第6話
「今日は料理を作ってあげよう!」
パナップははりきった。テーブルにはクルーズが座っている。
「おい……大丈夫か?」
「心配いらないさ!僕は味見の天才だよ?」
「じゃあ、大丈夫か」
パナップは鍋に人参をいれた。
「おいパナップ!何を作るつもりだ?」
「カレーさ!」
パナップは続いてじゃがいもを入れた。
「あれ?なんか炒めづらいな。
あっ!油をひいていない!」
パナップは油をドボドボと入れた。
「おいおい……大丈夫か?」
「大丈夫さ!ママの味を食べさせてあげるよ!」
パナップは豚肉を入れる。
「あれ?牛肉だっけ?」
パナップは牛肉も入れた。
「次はなんだっけ?
今何が足りてないんだろう?
あっ!カレーの臭いだ!」
パナップはカレーのルーを入れた。
「パナップ、良い匂いじゃねえか!」
「そうでしょー!」
だが何か足りない。パナップは考えた。
「あっ!水分が足りてないんだ!」
パナップは水をたくさん入れた。
「うーん。なんかみずみずしいけど、多分完成!」
パナップがカレーを運んだ。
「食べて食べて!」
「いただきまーす!」
クルーズは食べる。
「なんか……すごいなこれ。
謎のみずみずしさに、あっさりなのに油っこい味。そして野菜が硬い」
パナップが胸をはった。
「これこそが!ママの味さ!」