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なんてことない、追放風景のはずだった。

勢い、だけの作品。

書きたいから書きました。

反省はしていません。







「ダイス・クゼディーノ! 今日限りで、お前は追放だ!!」

「なんだと……?」



 まさしく、急転直下。

 俺はとあるクエストの終了直後、ダンジョンの中でパーティー追放を言い渡された。リーダーであるショーゴは、あからさまにいらだった口調で告げる。



「お前にはもうウンザリなんだ! 世界最強の拳闘士かどうか知らないが、横暴が過ぎるんだよ! チームプレイをちっとも考えていない!!」

「チームプレイだと? 俺になんの責任があるのだ」

「あるだろ、パーティーなんだから!!」

「なにを、いっている?」

「あー!! だからそうやって、心底不思議そうな顔をするな!!」



 こちらが真っ当に言い返すと、ショーゴは頭を掻きむしった。

 そんなことをすれば、禿げてしまうというのに。



「他のみんなも、同意見だよな!」

「えぇ、そうよ! 私の武器を勝手に投げて、拾いにもいかないのだから!」

「そうだ! お前、いったいいくつだ!?」

「二十一歳だ!」




「「「自信満々に言うな!!」」」




 俺が問いに答えたら、なぜか怒られた。

 いったい、こいつらの思考回路はどうなっているんだ。



「ったく、言うことを訊かないならここで、痛い目に遭わせてやる!」

「えぇ! これまでの恨み、晴らさせてもらうわ!」

「いくぞ、ダイス! 三対一で勝てると思うなよ!!」



 仲間たちは、なぜか各々に武器を構えた。

 そして、少しずつ迫ってくる。――こうなっては、仕方ない。




「それなら、もちろん俺は抵抗するぞ――」




 だから、俺は拳を打ち合わせてこう言った。




「拳で!」――と。














「だから、俺に勝てる者などいないと言ったのに」



 結果は俺の拳闘技術による一方的な勝利だった。

 仲間たちはみな、泣きわめきながら走り去っていったのだが……。



「これは、クビになったという認識で良いのか?」



 どうやら、俺はこれで無職になったらしい。

 残念ながら仕方のないことだった。



「だが、この状況にも俺は抵抗するぞ――拳で!」





 だから、すぐに気持ちを切り替える。

 明日にでも、ギルドで募集をかければ良いのだ。





 そして、いつの日か。

 



「俺は、俺より強い奴に会いに行くぞ!!」





 そう叫んで、俺は月に向かって拳を突き上げるのだった。



 


面白かった



もしそう思っていただけましたら、下記のフォームより★★★★★評価など。

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<(_ _)>

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