……まあ、無事でよかったよ」


 私は元気になったマチルダと話をして、呑気にもついホッと胸を撫で下ろす。

 が、不意に視界入ったマチルダの左腕を見て、思わず言葉を詰まらせる。


「――でも、その腕は、」

「ああ。流石にこればっかりはしょうがない。むしろ、この程度で済んで良かったと言うべきだろう」

「……」


 確かにあの怪我の状態を考えればそれはそうなのかもしれないが、でも、それ程すぐに割り切れると言う物でもないだろう。

 流石にこの場で今すぐとかは無理だけど、このゲームのような世界ならば、きっと手段はあるはずだ。

 マチルダの左腕は必ず私が元に戻す。


「それよりエト。私の武器は持っているか。エルヴィンからエトが回収していたと聞いているが」

「え?ああ、うん」


 私はマチルダの問いにそう答え、ポーチの中から黒殻の剣を取り出し、そのままマチルダに返却する。

 ポーチの中には割れた黒殻の盾とマチルダの腕の先も入っていたが、これらもいずれ、必ず返そう。


「ありがとう。世話をかけるな」

「とんでもない」


 ちなみに、ポーチの中にはトコもいた。

 急いでいたのでトコが私のポーチの中に入るところを皆んなに見られてしまったが、『まあ、エトだしな』と、何故かあっさりと受け入れられてしまった。

 個人的にはあまり納得はできないが、百歩譲って今は余計な騒ぎにならなくて良かったと思っておこう。


 取り敢えず、どうやらトコはポーチの中から出てくるつもりはないようだ。

 目の前のカラミティに対して色々と思うところはあるだろうが、いくら不死身の魔道具でもあの悪食はマズ過ぎる。

 なのでもうしばらくはここで大人しくしてもらおう。


 私はそんなことを考えながら、カラミティの方へと視線を戻す。

 カラミティは私達から距離を取ったまま、こちらを睨み続けている。


「で、エト。奴の動きをどう思う」

「え?動き?」

「さっきの話だ。丸腰の私に攻撃をせず、どうして一旦距離をおいた?」

「確かに、、、」


 確かにその行動は不自然だ。

 あの体制だったらカラミティの方が断然有利だっただろうに。

 幾ら大技を阻止されたからと言って、むしろ阻止されたからこそ、丸腰のマチルダに対して何もせずに距離を取るというのは流石におかしい。


「嫌な感じだ」

「うん。構えは取っているけど攻撃を仕掛けてくる感じもしないし、何か様子がおかしいね」


 私とマチルダの視線の先にいるカラミティは、先程までのバトルの時とは随分様子が違っていた。

 激しい殺気は相変わらずだが、どうにも何か、こちらの様子をうかがっているようにも見て取れる。


 何だろう。

 殺したと思っていたマチルダが元気に戻ってきたことに驚いてるとか?

 いや、仮にそうだとしてもこの反応はやはりおかしい。

 一体、何だ……。


 私がマチルダと会話をしながらそんなことを考えていると、なにやら後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「エトさん!マチルダさん!」

「ん? え、マリンさん!?」


 その声の方へとに振り向き見ると、そこにはこちらへ向かって駆けて来る、マリンの姿があった。


「ちょ、マリンさん!? あなたまで戻ってきたの!?!?」

「はい!!」

「いや、ハイ!じゃなくて」


 もう、まったく。みんな一体何やってんのよ

 エルヴィンには皆を逃がすように言ってたはずなのに。


 負傷をして病み上がりなはずのマチルダさんの登場にもかなり驚いたが、まさかマリンまで戻って来ているとは思わなかった。

 だいたい、マリンは他のみんなと違って悪食を防ぐ術も避ける身体能力も持っていない。

 多分レベルもまだ1桁台だろう。完全に自殺行為だ。


「ごめんなさい。でも、エトさんだけを置いては行けないです!私だって、冒険者ですから!それに、私も付与術でなら多少は力になれますから!」

「だからって……全くもう……」


 しかしよくよく考えてみればそうだった。

 マリンはみんなが戻って来ているのに自分だけ一人大人しく避難していられるような、そんな性格ではない。

 それに、今思えば先程のみんなの完璧な連携の動きも、マリンの付与術によるブーストがあったからだと思えば納得できる。

 確かに、ゲームの時でもパーティに一人バフ役がいれば、全体のレベルが一つも二つも底上げされる。

 間違いなくとても強力な戦力であるとは言えるのだが、今に限ってはそれを喜んでいいものかどうなのか。


 でもそう言えば、以前の鉱山での戦いの際にも後半飛び入りで参戦して、しっかり活躍していたし。

 いやはや、マリンの肝の座り方には驚かされる。


「まあ、仕方ないね。それのおかげで私も命拾いしたわけだから、あまり強くは言えないね。マリンさん、ありがとう」

「はい!」


 マリンは元気よくそう答え、嬉しそうにしながらロッドを構える。


「でも、危ないからマリンさんはすぐにここから離れて。出来ればエイナさんの近くがいいかな」

「はい!わかりました!」


 マリンは元気よくそう答えると、すぐにエイナの元へと駆けていき、エイナの少し後ろの辺りで再び両手でロッドを構える。

 それを見ていたエイナは何やら呪文を唱え始め、マリンの左右に大きく丈夫な土の柱を作り出した。


 なるほど。流れ弾の悪食が飛んできたとき用の緊急避難の遮蔽物か。

 あの質量の土柱であれば、恐らく悪食が消滅させる質量は下回らず、貫通する事もないだろう。

 マリンにとって多少視界は悪くなるが、悪食に対する安全度は段違いで跳ね上がる。

 とても良い機転の効かせ方だ。

 それに、少し離れた位置いにるエルヴィンやアラン、サラ達も、よく見るときっちり二人の魔法の射程範囲内で陣取っている。

 さすがベテラン冒険者パーティーのメンバーと言ったところか。


「エト、よそ見をするな。奴が動き出した」

「えっ!?」


 マチルダにそう言われ、私は視線をカラミティの方へと即座に戻す。


 するとそこには、暴れる竜の左腕を必死に押さえる様に抱きかかえ、そして歯を食いしばりながら目を見開く、明らかに様子のおかしいカラミティの姿があった。


「グガガッ!!さっきから何のつもりだぁッ!うるさい!グガッ!貴様は大人しく俺に、取り込まれておけ!!」


 カラミティは暴れる竜の左腕を力尽くで抑えながら、まるで自身に向けるように力強くそう叫んだ。


「エト、気を付けろ。奴の中の魔力が爆発的に増え始めているぞ!」

「わかってる!あんな量の魔力、私も初めて見るよ!」


 恐らくあれは、左腕の魔王の力。

 カラミティと魔王の間で何か反発が起きているという事か。

 しかし、それにしてもあの魔力、いくらか予想はしていたが、しかし、まさかあれほどまでとは思っていなかった。


「くっ、一体何が起きて……」

「……」


 そんなカラミティの異変に、私とマチルダが油断なく身構えながら辺りを見渡し、神経を張り巡らせていたまさにその時。


 一瞬、竜の左腕がバチリと光ったように見えたと同時に、カラミティの中の爆発的に増えた異常な魔力が、カラミティの身体の外へと吐き出されるように一気に溢れ、流れ出した。

 そしてそれは、やがてはっきりと可視化出来るほどのオーラとなってカラミティの身体の周りを覆い始めた。


「な、なんだあれは……」

「さあ……」


 突如、異変を起こしたカラミティを、私達はただ見ている事しか出来なかった。


 その結果。


 激しく暴れていた竜の左腕はやがて完全に沈黙し、魔力のオーラはカラミティの身体を纏うように、ゆらゆらと揺蕩っていた。


「――フン、左腕だけの分際で、この俺をそう簡単に御せるとでも思ったか」


 カラミティはそう言うと、まるで何も無かったかのように背筋を伸ばし、こちらを向いて姿勢を戻した。


 私達は咄嗟に武器を握り身構える。


「カラミティ……」


 今のはおそらく、左腕に宿らせた魔王の一部が暴走し、逆に魔王に取り込まれそうになったという事だろう。

 大規模な悪食をマチルダに阻止された直後、わざわざ自分から距離をとってこちらに攻撃を仕掛けて来なかったのは、その悪食を撃った際にカラミティと左腕の魔王との間でなにか歪みが発生し、戦闘どころではなくなったという感じか。

 だが、カラミティはどうやらそれを、気合で何とかしたようだ。

 たとえ左腕だけとはいえ、伝説の魔王であり、恐らくゲーム中でも最強と思われるラスボスを抑え込めるとは、やはりカラミティという存在は無茶苦茶としか言いようがない。


「エト。これはどう見てもマズそうな予感しかしない。奴は恐らく今ので完全に魔王の力を取り込んだ。となれば、今の奴に私達の攻撃はほとんど通用しないだろう」

「……だろうね」


 あんなのを見せられては、流石にそう判断せざるを得ないだろう。

 カラミティの身に纏うあのオーラ。

 あれは明らかに魔王の魔力であり、今のカラミティという存在は、もう、ほとんど魔王と変わらない。


 ――だけど、私なら。


「マチルダさん」

「な、なんだ」

「みんなでさっきみたいに私のフォローをお願いできる?」

「は?」


 私は戸惑うマチルダをよそに、ポーチの中から星砕の槌を取り出して、右手に神刀、左手に星砕の槌を握りしめて、改めてカラミティの方へと向き直った。


「あれは私が何とかするよ」

「な!? 何とかって、エトお前……」


 私の言葉にマチルダは驚き、目を見開いてこちらを見るが、その後、私の両手の武器を見て、ハッとしたように私の方へと視線を戻す。


 どうやらマチルダも気が付いたようだ。


 この神刀には、恐らく魔王に対する特効が備わっているはずだ。

 私の知るゲームの時代では、神級武器は魔王を倒す為の必須アイテムとなっていた。

 おそらくそれは、この世界でも同じだろう。

 そして既に一度、魔王が倒されているこの時代であれば、そんな情報が広く伝わっていてもおかしくない。


 この神刀は、神剣をベースに私とトコで打ち直したもの。

 ならばこれも、神級武器と言えるはずだ。


 魔王に特効のある神刀と、カラミティに対してノックバック効果のある星砕の槌。

 この二つの武器があれば、それなり以上には張り合えるはずだ。


「……なるほど、そう言う事か。試す価値はありそうだな。よし、任せろ! あの左腕の悪食は私とエルヴィン達で何とかする。お前は全力でカラミティを叩け。奴の攻撃はほぼ悪食一辺倒だ。むしろ鉱山の時よりもやりやすい。私達が全力でお前を悪食から守ってやる!」


 マチルダはそう言いながらこくりと一つ頷くと、右手の剣を力強く握り締めた。


「ありがと。なるべく自分でも避けるつもりだけど、もしもの時はお願いね」

「ああ。任せておけ」


 そんなマチルダの返事を受けて、私も力強く頷き返し、そして地面を強く踏み締め、勢いよくカラミティの方へと走り出した。


 と、その時。


「エトさん!私も微力ながらフォローします!!」


 後方からマリンの声が聞こえたと同時に、私の身体が数段軽くなったのを感じ取った。

 これはマリンの付与術か。しかも素早さ付与とはありがたい。


「ありがと!マリンさん!」


 私は視線を動かさずマリンにそう言葉を返すと、駆け出した足の速度を一段上げて、そして右手の神刀に力を込める。

 カラミティはそんな私を黙って静かに見つめたまま、竜の左腕を前に突き出す。


「またそれ!? いい加減その技は見飽きたよ!!」

「だろうな」


 カラミティはそう言うと、私が悪食を回避するため剣の間合いに入ったその時。突き出した竜の左腕を瞬時に元の腕の形に戻し、そしてすぐに、右手と同じ黒い神剣へと変化させた。


「え!?」

「油断したな」


 その瞬間、カラミティは力強く地面を踏み込み、その変化させた左腕の神剣を私に向けて超高速で振り抜いた。


「ぐっ!!」


 私は咄嗟に体をそらし、瞬時に構えた神刀と槌によって、間一髪カラミティの左腕の神剣を何とかギリギリ受け止めた。

 が、しかし、態勢を崩したその姿勢では、その勢いまでは受け切ることは叶わずに、そのまま大きく吹き飛ばされた。


「ほう。あれを凌ぐか。だがそれまでだ」


 カラミティはそう言うと、私を弾き飛ばした左腕の神剣を瞬時に竜の姿に変え、私に向けてノータイムで悪食を撃ち放った。


「エイナ!」

「分かってる!!」


 遠くから聞こえたエルヴィンとエイナのその声の直後、私の目の前には巨大な土壁が出現し、そしてすぐに、弾けるような光と共に、その土壁の大半が一瞬にして消え去った。


「……また邪魔が入ったか」


 カラミティはそう言うと、顔はこちらに向けながらも視線だけで周りを見回し、マチルダやエルヴィンたちを牽制する。


 ……くそっ。


 そんなカラミティの様子を見ながら、私は思わず心の中でそんな言葉を吐き溢す。


 本当に今のは紙一重だった。

 まず、マリンの付与が無ければ、私はカラミティの攻撃に対応出来なかったし、そしてその後の悪食もエイナの土魔術が無ければ間違いなく終わっていた。

 みんなのフォローがなかったら、今ので二回死んでいた。

 いや、その前のを合わせると三回か。


 情けない。


 何より今のは完全に私の油断だ。

 危機感がまるで足りていなかった。

 あの、鉱山での戦いの時のように。

 この世界は現実だと言う事を、あの時に散々思い知ったはずじゃないか。

 ゲームの時のように、無理矢理ゴリ押せばどうにかなるというものではない。

 裏クエストがどうとか、元の世界に帰る方法がどうとか、そんなのは今は一旦どうでもいい。

 私はここに、この場所に、ゲームの攻略をしに来たわけじゃない。

 ただ純粋に、単純に、みんなを守り、みんなを救いたかっただけのはずだ。

 そう、みんなを。

 ならば、もっとちゃんと、目の前にいる少女に対し、私は真剣に向き合うべきだった。

 

「悪かったね、カラミティ。私がアンタと戦う理由に今更ながら気が付いたよ」


 私はそう言いながらゆっくりと立ち上がり、改めて神刀と槌を強く握りしめて構えを取る。


「何の話だ。理由も何も、お前の目的は俺を倒して世界を救う事だろう。ならばやってみるがいい。ヨルの力を取り込んだこの俺を、お前程度がどうにか出来るとは思わないがな」


 そう言うとカラミティは、右腕の黒い神剣で衝撃波のような魔力弾をこちらに放ち、そしてすぐに、竜の左腕を前に構える。


 そんなカラミティの行動に、私は回避ではなく、真っ直ぐカラミティの元へと向かって走り出した。

 そして、眼前まで迫り来るカラミティの放った魔力弾を、左手に握った星砕の槌で、走りながら、邪魔だと言わんばかりに、力一杯に弾き飛ばす。


「違う!私が戦う理由は、魔王の復活を阻止するためとか、この世界を救うためとか、ましてや裏クエストとかそんな事の為じゃない!それは単なる結果の話だ!」

「ふん、何を訳のわからん事を!!」


 直後、カラミティの左肩の魔石が光り、竜の左腕から悪食が打ち放たれるが、その瞬間、腕にはサラの放った矢が突き刺さり、走る私の真横の地面が光と共に消滅した。


「私に懐いてくれてる少し無愛想なこの子の為に、そして分からず屋で無鉄砲な、この子の大好きな姉の為に。私はこの子の親友として、アンタを見捨ててやったりしないんだから!!」


 私はそう叫びながらカラミティの目前まで迫り寄り、そして飛び掛かるように、右手の神刀を大きく上げて振り下ろした。


「ぐっ、意味がわからん! 結局お前は何が言いたい!!」


 カラミティはその私の神刀を右腕の黒い神剣一本で受け止めて、そう叫びながら押し返すようにそのまま神刀を弾き返す。


「要は、今まで手を抜いてて悪かったって事だよ!」

「なに?」


 私はカラミティに攻撃を弾き返されながらそう言うと、クルリと身体を捻らせて、着地と同時に地面を蹴って再びカラミティに飛びかかる。


「つまり、私の戦うべき相手はアンタじゃないって事!!」


 そして私は、青く輝く覚醒状態の星砕の槌で、カラミティの胴体を強く、強く、ありったけの思いを乗せて勢いよく撃ち抜いた。


「なあっ!?グアッッッ!!」


 そんな私の気合を込めた一撃で、カラミティは大きく後ろに吹き飛ばされた。

 そして、カラミティはゴロゴロと地面を転がり、やがて止まると、身体に纏っていた魔力のオーラは、いつの間にか霧散していた。

 どうやらカラミティは完全に気を失ったようだ。

 地面に倒れたまま、ピクリとも動かない。


「さあ、これで出て来れるでしょ。さっさと出て来て、そして私に倒されなさい。強欲の悪魔、魔王ヨル!」













読んでいただきありがとうございます。

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