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第13話

長い間、更新できなくてすみませんでした。今日と明日、二夜連続で更新します。

リサの家は目白台の旧家が多く立ち並ぶ高級住宅街にあった。

この辺りの家は土地も広く、樹齢100年とかありそうな庭木があり塀も高い家が多い。

リサの家も例外ではなく白い洋風の高い塀に囲まれていた。

庭木もあり庭も綺麗に整えられていて、大きな白壁の洋館が建っている。

イメージとしては赤坂の旧プリンスホテルのような外観だ。


リサは家に着くとみんなをリビングに案内し、すぐにすし屋に連絡した。

「30分くらいで持ってくるって。それまでにお風呂も用意するね」

理沙の家は古いが設備は最新のものになっていて、風呂もスイッチ一つで準備できる。


「じゃあさ、先生もお待ちかねのようだし早速メイド服に着替えようか」


「…いや、お待ちかねってわけじゃ…」


「またまたぁ、せんせ、お店にいる時からバレバレだったよ。腰を引いて歩いてたし」


「ねっ、先生が元気で嬉しいよ。今日は夜が長くなりそうだね」


彼女達はソファに座る拓朗の目の前で服を脱ぎ全裸になると、丁寧に脱いだ服をたたみメイド服を取り出した。

そしてメイド服のタグを取っている。


「お、おい、下着は着けたほうが…」


「せんせ、また心にも無いこと言っちゃって。そういえば先生、そろそろ限界?」


拓朗は奈々美の妖精のような美しい裸体に目が釘付けになっている。


「えへへ、みたいだねー、でもお風呂に入ってからね。それまでは私達のメイド姿を堪能して」


四人はそれぞれカラフルなメイド服を着たが、なんとも扇情的である。

しかもメイド服の下はなにも着けていないのだ。


「ねえねえ、せんせ、どう、感想を聞きたいな。誰が一番可愛い?」


「気に入ってくれたかなぁ、それともエプロンだけの方が良かった?」


「ねっ、秋葉のメイド喫茶なんて目じゃないでしょ。こっちはノーパンメイドだよ」


「お寿司が来たらみんなでビール飲んじゃおうか。今日は記念すべき日だし」


誰が一番可愛い?とかエプロンだけの方が良かった?とか甲乙付けがたい難問だ。

それにみんなとびっきりの美少女だし秋葉のメイド喫茶なんて目じゃない事は確かだ。

だが流石にお酒は駄目だろう。


「おいおい、流石にビールは駄目だぞ。で、なんで今日は記念すべき日なんだ」


「決まってるでしょ、初めて先生と一晩中えっちした日になるんだよ」


「なんだそりゃ、さすがに一晩中は無理だって」


四人は拓朗の前で挑発的なポーズを取ったりじゃれ付いてきたりで本当に楽しそうだ。

A○B48の曲をかけて踊ったり歌ったりして心からメイドコスを楽しんでいる。

拓朗もこんなに魅惑的なシーンは生まれて初めてのことで、理性が切れる寸前だ。

四人は自分達の挑発的なポーズに反応する拓朗の様子を見て嬉しくてどんどん過激になっていく。

リビングは淫靡なムード一色になっていた。


だがその時来客を告げるチャイムが鳴った。

どうやら寿司屋が出前を届けにきたようだ。

インターホンから声が聞こえた。


『寿司留です。お寿司お届けに参りました』


『はーい、ありがと。玄関のドアの前に置いてください』


『毎度有難うございました』


「ふう、さすがにこの姿で出る訳には行かないよね。じゃあお寿司取ってくるね」


ミサのメイド服はショッキングピンクの派手な色で普通に立っていてもお尻が見えてしまうくらい短いスカートだ。

とてもじゃないが他人には見せられない姿である。


「おい、誰かに見られないように…な」


万が一にも誰かに見られたらとんでもない事になる。

拓朗は心配だから俺が行くと言ったのだがリサは大丈夫だと言う。


「大丈夫だよ。うちの玄関は道路から見えないし、これはメイドである私達の仕事だよー。

でも誰か手伝ってよ、10人前だし一人じゃ無理かも」


それでリサと純が取りに行くと玄関のドアの前に大きな寿司桶が2個あった。

その寿司桶を一桶づつ持とうとして屈んだ時に後ろから声を掛けられた。



「リサ、それに純、何そのカッコ、メイド?、それにパンツ履いてないの?」



そこにはバスケ部キャプテンの佐々木里奈と松本詩織、金森裕子の姿があった。


「えっ、あっ…ああっ、純、早く入ってっ」


あわてて二人は玄関に入った。オートロックのドアはそれだけで鍵が掛かった。


「リサ、入れてっ、お願い」


ドアの外では里奈たちがドアを叩いて入れてくれと叫んでいる。

リサと純はそれを無視してリビングに駆け込んだ。


「先生っ、みんな大変、たいへんよーっ」


リビングでは奈々美と紀香が腰を振りながらスカートをチラチラとめくって拓朗にお尻を見せていた。


「うん、どうした、なにかあったのか」


拓朗は目の前の綺麗なお尻に夢中になっていたようで今一つ反応が鈍い。

奈々美と紀香も拓朗を挑発するのがよほど楽しいのか、お尻を突き出しさらにスカートをめくっている。


「里奈と詩織と裕子が来ちゃったよー、この姿も見られちゃった」


「「「えーっ(なにぃっ)」」」


「ほんとだよ、いま玄関に来てるよ。鍵開けて入れろって騒いでる」


純が慌てて焦った声で叫んだ。

奈々美と紀香も予想外の事態に慌てて顔色を変えた。


「えーっ、ど、ど、どうしよう」


拓朗も慌てて立ち上がった。


「と、と、とにかく、着替えるんだ、早くっ」


だがその時リビングの庭に面した大きなガラス戸がコンコンと叩かれた。

5人が庭のほうに振り向くとそこには里奈達3人が庭に立ってこちらを見ていた。


「「うえっー」」


奈々美と紀香が奇妙な声を上げる。


「カ、カーテンを閉めて、早くっ」


慌ててリサが電動カーテンのリモコンを操作するがカーテンはゆっくりと閉じていく。

リサも拓朗も焦るが全部閉まるまで10秒以上掛かった。

5人はその10秒が果てしなく長く感じられた。


拓朗は「…終わった」と小さくつぶやいて力なくソファーに座りこんだ。

すると今度はインターホンから里奈の声が聞こえてきた。


「リサ、ドアを開けてよ、もう見ちゃったんだからね。對馬先生となにやってたのよ。

早く入れて。入れてくれるまで絶対に帰らないからね」


インターホンから聞こえてくる里奈達の声を聞いていると諦めそうも無い。


「みんな、どうしよう」


「とにかく着替えるんだ。着替えてから考えよう」


着替えながら奈々美は思っていた。

(なんで里奈が来るのよ。あ〜あ、これから先生とお風呂に入って出たらベビードールを着て先生と朝までベッドで…それがなんでこうなっちゃうのよ。いやまだ諦めない。なんとか里奈達を言いくるめて早く追い出そう)


拓朗も頭を抱えて考えていた。

(まいったなぁ、いつかこんな事になるんじゃないかって思ってはいたけど、実際になってみるとどうしていいのか分からん。俺は自業自得だが藤井や山咲たちは世間に知れたら傷が付く。なんとか俺だけが罰を受けるだけで許して貰えないだろうか)


紀香とリサと純は考えている事が一緒だった。

(とにかくごまかそう、ごまかさないと先生と会えなくなっちゃう。

それだけは絶対に嫌、ごまかせなくてもとにかく先生が居なくなるような事だけは避けないと)


着替えは1分で終わったがメイド服をどこに隠すかで時間が掛かった。

結局、両親の寝室のクローゼットに隠した。


インターホンから最後通牒のような言葉が聞こえてきた。


「早くドアを開けて、開けないと亜理紗先生に電話するわよ。見たこと全部言っちゃうから」


「ええーっ、これはもう仕方が無いよ、里奈達を入れようよ」


拓朗はすでに諦めていたが四人はまだ考えが纏まっていなかった。

だが入れないわけにはいかなくなった。


「そうだな、正直に話してなんとか俺だけが学園を辞めることで収めて貰おう」


「何言ってるの、駄目よ、そんなの絶対駄目。先生は黙ってて私が話をつけるから」


「そうよ、先生は黙っててね。なんとかごまかすから。

だいたい簡単に入れちゃ駄目よ。それじゃ、罪を認めるようなものじゃないの」


奈々美はインターホンのボタンを押すと里奈に言い放った。


「里奈、さっきから何を騒いでるのよ。いったい何の用」


「何の用って、奈々美、さっきあんた、えっちなメイド服着て先生にお尻を見せてたじゃない」


「なにそれ、夢でも見たんじゃないの、じゃなかったら病院に行く事をお勧めするわ」


「私だけじゃなくて詩織も裕子も見たのよ。惚けようったってそうは行かないわよ」


「あのねえ、私達はそんなことしてない。

用ってそれだけ?ならこれから勉強会だから切るわよ。あなたたちは帰りなさいよっ」


里奈はこれ以上奈々美と話しても無駄と考えた。

ここは勉強会に参加させて貰って對馬先生に直接聞くしかない。

先生なら正直に話してくれるだろう。


「……分かったわ、もともと勉強会に参加させて欲しくて来たのよ。先生に頼みたいんだけど」


「……先生に聞いてみる。ちょっと待ってて」


「先生、どうする?」


「勉強会が目的なら断る理由が無いな。これは…入れてやるしかない」


「うーん、しかたないか。じゃあ、条件付きで入れてあげよう」


奈々美は少し考えてインターホンのボタンを押した。


「分かったわ、先生も勉強会に参加するのはOKだって。

だけど私達これからごはん食べるから30分位したらまた来てよ」


里奈はここは詩織と裕子と3人で作戦会議が必要と思った。

まさかの想定外な事態に『何してたの?』と聞いてもごまかされそうだ。

理詰めで追い込んでいかないとボロを出さないだろう。

亜理紗先生に言っても”えっちなメイド服を着てノーパンでお尻を見せてました”

なんてあんな非現実的な場面を説明しても奈々美達が否定すれば信じて貰えないかもしれない。


「分かった。じゃあ、30分したらまた来るわね」


無理して来なくてもいいのよという奈々美の言葉を最後に里奈達はとりあえず裕子の家に帰った。

お互い30分の作戦会議を持つ時間を持ったことになる。



◇  ◆  ◇  



拓朗と四人は里奈達が帰った後、早速寿司を食べ始めた。


「すごいお寿司だね。これって特上?」


「ああ、間違いない。しかし美味しいなぁ。めったにこんな美味しい寿司は食べられないよ」


「あはは、先生はいつも回転しているお寿司屋さんばっか行ってるんでしょ」


「まあな」


「先生、今度、回転しないお寿司屋さんに連れてって」


「無茶言うな」


拓朗はすでに諦めていた。

あんなシーンを見られたんだし、たとえ今日はごまかせても噂になるかもしれない。

四人が拓朗のマンションに毎日のように通ってくるといずればれてしまう。

拓朗にとって今ではこの四人はかけがえの無い存在になっている。

愛おしいしなんとしても守りたい。


「なあ、もしもの時はさ、全部俺に無理やりやらされたって事にしよう。

な、お前達は強制されてコスプレした。いいな」


「先生、何言ってるの。絶対にバレないようにしようよ。

第一そうなったら先生は学校に居られなくなっちゃうでしょ」


「絶対に嫌、先生が居なくなるなんて…そうなったら私も死んじゃうから」


「バレてもさ、ただコスプレしただけだし、大して問題にはならないんじゃない」


「いや、どんなコスプレしたか調べられるぞ」


「……」


「下着を着けてなかったのがバレてたしね」


「いや、下着は着けてたことにしようよ。ほら、最後にサービスで貰った下着があるじゃん」


「えーっ、アレ?」


「アレはちょっと、まだ履いてない方がいいんじゃない」


「いやアレはT−バックだしノーパンに見えないこともないから」


サービスで貰ったショーツとはオープンクロッチ+パールと言うショーツである。

とりあえず着けて見ようと言う事になった。


だが、四人がそのショーツを着けて拓朗の前に来たとき拓朗はあまりの卑猥さに眩暈がした。


「ううぅ、な、なあ、それって」


「うわっ、先生、そんなに気に入ってくれたの」


「まあ、ちょっと、違和感があるけど着てられない事はないわね。

それより先生がそんなに喜んでくれるなら、先生の前ではいつでも着てあげるよ」


「ほらこんな感じだよ」


といって純が足を大きく開いて拓朗に見せ付ける。

見ると数珠繋ぎになった直径5〜10ミリくらいの玉がいくつも純の秘部にくい込んでいる。


「お、お、おい、その下着って…」


「先生が選んだデザインショーツだよ。もう先生のえっち」


拓朗の反応が嬉しかったのかリサはニコニコしながら下半身を見せ付けている。

拓朗も知らなかったとはいえとんでもないショーツを選んでしまったものである。

だが後ろから見れば普通のT−バックショーツに見える。


「まあ、これなら下着を着けてたと言ってもいいんじゃないかな」


「よしっ、これで誤魔化しきれなかったとしてもなんとかなるね」


しかしこれ程卑猥なショーツより、まだノーパンのほうがいいじゃないかと拓朗は思った。




◇  ◆  ◇ 




里奈と詩織と裕子は裕子の部屋でサンドイッチを食べながら対策を練っていた。


「今日、練習してる時から怪しいと思ってたんだ。對馬先生とあの四人は仲が良すぎるって。

それにさ、奈々美達が急にあんなに可愛くなったのはおかしいでしょ。

絶対に先生と何かあったんじゃないかって思ってたのよ」


里奈は憤慨した様子で話している。


「うん、そう言われるとそうかも、急に別人かと思うほど綺麗な子になったもんね」


「実は私、紀香達が羨ましかったんだ。對馬先生とあんなに楽しそうに話しているのが」


「うん、さっきさ、先生にお尻を見せていた時の奈々美と紀香は楽しそうだった。

あんなに嬉しそうな顔してる二人を見たのは初めてだよ」


「對馬先生も二人のお尻を食い入るように見てたよね」


里奈は二人に言い放った。


「あの四人は對馬先生とやったのよ」


詩織は里奈の言ってる事をすぐに理解したが裕子は分からなかった。


「やったってなにを」


「セックスよ」


「ええっ、そんな、四人共?」


「間違いないわ。ねえ、考えて見なさいよ。

普通、好きでもなんでもない人にえっちなコスプレしてお尻を見せるなんて出来ると思う?」


「む、無理かなぁ」


「そ、そうだよね。」


「でもさ、四人共?」


「その辺がちょっと分からないんだけど、たぶん」


「で、里奈はそれを確認したい訳ね」


「うん、今日は少しでも先生との距離を縮めたくて勉強会に参加しようって思ったんだけど、

もしそうなら私も先生のハーレムに入りたい」


「ハーレム?ええっ、それって大奥みたいな…」


「ねえ、もしさ、この事が公になったら對馬先生はうちの学園にはいられないよね。

でもそれは困るの。先生にはバスケ部のコーチになって貰ってインターハイに連れて行って貰いたいし」


「う、うん」


「先生の指導力は半端なくすごい。今日の練習ではあの奈々美達は別人のように上達してた。

先生がバスケ部のコーチになってくれたら全国制覇も夢じゃないと思う」


「それは…確かにあの四人はバスケ部に居た時よりずっと上手くなってたね。別人のようだよ」


「それに對馬先生は私の理想の男性なの。先生となら絶対に後悔なんかしない」


「つまり里奈は先生とやりたいって事」


「うん、だから、詩織、裕子、わたしに協力して」


「……」


詩織と裕子は何か考えているようで返事をしない。

考えが纏まったのかやがて詩織は話し出した。


「私も對馬先生が好き、最近は気付くと先生の事ばかり考えてるの。

今日先生にタオルを渡したとき話せて本当に嬉しかった。

私も先生が相手なら絶対に後悔なんかしないと思う。私も先生のハーレムに入る」


裕子も決心したようだ。


「しょうがないなあ、じゃあ私も二人に付き合ってあげるよ。私も先生のハーレムに入る」


「しょうがないなら入らなくていいわよ、ただ協力してくれれば」


「もう意地悪ね。私も先生が初めてなら最高だと思うんだ」


3人は笑いあって右手を差し出し重ねた。


「對馬先生とやるぞーっ」


「「おーっ!」」



「ところで詩織と裕子はやったことあるの?」


「無いわよ、今まで勉強とバスケ一筋だったんだから。

それにいいなって思う男の子なんていなかったし」


「私も、里奈だってそうでしょ」


「うん、そうなんだけど、奈々美達もそうだったと思うんだ。

でさ、どうやってあの對馬先生を落としたんだろうね」


「うん、すごいよね」


「なんとか吐かせてその辺のこと聞きたいよね」


「ま、とにかく、今回は脅迫したり懐柔したりしてハーレム入りを認めてもらおう」


この後、作戦を詰めた3人はリサの家に赴きチャイムを鳴らした。



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