第11話
「パナップ……大丈夫か?」
「あ、うん!」
パナップと博士は、やっと未来体験機から解放された。
「でも、面白かったよ!しばらく博士の声を聞きたくないけど」
「はっはっは!そうかそうか!
パナップ、実はもうひとつ面白いものがあるんじゃが……」
「え?なになに!」
パナップは博士に近寄った。
博士はくるりと振り向いて、パナップに光をあてた。七色の光だ。
「博士ぇ……これ……なに?」
パナップの舌は段々と回らなくなり、ただのパイナップルに戻った。
同じ頃、パナップの家では、クルーズ、パンダ君、ゼリーが集まっていた。
「遅いなーパナップ。せっかく今日はパナップの誕生日だっていうのに……」
「あいつのことだ。どーせどこぞのパイナップル農園にでも言ってんだろ」
パンダ君はそわそわしだした。クルーズはふあぁと欠伸をする。
「ねえ、なんか荷物届いてるんだけど」
ゼリーが段ボール箱を押してきた。
「なんだ?」
クルーズが箱を開ける。
「CDみたいだね」
ゼリーがいぶかしげに覗き込んだ。
CDのような機械からは、赤と青の配線が飛び出している。
「これを切れってことか?」
クルーズは箱から機械を取り出して、ハサミを用意した。
「えいっ」
パチン。
「ん?パンダ君、お前今なにした?」
ゼリーが目をぱちくりさせた。
「え?配線を切ったけど」
「なんでそんなに思いきりいいの……?」
ゼリーが呆れる。
「だってどっちも同じ色だし……」
CDのような機械はクルクルと回りだす。段々と高速になっていく。
三人は光に包まれた。
クルーズは叫ぶ。
「パンダっ……お前……いいかげん、サングラスはずせぇぇぇ!!」




