第8話
パナップ、クルーズ、パンダ君、ゼリーは公園に来ていた。
「今日はかくれんぼをしよう!」
「よし、早速隠れるぞ!」
クルーズがはりきった。
「待って待って!鬼を決めないと」
パンダ君が言った。
「じゃーんけーんぽいっ!」
パンダ君以外全員がパーを出す。パンダ君はチョキだった。
3人は口をポカンと開けてパンダ君の方を見た。
「ふっふっふっ。僕がグーしか出せないと思ったな。でも僕はね、竹を掴めるくらい器用なんだ!チョキぐらい出せるんだ!」
パンダ君はハーハッハと笑って、先に隠れた。
パナップは考える。
普通にじゃんけんをしたら、負けるかもしれない。ここは賢くじゃんけんをしなきゃ。
「あーーーーー!UFOー!」
「「え!?」」
クルーズとゼリーが、パナップの指差した方を見た。
ひっかかったな!
「じゃんけんぽんっ!」
パナップは早口で言った。
じゃんけんをするとき、焦るとみんなグーを出すって聞いたもんね!
あー、僕って賢いなー!
クルーズ :グー
ゼリー :グー
パナップ :グー
僕もグーを出してるぅぅぅ!
しまった!自分の声につられた!
「あいこでしょ!」
考えてる間に次のが始まった。
急いで出さないと!
クルーズ :パー
ゼリー :パー
パナップ :グー
焦ってグーを出しちゃった……。
「じゃあ、パナップが鬼だぜ!」
クルーズが嬉しそうに言った。
こうしてかくれんぼが始まった。