裏は見えない
寒い夜、町外れの山奥で《一人になった》俺は、目の前で仰向けになっている《学生だった》死体を見下ろして、そこに立っていた。
その死体は、まるで赤いペンキで塗られているかのように、身体全体が真っ赤な血で染まっていて、無惨に斬りまくられていた。
きっと、その死体の顔すらも認知できないほどに斬られていることが――――――――
そう、思った瞬間体の力が抜けてその場にへたり込んでしまった。
「――死んでる。」
その言葉を口にして、やっと自分の置かれている状況に気づいてしまった、この死体の正体がなんなのか分かってしまった、いや、最初から知っていた。この背景の始まりからずっと右手に持っている【血の付いた鎌】。自分の制服に跳ね返っている血。それを見たら明白だった。こうなってしまったのは確実に自分ではない"僕"のせいなのだと。僕に取り憑いている死神のせいなのだと。
それを再認識した途端に、息があがった。呼吸が出来なくなり、体が震えはじめ、目の前が徐々に暗くなる、心がグチャグチャになってナニも考えられない。
コワイ、コワイ、コワイヨ、コワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイーーーーーーーーー
そこで途切れて、まるで現実に引き戻されるように引っ張られて、目が覚める。
「っ!」
ガタッ!
「うぉっ!?っておい!どうしたお前!」
思いっ切り顔を上げたせいか、机ががたついて大きな音を立ててしまった。それで驚いた谷地春琴が僕に疑問を投げかけた。
「あ? すまん、ちょっと…」
「ん? なんだお前、世界の終わりだーみたいな顔して、最近ちょっとおかしいぞ?」
「…大丈夫だよ。心配させてごめん。」
「大丈夫だったらいいけどよぉ…」
会話が終わった後で、今の状況を確認する。ここは教室、それで昼休み、僕の隣には携帯をいじっている春琴と教室の中に多数の人がいる。そして、僕は教室の窓側の隅っこの席でまるでせかいのおわりだーみたいな顔して椅子に座っている。それが今わかったこと。よし、大丈夫だ、ここが現実だ。心が安堵をさせて窓の外を眺める。
最近よく夢を見る、別の僕が僕の体を使って"人を殺す夢を"
それも何故か学校で昼休みになると必ず。
―――――何故なのだろうか。
皆様どうもこんにちは、なんとなく書いたこの小説?ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
すごく中途半端に終わりましたが、なんとなく書いたものなのでお許しください。連載と書いてありますが、それはミスです笑書く気、はあまりありません
でも、続きが読みたいというお声があればお書きします。
それでは、これにて失礼させて頂きたく候