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リディクラス!  作者: yurihana
10/12

第10話

「パナップ!パナップはいるか!」

「ここだよー!博士!」

「おお、そこか」

博士はドタドタと走ってきた。

「僕の家におしかけてきて、どうしたんだい?」

「パナップ、面白い機械ができたんじゃよ」

「え!?また!」

パナップは目を輝かせた。

「見たまえ!これが『未来体験機』じゃ!」

博士はポケットから小さい機械を取り出した。

緑色で、バスの「次止まりますボタン」のような形をしている。

「これを使えば、5秒後の未来に生けるのじゃ!」

「すごいや、博士!

早速使おうよ!」

「よしよし。これをこうして……」

博士がボタンをポチッと押す。

「5秒にレッツゴーじゃ!」


「博士ここが?」

「そうじゃ、5秒後の未来じゃ。もう終わったけどの」

博士はあっけらかんと言った。

「終わったの?」

「儂がレッツゴーとか言ってる間に終わったわい」

「ねえねえ!5秒後に行った僕の体はどうなってるの?」

パナップはわくわくして聞いた。

「そりゃ、他の人が5秒後になるまでフリーズして待つんじゃよ。さっき儂の声があとでもう一回聞こえたじゃろ?」

「うん!あれは5秒前の博士の声なんだね!」

「そういうことじゃ!」

博士が威張った。


「僕にも貸してよ!」

「ダーメーじゃー!これは難しいんじゃ!」

「貸してよ!ちょっとだけ!」

「ダメじゃー!これは儂のもんじゃー!」

「えいっ!」

パナップがジャンプをして博士から機械を取った。

博士が取り返そうと機械を掴んだ。

もみ合っている時に、お互いに気づかずにボタンを何回も押していた。


「はあっ、はあっ。パナップ、お主もしつこいのー。じゃが、勝ったのは儂のようじゃ」

パナップは頬を膨らませる。

「分かった分かった。あと一回だけやろうな?な?」

「それならいいよ!」

パナップは機嫌をなおす。

博士はボタンを押す。

「5秒後にレッツゴーじゃ!」


「畏まりました。216回、実行致します」

「ん?」

二人は顔を見合わせる。


声があとから聞こえてくる。

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」 

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

「5秒後にレッツゴーじゃ!」

    ……………

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