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第16話

長い間更新できず申し訳ありませんでした。

とりあえず二夜連続で更新します。

山口亜理紗は自宅のマンションに戻ってソファーに深く沈みこんだ。

今日は亜理紗にとって信じられない事やショックな事が多すぎた。

まだ考えが纏まらないし若干混乱している。

まずは頭を冷やそうとシャワーを浴びる為浴室に向かった。


山口亜理紗は幼い頃より容姿に優れ、頭脳明晰で運動能力にも恵まれていた。

さらに家庭は父は上級国家公務員であり母は祖父が経営する会社の役員を務めていた。

いわゆる上流階級の家庭に育ち、周りの人間から見れば恵まれすぎた人間であった。

亜理紗自身もそれを理解していたため、人より上に居る事が当たり前のように考えて育った。

父の転勤と共にアメリカに渡った亜理紗は中学高校とそれぞれ一年ずつ飛び級で進学し、日本に帰って日本最高学府の大学に進学した。大学院に進む事も考えたが母校の先輩が多く教師を務めるこの学園に来た。

ただし両親からは25歳までと言われている。


亜理紗は今まで生きて来た中で大きな挫折を経験した事はなかった。

もちろん努力は怠らなかったが、その恵まれた才能に助けられエリートコースを歩んできた。

だが亜理紗には弱点があった。弱者の気持ちが分からないのである。

何故彼らはこんな事が分からないのか、何故こんな簡単なことができないのかわからない。

そして亜理紗も解ろうとしてこなかった。


亜理紗はシャワーを浴びて頭を冷やすとすぐに切り替えた。


―――あの子達は恐らく考古学部に入ってすぐの頃から對馬先生にバスケを教えて貰っていたんだわ。

間違いない。2日間であんなに上達するはずが無い。そうじゃなければ説明が付かない。

体力的にも前とは比べられないくらいになってるし、だいたい、試合終盤にエンジン全開ってあり得ないわよ。

夏休み中ずっと練習してたんだろうけど、少しはバスケの才能があったのね。これは以外だった。

今日は對馬先生のおかげで勢いに乗ったのもあるだろうけど、たしかにうちのレギュラーと同じくらいの力はあるわね。

明日の試合が終わったら部に戻るように言ってみよう。


それから亜理紗は明日の拓朗とのデートが流れた事を思い出し、レストランに予約のキャンセルを入れた。

すごく残念だったが、これからいくらでもチャンスはある。

むしろ今回は對馬先生に貸し一つと思えばいいと思った。



◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆



その頃、リサの家では拓朗や奈々美達と里奈、詩織、裕子も混ざって宅配のピザを食べていた。

もちろんそれぞれコスプレをしている。

7人もの女子高生がそれぞれ扇情的な姿で拓朗を囲んでいるのだが、拓朗は里奈に目が釘づけだった。

ちょっとだらしない顔で里奈に見蕩れている。

もちろん紀香などは面白くない。

皮肉の一つも言いたくなるのも無理はなかった。


「せんせっ、さっきから里奈ばっかり見て少しもピザを食べてないようですが体調でも悪いのですか」


「先生は下半身の一部分に血液が溜まりすぎて脳が貧血を起こしてるんじゃない」


「ば、馬鹿いうな、俺は…」


拓朗から見て里奈は魅力的過ぎた。

白い男物のYシャツ一枚に猫耳、肉球、尻尾が付いたT-バックと完璧である。

Y-シャツの胸元のボタンを2つ外して黒いセクシーテディを覗かせる胸元は柔らかい膨らみを見せている。

アスリート系美少女の頂点に位置するくらい里奈は可愛らしく魅力的な少女に変身していた。


里奈はこのコスプレで拓朗の視線を独り占めしていることに満足してにこにこしている。

思ったとおり先生はえっちなんだと確信して、素晴らしい笑顔で身体をくねらせ挑発していく。


「うふふふ、先生、そんなに見詰められると私も嬉しいにゃん。

もっと見て欲しいにゃん。うふふ」


―――やっぱりこの衣装にしてよかった。先生も喜んでるし


嬉しそうに猫耳を肉球手袋で撫でながら、笑顔でさりげなく足を開き真っ白な太股の奥を拓朗の目に晒す里奈。

健康的な太腿とその奥のピンクのショーツから目を離す事が出来ない拓朗。

拓朗は目をそらそうと懸命に努力するが、男の本能が逆らう事を許さない。


―――フーコに本当によく似ている。フーコが帰ってきたのかと思った。


拓朗には紀香達の皮肉も耳に入らなかった。

ただ里奈の顔や身体を見詰めている。


これには奈々美達も危機感を持った。


―――里奈は思ったよりも強敵だわ。

先生がこんなにも興味を示すなんて今まで無かったんじゃないかな。

詩織も裕子もなかなかエロいし、これはなんとかしないと。

ああ、私もチャイナドレスよりもっとエロい衣装にすればよかった。

ベビードールに着替えてこようかな。でも詩織や裕子もいるしなぁ


「先生、先生ってば」


「ん、なんだ、純」


やっと里奈から目を離す事が出来た拓朗。


「もう、里奈ばっかり見てないで私達も見てよ。ほら、うさ耳だよ、お尻にしっぽもあるんだよ」


純はバニーガールのコスプレだ。

立ち上がりお尻を見せポーズをきめている。

最近になって少し胸もお尻も大きくなって来た純も充分に魅力的だ。

だが拓朗にとって里奈ほどではなかった。


「う、うん、純も可愛いぞ、似合ってる」


拓朗が何気に棒読みでおざなりに褒めたことに対して、怒りを滲ませる純。


「ふーんだ、せんせっ、今日は許さないよ。これからツイスターゲームをやるんだからね」


ツイスターゲームとはスピナーと呼ばれるルーレットのような指示板によって示された手や足を、シートの上に示された4色(赤・青・黄・緑)の○印の上に置いて行き、出来るだけ倒れない様にするゲームである。

だがプレーヤーが二人の場合、お互い相手の邪魔をして勝負を決めるゲームである。


「ツイスターゲームって、ちょっと待て、おい、その衣装でやるのか」


純は網タイツだ、それに裕子はサロメの衣装で薄い布のズボンを履いているが他のみんなは超ミニといっていい。

いや里奈などはスカートすら履いていない。


「もちろんだよ、先生は全員と勝負するんだよ。負けたらバツゲームで脱ぐんだよぉ」


「俺一人で全員とか、無理だって」


「だめだよ、里奈ばっかり見てた先生が悪いんだから」


「いや、バツゲームはだめだ。拒否権を発動する」


拓朗としては、ズボンなど脱がされたら大変な事になるのは分かっていた。

そんな姿というか状態を見られたら教師としてやっていけない。

だが黙って聞いていた詩織がここで勝負に出た。


「じゃあ、先生に勝った人は先生に何か一つだけお願いを聞いて貰うっていうのはどうかな」


すぐに詩織の意図を察した里奈が援護射撃に入る。


「なるほど、それなら良いですよね。先生」


「いや、まあ、俺に出来る事ならいいけど…服を脱げとかは駄目だぞ」


「もちろんっ、先生に出来ない事なんてお願いしないよ。ねーみんな」


「「「おーっ」」」


里奈はツイスターゲームなど下らないと思っていたのだが、思わぬ展開に心の中では喝采をあげていた。


―――これは思わぬチャンスだわ。先生に勝って一気に親密になれるようなお願いをしよう

これは詩織と裕子と作戦会議が必要ね。慎重に事を進めないとダメよね。


「いや、だからな、無理な事は無理だからな」


「分かってますってば、服を脱ぐのはダメなんですね」


「せんせぇってば、よほどアレを見られたくないんだね」


「しょうがないよ、いまは里奈も詩織もいるんだし」


なんだか紀香達と里奈達はすっかりわだかまりは無くなったように共同作戦を展開している。

考えてみれば一緒にバスケをやってきた仲である、元々仲は良いのだ。


拓朗は里奈達が勝った場合に何を要求してくるのか知りたくなった。

性的な要求は無いとは思うが、あの三人のコスプレを見ると誘惑してきているように思えたのだ。


「とりあえずやる前に、もし俺が負けたとき何をすればいいのか聞かせてくれ。

じゃないとゲームはやらない」


「ええーっ、それじゃつまんないよ」


「じゃあ、俺が勝った場合なにしてくれるんだ」


「えっ、それは……どんなことだっていいよ…もう先生のえっち」


奈々美はモジモジしながら頬を染める。

拓朗はそんな奈々美に愛しさを感じたが、ここには里奈達もいる。


「ばっ、な、奈々美、何言ってるんだ……そうだな、例えば弁当を作ってくれるとかはどうだ」


「えーっ、お弁当って言われても作ったこと無いし、お料理は自信ないし……お母さんに作ってもらうしか」


「じゃあ、何ができるんだ」


「えーっと、じゃあ先生と二人っきりで一日デートしてあげるよ。

先生とTDLとか行きたいし、もちろん泊まったっていんだよ」


「なんだそりゃ、じゃあ俺が負けた場合は何をすればいいんだ」


「えっ、そ、そうね、えっと、ここじゃ言えないなぁ」


「言え」


「ダメー、今考え中」


ここで里奈は作戦会議の時間を作ろうと思い提案する。


「ねえねえ、みんな、勝った時の要求と負けた時にしてあげる事をメモに書いて先生に渡そうよ。

それなら先生も判断できるしさ、納得してもらった上でゲームをしようよ」


「そうね、それとゲームの順番もあみだくじで決めよう」


これには奈々美も同意しさっそくダイニングテーブルでそれぞれ書きはじめた。

里奈達三人は相談して書いているようだ。

拓朗をのぞいてみんな真剣に考えているようだ。


だがすぐに純がメモを持って来た。

あまり考えて書いたとは思えない


「せんせぇ、はいこれ」


メモを見ると『私が勝ったら先生と二人っきりで温泉旅行、負けたら先生にお尻も捧げる』と書いてある。


「却下だっ、なんだこれは、書き直しっ」


「ええーっ、なんでなんで、いいでしょ。これなら負けたって嬉しいし」


「ダメに決まってるだろう。バカモノッ」


拓朗が脳天にゲンコツをくれてやると純は涙目で戻っていった。


次に来たのはリサだった。

メモを見ると勝ったら拓朗にリサの家に下宿して欲しいと書いてあった。


「なんだこれは」


「ほら、この家は空き部屋が4っつもあるし、先生が下宿するくらいならまったく問題ないよ。

お母さんも先生の事はすっごく気に入ってるし、家政婦さんもいるから家事は心配ないよ。

超優良物件だよ、そして将来はお婿さんになって貰ってお父さんの会社に……それはまだ早いかなぁ」


「いや、待て、生徒の家に下宿するなんてできないだろ」


「問題ないよ、ちゃんと学校には許可貰って引っ越してきて」


拓朗が考えていると奈々美と紀香がやって来た。


「先生、どうしたの、ん、なにこれー」


「なになに、『私が勝ったら、先生にうちに下宿して貰います。負けたら一日中、全裸メイドをしてあげます』って、これがリサの要望なの」


「ふむ、先生に家に下宿してもらうかぁ。なかなか考えたね。リサ……」


「うん、なるほどねー、負けたら全裸メイドかあ。ふーん……」


「そうでしょ、えへへ」


リサはドヤ顔だ。

だが……


「「って、ダメに決まってるでしょ。」」


奈々美と紀香の怒鳴り声が見事にハモッた。


「何考えてるのよ。普段リサの家にはお母さんも家政婦さんもいるじゃない。

勉強会はどうすんのよ」


「別にぃ、勉強会は普通にできるよ。ただ勉強するだけなんだから」


「……あんたねえ……自分だけ先生と……これは協定違反よ」


「えっ、協定違反?」


「そうよ、協定違反。……あんた覚悟は出来てるんでしょうねぇ」


奈々美と紀香の怒りのボルテージはグングン上昇しているようだ。

さすがのリサもタジタジである。


「……いや、その……やっぱダメ?」


「「決まってるでしょっ、書き直しっ」」


またしても奈々美と紀香の怒鳴り声が見事にハモッた。


「あ~あ、ダメかぁ、良いアイデアだと思ったんだけどなぁ」


リサは仕方なさそうに撤回して戻って行った。

だが奈々美と紀香のメモも純と同じ様な内容で、拓朗と二人っきりで一泊デートと書いてあった為ボツになった。




「先生、これお願いします」


と里奈達三人がメモを差し出してきた。


「私達3人のうち誰かが先生に勝てたらお願いします」


メモを見ると『勝ったら今後勉強会に参加させて欲しい。それを紀香や奈々美に認めて欲しい。

3人共負けた場合は諦め、一週間だけ奈々美達にお昼にジュースをおごります』

と書いてある。

学生らしい要求に拓朗は感心した。

今まで純やリサ達が要求してきた不純な事とはえらい違いだと思ったのだ。

なにしろ奈々美や純達は温泉旅行とか一泊お泊りデートとか全裸メイドなどと、とんでもない要求ばかりだ。

それに比べ、勉強会に参加させて欲しいとは、控えめでまともな要求だとおもう。

拓朗は嬉しくなって、これならわざと負けてあげても良いと思った。

実は、里奈達も不純な目的で勉強会に参加したいのだが、そんなことはおくびにも出していない。

里奈達の本当の目的は對馬ハーレムに入ることで、勉強会への参加はその第一歩なのだ。

だが拓朗にはその里奈達の目的までは考えが及ばなかった。


「うん、学生はこうでなくちゃな。佐々木、お前達はえらい。おーい、みんなちょっと来てくれ」


奈々美達はダイニングで4人で固まって何やら相談していたようだが、呼ばれて集まった。


「みんなこれを見ろ。佐々木達は学生らしい要求をしてきたぞ。俺は認めてやりたいんだが、どうだ」


「えっと、どれどれ……ふーん」


紀香はちらっと里奈達を見ると呆れた顔で拓朗を見た。


「これはダメね。私達みたいに何かちゃんとした理由がないとダメ。」


「そうよ、それに里奈達は勉強が出来ないわけじゃないよね。成績は良い方じゃないの」


「まあ、そこそこだよ。でもこの間のテストで紀香達に抜かれちゃったけど」


奈々美は里奈が先生を狙ってるんじゃないかと疑っていた。

この里奈のコスプレはエロすぎる。

里奈は先生に見詰められて喜んでいたし、挑発していたように思う。


「なんで、勉強会に参加したいの。理由を教えて」


詩織と裕子は困ったような顔で黙っているが、里奈はこの質問の答えをきちんと用意していた。


「あの、私達の志望大学は東大なの。今のままじゃ合格圏内には入れないんだ。

奈々美達みたいに学年で20位以内に入らないと難しいと思う。

私は對馬先生の後輩になりたい。だから是非とも勉強会に参加して成績を上げたいのよ」


詩織もあわてて話を合わそうとしてきた。


「そうよ、奈々美達は1年の最終期末テストでは下位の方の成績だったじゃない。

それがこの間のテストで20位以内に入ったでしょう。

だからどんな勉強方法で成績を上げたのか知りたいのよ」


里奈は本当はバスケの名門である某女子大を志望していたのだが、こうなっては後には引けない。

この学園の卒業時に先生を獲得して東大に入学できれば最高じゃないの。

決めた。今はっきりと目標が決まった。

先生を獲得するのは東大に合格するより大変かもしれないけど絶対に何とかしてみせる。


「ふーん、じゃあ、東大に入ってそれからどーするの」


「そうね。それから先は未だ決めてないけど、やっぱり先生みたいに高校教師になってバスケの監督でも目指そうかな」


拓朗は里奈の話を聞いてすっかり感心してしまう。

拓朗も同じ高校生の頃、教師を目指していた。

その頃の思い出がしみじみと甦る。


「ああ、俺もみんなと同じ頃、高校教師になってバスケの監督になるのを夢見ていたんだ。

思い出したよ。あの頃は安西先生みたいな指導者になりたかったんだ」


「じゃあ、先生は夢を適えたんですね」


里奈が目をキラキラさせる。


「……まだバスケの監督にはなってないけどな。

それより俺としては佐々木達の勉強会への参加は叶えてやりたいんだが」


奈々美はちょっと考えていたが、何か思いついたようだ。


「先生、ちょっとみんなと相談したいのですが、いいですか」


「あ、ああ」


奈々美達四人はダイニングで相談を始めた。


「みんな、これで里奈達が先生を狙っていることがはっきり分かったわね」


「うん、そうかも。先生も里奈が気になってるみたいだし、これはピンチだよ」


「だけど断るにしても何か理由がないとねぇ」


「里奈達が勉強会に来るようになったら……先生とはできないよ。一緒にお風呂も入れないし」


「……そうね、どうしよう」


「とにかく、里奈達を認めたら他に参加希望者が居たら認めなきゃならないから先生も困ると思う。

へたすると私達の勉強会まで出来なくなってしまうかも」


「それは絶対に嫌、私は毎日先生の部屋に通うつもりだし」


「だいたい先生の部屋は4人でも狭いくらいなのに三人も増えたら座るとこがないよ」


「そうね。あとは先生の寝室くらいしか」


「寝室は駄目、先生とする事があるんだし。むしろそっちの方が大事……」


「でも里奈達が来てたらできないでしょ」


「あーもう、そういう問題じゃなくて、断る理由を考えなきゃ駄目でしょ」


喧々諤々の話し合いに末、なんとか意見がまとまった。

そこに拓朗から声が掛かった。


「おーい、もう相談はいいだろう。お前達の意見を聞かせてくれ」


「先生、やっぱり里奈達を参加させるのは無理だと思います」


「何故だ、確かに俺の部屋は狭いが数人に分けてやれば何とかなると思うんだが」


「里奈達の参加を認めたら大勢が勉強会の参加を求めてくると思うんです。

先生、考古学部に入部したいって来た大勢の生徒達の事を忘れたの

そうなったら学園側も黙っていないと思うし問題になるんじゃないかな」


「そうです。私達の勉強会まで止めさせられるかもしれません。

そしたら親がなんて言うか」


「私達とすれば、このまま大学受験まで静かに先生と勉強会を続けたいと思っています」


「その代わりと言ってはなんですが、たまの息抜きにコスプレ大会とかカラオケとかでしたら里奈達の参加も認めます。もう同じ秘密を持った仲間ですから。それでどうですか」


この発言は里奈達が拓朗を狙っていると判断したうえでの発言だった。

だがこれから里奈が話す事が拓朗や奈々美達四人をおおいに悩ませる事になる。


「あの先生、私達が参加しなくても明日になれば大勢の生徒達が勉強会の参加を求めてきますよ」


「えっ、佐々木、どういうことだ」


「ああ、そっか、先生と紀香達は当事者だから知らないのですね。金曜日に休み明け実力テストの結果が発表されたじゃないですか。あの後、紀香達のことが全校で噂になったみたいで、昨日みんなが騒いでましたよ。

『對馬先生の勉強会でいきなり成績下位から上位に上がった生徒が居る』

『自分たちもその勉強会に参加させてもらいたい』って。

たぶん、学園側に嘆願書を出す生徒もいるんじゃないですか」


「「「ええーっ」」」


「はい、ですからすぐに対策を練った方が良いと思います」

と言って里奈はニヤリと微笑んだ。




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