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第四話外伝~ギルド登録

ギルドの解説です。


…いつも通りの下書き無しの考えながら執筆なので、書きながらギルドのルールが二転三転してました。

先程のパーティーについて行きシーセンの街に着いたが、やはりモウ村と比べて明らかに大きな都市だった。


「身分証を拝見させてもらえるかな?」


おおぅ、他の連中は先に入ったか…冷たい奴らめ。

まあ、身分証を出すだけだからいいか…モウ村で貰った仮身分証だけど。


「ほい。」

「仮身分証か…正規の身分証は、シーセンではギルドの物だけが発行出来るから、必ずギルドに寄るんだぞ。では仮身分証だから通行料は1000ジェニンだ。」


無駄な揉め事は御免だし、大人しく払いながら


「通行料って、意外と高いんだな…」


と、ボヤいてみると


「あくまでも仮身分証だから取っているだけで、正規の身分証が有れば不要な経費だ。今の現状で都市から出られる正規の身分証が有るという事は、人間に…いや、魔族以外の種族にとって何かしらの貢献が出来る証となるからな。」

「なる程、納得出来た。」

「無論、仮身分証ですら無い場合は治安を考えて退去させるのみだから、通行料は取らないがな。」


笑いながら言っているが、通さないから取れないのは当たり前だ。


「んじゃギルドで登録してくるけど、ギルドはどの辺りにあるの?」

「中心部から東に少し行った辺りだ。中心部はシーセン行政府になっていて、ギルドとの連絡が取りやすい様になっている。」


ついでに街の全体図を簡潔に聞いた所、東部は冒険者向けの商店及び宿が多く、南部は民間居住区で北部に士官居住区、西部が食料品や生活雑貨の商店街となっているそうな。


今回は南門から入るから、もし大蚯蚓どもを止められてなかった場合は民間居住区に被害が及んでいたのか。



街に入ると、人間が多い中に少数だが尻尾が生えた人や耳が長い人が見受けられる。

やはり獣人やエルフといった存在を見ると、改めて異世界なんだと意識させられる。


とりあえず聞いた通りにギルドに向かうと、モウ村で換金に寄ったギルドより大きな建物に同じギルドの紋章と思われる物の横にカードみたいな形の模様も付いている。


「おっ、来たか。改めてさっきはありがとな。」


建物から先に入ったパーティーが出てきて、剣士が話し掛けてきた。

ついでだし聞いてみるか。


「なあ。ギルドのマークはわかるけど、横のカードみたいな模様は何?」

「あれは、ギルドカードを発行出来るギルド支部のマークです。」


弓使いが反応してくれた。


「確かに、モウ村のギルドじゃ発行出来ないからねぇ…」


チャラ男はモウ村のギルドも行った事があるのか。


「んじゃギルド登録してくるから、あんたらの宿を教えてくれよ。そこに泊まるから。」

「ああ。恩人にメシを奢らないとだから、そうしてくれたら探す手間が省ける。」


ハゲ、割といいやつだな。

…あれ?少女が居ないな…


「あの子はどうしたんだ?」

「レイだけギルマスに呼ばれてたし、大蚯蚓接近と撃破に関して説明してるんじゃないかな?」

「って剣士さんよ…お宅のリーダーはあんただろ?」

「まあ、一応…何でレイだけ呼ばれたんだろうな?」

「さあ…あの子はどことなく不思議ですからね…私にはわからない何かが有るのかも…」

「俺もデート誘ったら断られたし。」

「コソコソと何をやっとるか若僧が!!」


チャラ男がハゲに拳骨された。って…


「拳士が戦闘以外に武器を使うなよ…馬鹿そうな軽いのが更に馬鹿になるかも知れないじゃないか。」

「いや、馬鹿って前提止めてくんないかな?」

「コイツの馬鹿さは、殴った方が治るかもしれん。」

「こっちも酷っ!!」

「確かに、日常生活に知恵を割いている様子は無いですかね…」

「俺に味方は居ないの!?」


…哀れ、チャラ男。だが…


「同じパーティーで紅一点に手出ししようとすれば、味方は居ないわな。」

「ぐはぁ!!」


あ、チャラ男崩れた。


「まあ、これ以上弄るのも哀れだし登録してくるわ。」

「あいよ。俺達はレイが来たらこの辺りの商店で装備の見直ししているから、終わったら言ってくれ。」





…って事でギルドに入ったけど、けっこう人が居るな…しかも、場違いな奴が来たって感じの視線が多いし…登録窓口はどれだろな…っと。


あ、正面にある窓口のお姉さんに聞いてみるか。


「すみません。」

「本日は、どの様な御用件でしょうか?」


うむ、正しく仕事口調に営業スマイルだ。


「ギルドに登録したいんですけど。」


聞いてみると、少し全身を見られてから困った様に首を傾げて


「失礼ですが、貴方様は荒事に向いている様には見えない様ですが…」


太ってるから、あからさまに制止しようという事か。もしくはパンピーっぽいからか。


「ああ、戦闘中は違う姿なんですよ。」


で、リアルモードに転身する。


『…ざわ…ざわ…』


おお、周りがざわついてる。


「これでも荒事は不向きそうですか?」

「た…体型が変わっ…いえ、大丈夫そうですね。」


最初は周りと同様に動揺した受付嬢も、冷静になって意見を撤回した。


「では、このカードを手にとって下さい。」


受付嬢が手袋を着けてからカードを渡してきた。

受け取ると、カードに名前と年齢に種族《異世界人》職業《超機身》…そして0の数字が記載された。

仕組みは謎だが、これがギルドの身分証なんだろう。

一応、これは?と聞いてみると


「ギルドカードは、最初に手に取った者の魔力を感知してギルド本部のデータベースに名前を登録し、持ち主が依頼を果たしてギルドに戻る毎に実績を更新する仕組みになっています。」


ですので、と前置きしてから


「魔力感知を絶つ手袋を着けてから渡す事になっています。」

「無くした場合は、どうなるの?」

「10万ジェニンで再発行できますが、紛失回数が増えます。紛失したギルドカードは、持ち主から100メートル離れて24時間経つと土になります。」


なる程、あの数字は紛失回数か。


「そういえば、サカイ様の職業は初めて聞く職業ですが…」


確かに《超機身》って何なんだろう?

返事に困るし転身を解いて苦笑いしながら


「まあ、俺もよく知らないのでスルーで。」

「知らないって…ツッコんだら負けなんでしょうね、わかりました。」


受付嬢も苦笑いしながら返事してきた。


「ギルドの説明はご入り用ですか?」

「んじゃ折角だしお願いします、お姉さん。」


と言うと、名前を言ってなかったのを思い出したのか


「シーセンギルドの受付のミュラです。」


と教えてくれた。




で、ミュラさんが名前の次に教えてくれた話をまとめると


1…依頼は1人につき一件まで、他の依頼を受けるには現依頼の達成及び放棄の報告後に受けられる

2…依頼の放棄及び失敗は、違約金として依頼報酬の2割を支払う

3…指名依頼は、依頼制限とは無関係に受けられる

4…緊急依頼は、依頼制限とは無関係に参加義務が発生する

5…依頼の放棄及び失敗が6件に達する、もしくは指名依頼や緊急依頼を拒否するとギルドカードが1ヶ月間黒くなり、その期間中はギルドでの依頼を受けられない(資格停止状態)

6…ギルドを介さない依頼に関して、受諾者及び依頼者からギルドに事後報告があった場合、失敗時は例え一度目でも資格停止状態になる

6補足…資格停止状態で失敗の事後報告があった場合、永久資格停止状態となり今後一切のギルド利用を禁止とする



「つまり、身の丈に合った依頼を正規に受諾しろ、指名依頼や緊急依頼は逃げるな…って事ですね。」

「理解が早くて助かります。」

と微笑んだ後に

「…冒険者って荒事が多いせいか、理解の遅い方も多いんですよ…」

と言って、ハァと溜め息一つ。

…うん、遠回しに馬鹿が多いって主張してるな。

っていうか…


「そんな状況だと、問題起こす連中も多そうですな…」

「あ、そういう方々はギルドに報告がある程度蓄積した場合に資格停止状態になりますので。」

「そんな連中に巻き込まれてしまった場合は?」

「どんな結果になろうとも、判明次第に巻き込んだ側が資格停止状態になります。が、巻き込まれた側が返り討ちに失敗した場合は荒事に向いてないと判断され、ギルドの登録抹消となり初期登録費の50ジェニンが返還されます。その場合、治療もギルドが普通の仕事を行う上で問題ないと判断するレベルまでの回復を確約します。」

「そこまで回復出来なかった場合は?」

「ギルドから、毎月120ジェニンが振り込まれます。ギルドの都合で登録抹消した以上は、働けなくなった事に責任を持つという事ですね。」


まあ、俺が心配する事じゃないだろうけどな。


「ミュラさん、色々と説明ありがとうございました。」

「いえいえ、しっかり聞いてくださる方はなかなか居ないので、こちらこそありがとうございます。」


ふむ、体型で与えた悪印象は薄まった様だな。



「…話、終わった?」


聞いた事のある声に振り返ると、見覚えのある少女…レイちゃんが居た。


「レイちゃん、いつの間に…」

「さっき来た…貴方に名前、教えてない…」

「リーダーの剣士さんが言ってた。あと、チャラ男がデートに誘って振られたとも。」

「そう…街に入る前の話、覚えてる?」


あ、チャラ男の話は一言で一蹴されてる。


「あ、君のパーティーメンバーにメシ奢ってもらうついでに、同じ宿を紹介してもらう事になってるから、面倒は少ないはずだよ。」


「わかった…じゃあ、食事の後…」


並んでギルドから出る俺達に、周りの連中は再びざわついていた。

…聞こえる内容からして、やっぱりレイちゃんがパーティーメンバー以外と話すのは珍しい事なんだな…

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