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自由民としての生活:別に今までと対して変わらないけどな・因みにこの時代から離婚は有った

  さて、ホルスやハトシェプスト女王の思惑とかはともかくとして、都市対抗のサッカー大会で俺が所属したワセとのチームが優勝したことで俺は自由民として土地と家をもらうことはできた。


 だからといって大きく生活が変わったわけではないではないんだが。


 最もミウはかなり喜んでるけどな。


「これが私たちの土地と家なんだね……うれしいね」


「あ、ああ、そうだな」


 結局のところはえこひいきとイカサマ(チート)で手に入れた物だから手放しでは喜べないんだが、まあ、ファラオの管理する社宅もしくは寮から一戸建てマイホームに移り住んだようなものではあるから今までよりはプライバシーは守られる感じかな。


 独身の奴隷は基本タコ部屋みたいな共同生活だし、結婚しても集合住宅の一室みたいなものだから。


 もっとも、掃除や水くみをしてくれる奴隷仲間はいないからミウの仕事はむしろ増えるわけだが、そのあたりは個人的に奴隷を住み込みで雇ってやってもらうことになる。


 かといって何か生活が一変するかというと勿論そんなことはなく、やること自体は今までと対して変わらない。


 会社の寮から出て一戸建てに移り住んだからといって仕事や生活が大きく変わるわけじゃないのと一緒だ。


 俺とミウは与えられた畑で麦や野菜などを栽培して、それを税金として治めたり、俺は家庭教師や治められた穀物の数の確認の仕事の手伝いなどを続けていた。


「そういえば、今度お隣のお家離婚することになったみたい」


「そうなんだ、そりゃまたなんで?」


「性格の不一致らしいよ」


「そうなんだ、まあ、しかたないっちゃ仕方ないな」


 古代エジプトでどちらかが離婚を切り出せば割りと簡単に離婚が成立する。


 ただし離婚じたいはそんなにあることではなかったんだが。


 そして離婚は結婚と同じように私的に行われるもので、戸籍を外せばそれで終わりだ。


 離婚の理由はどちらかの不義、不妊、他の人との結婚願望によるもの、あるいは単純に夫婦の性格の不一致のよるものなどだ、借金やギャンブルはこの時代はまだ無いからそういった理由はないけどな。


 現代でもあまり変わらないな。


 離婚の際には 嫁側は財産のの3分の1と嫁が結婚の際に持ってきた物をすべて貰える。


 因みにギリシャでは男は離婚を言い出せるが女側には其の権利はない。


 だがこの時代でも不倫不定は存在していてそれが離婚理由の場合不貞を働いた方は財産を受け取ることはできなかった。


 浮気をしたほうは離婚された上に無一文になったりしたわけだな。


  エジプトでは若い娘が50歳ぐらいの男のところへ嫁ぐことも有ったがこういうのは財産目当てと考えていいだろう。


 今も昔も財産というのは人を狂わせるな。


 まあ、俺も人のことは偉そうに言えた立場じゃないが。


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