第23話
お待たせしました。
新生女子バスケ部の発足会は、一年生部員の父兄が経営するレストランを貸切って行われた。
幹事は詩織と一年生の進藤結衣だったが、ディナーセット+フリードリンクで税込みで一人2000円の予算だった。ここで優奈はいきなりマネージャーとしての手腕を発揮した。
教頭に掛け合い学園からこの発足会の補助金として一人1500円の予算をもぎ取ってきた。
おかげで部員達は1人500円の会費で済んでいる。
「中沢先生、ありがとう」
「やるねぇ。これからもお願いしまーす」
「中沢先生、今日は有難う御座います。学園から補助金を貰うなんて俺には考え付きませんでした。
あまり部員に負担させるわけにはいかないと思っていたんですが、俺もあまりお金は無いですし助かりました」
と優奈は初日から拓郎と部員達からの感謝の気持ちをもぎ取ることに成功していた。
「まあ、先生、私はバスケ部のマネージャーであり先生の秘書ですよ。
当然のことをしただけです。でも先生に喜んで頂いて私も嬉しいです」
と拓郎の右隣に席を確保し満面の笑みを持って拓郎と話す優奈。
この席順については幹事の詩織と結衣も苦労した。
なぜか青木智子と寺尾悠里がこの発足会に参加してきて、拓郎の隣の席を要求してきたからだ。
もちろん部員達だって拓郎の隣か近くに座って拓郎と話がしたかった。
だがそこでまたしても優奈が手腕を発揮した。
「松本さん、こういう時は上座から顧問、副顧問、キャプテン、副キャプテン、二年生部員、一年生部員の順番で座らせるのが基本よ。部外者の方は末席でいいの。分かったかしら」
詩織も結衣もこんなに大勢が参加する宴会の幹事は初めてで優奈に頼りきりであった。
優奈はその二人の期待に見事に答えてテキパキと進めてくれた。
こうして優奈は少しずつだが部員達の信頼を集めていった。
それに智子と悠里を拓郎から引き離し、自分は隣に座ると言う一石で何鳥にもなる作戦だった。
だが面白くないのは当然、拓郎から一番離れた席にいる青木智子と寺尾悠里の二人である。
嬉しそうに拓郎と話す優奈を見て、なにやらこそこそ話しているが不穏な雰囲気だ。
「今回は完全にやられたわね。副顧問の件もそうだけど、職員室の席替えまでやるとはね」
「ほんとですよね。あんなに早く手を打ってくるとは思いませんでした」
だが寺尾悠里もちゃっかり席を拓郎の左隣に移動している。
「まったくよね。体育教師の女共が教頭にバスケ部の副顧問にしてくれとか言ってたんで、それを妨害してたらさ、あの中沢が『教頭先生、この問題は對馬先生に相談してから考えたらいかがですか』ともっともらしいことを言ってたのよ。それが自分は父親に泣きついて理事会で決めさせるとはね。卑怯にも程があるわよ」
「私はまだ考古学部で津島先生とご一緒する機会が十分にありますけど、青木先生はまったく無いですもんね。
お気の毒だとは思います」
「そう思うのなら考古学部の顧問を私に譲りなさい」
「きっぱりお断りします」
と、この二人も険悪な雰囲気だった。
拓郎と優奈が和やかに話してるのは部員達も面白くなかったが、概ね宴会は和やかな雰囲気で終わった。
「じゃあ、みんな、これからは中沢先生も仲間に入ってくれて色々と世話してくれることになった。
これでバスケ部のみんなも集中して練習に打ち込めるはずだ。これから頑張っていこう」
「「「「はいっ」」」」
という拓郎の挨拶で発足会は終了した。
優奈もなんとかバスケ部に仲間として受け入れられたようだ。
だが……
「先生、これからバスケ部の今後の活動のことでご相談があるのですがお願いできませんか。
少しお酒も飲みましょう」
「先生、考古学部の見学会が来週の日曜日にありますよね。その打ち合わせをしたいのですが。
少しお酒でものみませんか」
と、優奈と悠里がしきりに二次会に誘っている。
「あなた達っ、津島先生はお疲れでしょう。そんな打ち合わせなんか部活の時にでもやればいい事でしょう。
あなた達は今日はもうお帰りなさい。それより津島先生、今日はお仕事の事はもう忘れて私とゆっくりお酒でもいかがですか。お話したいこともありますし」
青木智子も先輩という立場を利用して攻勢に出てきたが、優奈も悠里も負けるわけには行かない。
3人の女性教師は生徒の前であることも構わず牽制し合っている。
「あの先生方、すみません、今日はこれで帰ります。これから勉強会があるんです」
拓郎は奈々美や里奈たちの視線に耐えられず、帰ることを告げ帰宅した。
今夜の勉強会は里奈達の番だった。
実は拓郎は里奈の全てを好きになっていた。
その性格も容姿も身体も全部である。
里奈は本当に素晴らしい身体をしていた。
拓郎は里奈とベッドを共にしたときは、やさしく丁寧にそして熱心に愛撫している。
そのためか里奈は詩織や裕子より早く女の悦びを知った。
「ああ、先生、先生の指が気持ち良すぎて狂っちゃう。ああ、早くして、おねがい」
その睦言を隣の部屋で勉強している詩織と裕子も聞こえているはずだが、二人は勉強に集中していた。
次の試験では結果を出さないと、この勉強会の意義を親に示せない。
この勉強会をずっと続けていくためにも頑張らねばと3人とも思っていた。
拓郎に何度も精を注がれ、すでに脳の演算能力や暗記力、集中力は人の何倍にもなっている彼女らは勉強することで、さらに脳が活性化されていく。
「先生っ、里奈のときが一番時間が掛かっています」
「そうですっ、私達も同じように時間を掛けてじっくりお願いします」
と、詩織と裕子から苦情も出ていた。
ハーレムもなかなか難しいものらしいが、何はともあれ里奈たち3人も急激に身体能力は向上して行った。
拓郎は29人の部員を2チームに分け、キャプテンを二人にした。
Aチームのキャプテンは里奈で15人、Bチームのキャプテンは奈々美とし14人、ポジションごとに振り分けた。
毎日、紅白戦を行いメンバーを入れ換えつつ実力差のないチームを作り上げた。
そしてウィンターカップの代表選考である東東京地区予選が始まった。
「よし、いよいよ今週末から東東京地区予選が始まるが、うちはA・Bチームが一試合ごとに交代で出場する。
まずは初戦はAチームだ」
「ええーっ、先生、本気ですか」
「本気ってなんだ。うちは全員で戦うんだ、当たり前だろ」
「でも、実力上位の者が出るのが……」
「何言ってるんだ、うちには例えばポイントガードが7人も居るんだぞ。確かに実力差は少しだけある。
だが藤井や山咲達4人は実力的にはうちでトップレベルかも知れんが、4人ともベンチに入れるわけにいかんだろう。
15人のメンバーで4人もポイントガードが居るなんてバランスが悪すぎるだろ。
それにな俺が見た限りじゃA・Bチームとも実力にまったく遜色は無い」
拓郎は監督、優奈がアシスタントコーチ、そして出てないほうのチームのキャプテンがのマネージャーとなる。
「確かに選手の消耗は少ないですし、あいてから研究されづらいという利点がありますが…しかし」
「何度も言わせるな。うちは全員で戦う。異議は認めない。いいな」
「「「「はいっ」」」」
試合には出られないだろうと思っていた一年生部員は感激しているが、チームの足を引っ張るんじゃないかという不安もあった。
「先生、嬉しいです。でも私じゃ…」
と言う一年生部員もいたが拓郎は受け付けない。
「何も心配するな。ミスしても仲間がカバーしてくれる。それにお前達が思っているほど全員の実力差は無い。
それよりも今日から座学でフォーメーションを教えるから練習は一時間早く終わらせること。
マッサージはその後でやってやる」
奈々美や里奈達は拓郎のマッサージは部活中に受けたことはない。拓郎が必要と認めないのだ。
もちろん拓郎のマンションでは身体の隅々まで念入りに受けている。いやマッサージではないが。
他の部員達は全員が拓郎のマッサージを受けていた。
彼女らは拓郎のマッサージを受けたいがために、競ってハードワークに勤しんでいるのだ。
そして拓郎のマッサージによって壊れた筋肉組織が超回復によって強化されていく。
そのため彼女達の実力はメキメキと上がってきているのだが、本人たちは気付いていない。
一度でも拓郎のマッサージを受けたら、そのあまりの快感に病みつきになってしまう。
一度目は緊張していた者でも二度目はリラックスして受けているためか、性的な快感が勝ってしまうことも多くあり、中には艶っぽい声を出す者までいる。拓郎のマッサージを受けたあとは目が潤んで蕩けた顔をしている。
この時の状態の彼女達は男に誘われたら、ふらふらと付いて行ってしまいそうだ。
彼女達はすでに拓郎の手の虜になっていた。
『何のためにバスケをやってるの』と聞かれたら、『先生のマッサージを受けたいから』と答えてしまいそうだ。
彼女達は拓郎に対して、尊敬や憧れを通り越して強い恋愛感情を持つに至ってしまった。
その強い恋愛感情が拓郎のマッサージに過敏に反応して性的な快感にまで至ってしまうようだ。
恋する女は綺麗になると言われているが。彼女達はまさにその過程にある。
拓郎に良く見られたいために、丁寧に髪の手入れを行い身体の手入れをして、夜は我慢できず拓郎を想って自分を慰める毎日。
女性ホルモンが多く分泌し髪や肌が綺麗になり、女性らしい体つきになっていく。
そしてバスケで鍛える体は引き締まってメリハリのある身体になっていった。
優奈は拓郎のマッサージを受けている部員達のあられもない姿を見て、エッチなマッサージなのかもと疑った。
だが、部員達から
『先生のマッサージを受けると翌朝、疲れも残らないし筋肉痛もないしすっきりと起きられる』
と聞いて是が非でも拓郎のマッサージを受けたいと思うようになっていった。
そこて優奈も部員達と同じトレーニングをすることにした。
運動量は部員達の半分も無いくらいだったが、普段運動をしない優奈の筋肉は相当なダメージを受けた。
「あの、中沢先生、大丈夫ですか」
と、拓郎が心配そうに言ってくれた。
「はい、私も見ているだけじゃ適切なアドバイスは出来ませんから、皆さんと同じように頑張りたいんです」
拓郎はすっかり感心し、優奈を見直していた。
まさか優奈が不純な目的でトレーニングを始めたとは夢にも思っていない。
「そうですか、是非頑張ってください。でも今日はマッサージをしたほうがいいと思います。
あっ、嫌なら無理にとは言いませんが、ちょっと酷い感じですね」
「はい、このままじゃ明日が大変そうですね。あはは。先生すみませんがマッサージをお願いします」
優奈はジャージの上下を脱ぐと、身体にぴったりしたTーシャツとバレーボールの試合用のプラクティスパンツ姿になった。
おしゃれでかっこいいが太ももは露出が多い姿だ。
優奈はこの時のために女子バレーボール部の顧問からこのパンツを貰ってきたのだ。
―――うふふ、ばっちりお尻の線が出てるはず。
このパンツはお尻にぴったりでぎりぎりまで短いもんね。
これで對馬先生を悩殺しちゃおうと思って、恥ずかしいけど頑張ったのよ。
だが拓郎のマッサージが始まると、優奈にはまったく余裕が無くなった。
気持ちいいなんてもんじゃない。あまりの快感に我を忘れて悶えてしまう。
23歳の成熟した女体は拓郎のマッサージによって揉み解され愛撫され次第にピンク色に染まっていく。
「あん、せんせ、ああ、そこが気持ちいい。んああん」
まだ部員達は練習中だ。
拓郎は部員たちの様子を見て大声で指示している。
「そこだ、リバウンドッ、何やってる。すぐにスクリーンアウトにはいれ」
だから優奈のマッサージは長い時間になっていた。
「デフェンスがあまいっ、相手の動きを良く見ろ、目を逸らすんじゃない」
優奈の尻を丹念に揉み解し腰を揉み解し終わった時に拓郎は気付いて、ようやくマッサージが終わった。
優奈は息も絶え絶えだった。何度頂上に逝かされたか分からない。
あまりの快感にまるで快感による拷問のようだった。
目の焦点が合わず、蕩けた顔で涎をたらしたまま動けないでいた。
「ちがう、そうじゃない、もっと手首を柔らかく…そうだ、今の感じだ」
拓郎は優奈をそのままにして部員達のほうに走って行ってしまった。
おかげで優奈は助かったが、プラクティスパンツはぐっしょりと濡れて大きなしみを作っていた。
優奈は力の入らない身体を何とか言い聞かせジャージのズボンを履くと、着替えの入ったバッグを持ってシャワー室に向かった。
―――早く着替えないとみんなにバレてしまうし、匂いもするからシャワーを浴びないと。
その一心でふらふらとシャワー室に向かった。
こんな経験は生まれて初めてだった。
その夜、優奈ははしたないと思っていた行為に没頭した。
拓郎を想いながら。
拓郎に対する激しい思慕の感情に涙を流しながら。
―――ああ、私はもう、對馬先生がいないと生きていけない。
そして次の日から益々トレーニングに熱が入る優奈だった。
そう、あれから毎日拓郎のマッサージを受けていた。
「先生、今日もお願いします。先生のマッサージを受けると朝すっきり起きられます」
―――ああ、先生のマッサージは私を狂わせる。
「はい、いいですよ。ただ俺は部員達の指導もありますから、もう大丈夫と思ったら声をかけて下さい」
「……はい…ありがとうございます」
真っ赤な顔を見られたくなくて顔ををあげられない。
優奈は生理でもないのに生理用品を使うようになった。
おかげでプラクティスパンツは汚さなくなったが、やはり力が入らなくて立てなくなるまで優奈は拓郎に声をかけない。
優奈がいくらアンアン言っても拓郎は部員への指導に夢中で気付かない。
ただ、優奈は急激にスタイルがよくなり体力もついてきた。
そして男子生徒からラブレターを貰ったり告白されることが多くなった。
もちろん拓郎しか見えない優奈が受けることは無かったが。
そして日曜部、東東京地区予選が始まった。
松涛学園女子バスケ部は江東区の区民体育館にいた。移動は学園のバスである。
Aチームが初戦を戦うということでBチームのメンバーは応援である。
ベンチは18席あり拓郎と優奈、奈々美が監督、アシスタントコーチ、マネージャーの席に座り、15席が選手の席である。
「先生、勝ったら全員にマッサージをして」
「何を言ってるんだ。マッサージは必要だからやってるんだ。勝ったご褒美じゃないんだぞ」
「ねえ、先生、お願い。勝ったらマッサージして。頑張るから」
和葉が食い下がると、部員全員が拓郎を見る。
「先生」「先生お願い」
全員が懇願してくるので拓郎も試合前に断ることも出来ず約束してしまう。
「ん、じゃあ、仕方が無い、帰ったらな。だがマッサージをして欲しくて試合に頑張るというのはなしな」
結果は松涛学園の圧勝だった。
拓郎はバランスよく選手の交代をしたつもりだが、圧倒的にAチームは強かった。
たぶんいい線まで行くだろうとは思っていたが、正直これほど相手校と差があるとは思わなかった。
拓郎は男子校の試合しか知らないので女子のレベルが良く判ってなかったのだ。
怪我人も無く順調な滑り出しだ。
部員達はハイタッチして喜んでいる。
「やったね。前回負けた相手だったんだけど、今回は楽勝だった」
「うん、リベンジ成功っていうか、おつりが来るよ」
「これで先生のマッサージが受けられる。ああ、四日ぶりだよ、うれしいなあ」
「あれだけハードワークして頑張っても、なかなかしてもらえないもんね」
なんだか試合に勝つことの意味が違うんじゃないかと思えるような会話が続く。
帰りのバスの中で、拓郎が試合の感想を述べた
「今日はみんな良く頑張った。反省会をやろうと思っていたんだけど、反則がバイオレーション3回じゃ反省会は開けないな。
今日は学園に着いたら解散でいいぞ。身体を休めてまた明日から初心に帰って頑張ろう」
「ええっ、先生、約束はどうなったんですか」
「先生っ、マッサージしてくるんじゃなかったんですか」
「先生-っ、うそつきは泥棒の始まりですよ」
次々と部員達から苦情が出る。
Aチームにいる拓郎のハーレムメンバーである里奈、紀香、純の3人を除いても12人だ。、
全員となると一人10分程度でも2時間掛かる。
「いくらなんでも、全員は無理だよ。撫でるだけならいいけどな。でもそれじゃマッサージにならないし」
「「「それでいいです。お願いします。撫でてください」」」
「今日はマッサージが必要と思う部員はいない、だが、まあ、約束だし仕方が無い。本当に撫でるだけだぞ」
「はいっ、お願いします」
部員達は分かっていた、拓郎の手から出ている何かが気持ちいいのだと。
だから今日はマッサージである必要は無い。ただ身体を撫でられれば気持ちよくなれる。
そして学園に着くと第2体育館の部室で彼女達はジャージを脱いで下着姿で拓郎の愛撫を受けるのだった。
部室はやがて女性の匂いでむせ返るほどになっていた。
やがて満足したAチームの部員達は次の試合も頑張るぞと気合を入れ直して帰っていった。
だがBチームの面々は面白くない。
「先生、私達も試合に勝ったら身体を撫でてください」
と、Bチームのメンバーから要望が来たが、拓郎は断ることは出来なかった。
モチベーションが上がる理由は、人それぞれということで。




