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第二話外伝~換金アイテムと貴族観

いつの間にか1000ユニーク突破…ありがとうございます♪

互いに紹介を終えた後、リン以外の村人を先に戻らせてから、そういえばゴブリン達の換金って可能なのかと思い1つ死骸に触れてみると、死骸が消えて


《換金用容量(6/999)》

野犬の死骸×5

ゴブリンの右耳×1


となっていた。


「死骸が…消えた!?」

「どうなってんだ!?」

「そういえば、戻る途中に襲ってきた野犬を倒した後も、死骸に触れると消えてましたね…」

「…リンは、普通に受け入れてるのねぇ…」

「だってカズヒコさんですから、常識と違っても仕方ないかなぁ…って。」


上からダン・バル・リン・メイ・リンの発言な訳だが…


「こらリン、俺を変な生き物扱いするな。それから確かに何故か大半は消えているけど、ちゃんと一部は残ってるぞ。」

換金用容量からゴブリンの右耳を取り出して見せる。


「証明部位だけ残すって…つくづく、便利ねぇ…」


「まあ、野犬に触れるまでは知らなかった能力だし、知っていれば最初のゴブリン共を地形ごとオーバーキルで消さなかったんだけどなぁ…」


勿体無い事をしたと溜め息をつく…が


「地形ごと消すって、どれだけ化け物なんだよ…」

「少なくとも、私の火魔法じゃ不可能よ…」

「っていうか、地形ごとって気軽に言えるのが間違ってるよな…」


…スルーしてゴブリン共全回収するか。



「ゴブ45にゴブポ15、ゴブナ1と…壊れてないロングソード1つかぁ…あんた達が仕留めたのがゴブ6ゴブポ2だから、俺の取り分は39・13・1だな。」


「…何で倒した数が数えれてんだよ…」


呆れた様子のダン。


「いや、俺の《解析》で状況を認識しながら来たから。」

「何だよ、その《解析》って…」

「俺のスキル《超感覚》にマインドコマンド《偵察》が融合されたらスキルになってた。」

「《マインドコマンド》?」


と聞いてくるメイ。


「俺専用の、この世界には無い魔法だな。」


気軽に語る俺。


「って、何か気軽にトンデモ発言が入ってた気がするんだが…」「気にしたら今よりハゲるぞ、バル。」

「勝手にハゲ認定するんじゃねえ!!」

「蒸れそうな兜を被っとるからハゲてるって決め付けた、楽しいから反省も後悔もしない(キリッ」


「何だよ、その語尾の(キリッてのは…」


「俺の世界で、アホな流れの発言を真面目な表情をして誤魔化す時の擬音だ。」


「って、あんた異世界人かよ!?」

「まあ、女神も『言ってはいけません。』って事は言ってなかったし、気にするな。」


「創造の女神様を敬称抜きで呼ぶ段階で、確定よね…」

「さっきの気味の悪い裏声は、女神様の真似なんでしょうか…」

「俺、女神様の声があんなのだったら心底絶望するな…」

「俺も絶望で本当にハゲるかもしれん…」


上からメイ・リン・ダン・バルな訳だが…って


「そういえば、さっきから散々な言いようだけど、よくアッサリと異世界人って話を受け入れたな?」


「過去にも居たからな…魔王が今みたいになる昔にだが。」

「それに、アースフィアには姓を持つ者は貴族以上の者しか居ませんからね。カズヒコさんの本体を見た時に、貴族って事は無いと思いました。」


どういう事だ?わからない事は聞くべきだな。


「貴族以上の方々は下々に注目される存在なので、見た目には大いに気を使うのです。」

「本体って、そんなにヒドいの?」

「肥満体によれよれの服…いくら生地が上質だったとしても、貴族の方ならまず着ないでしょうね。」


確かに、7年使ってるから何度も洗われた上に適当に干されて若干縮んだオシャレとは程遠いジャージの上下だけどさ…


「貴族って贅沢太りはしないの?」

「肥満は怠惰の象徴なので、貴族からは忌避されているのですよ。」


「…ずっと転身状態で居ようかなぁ?」


ポツリと呟く。


「食べなければ、死んじゃいますよ?」


コロコロと笑いながらリンが言う。


「まあ、いいか。体型に関しては今更だし。」


と言って転身を解いてみる。


「…完全に別人だろ?」

「いやいや本人だから。」

「どちらかというと、引き締まった筋肉質だったのの中身がコレは詐欺だろう…」

「イメージとしては、俺が小さくなって喚び出された身体の中枢に入って操る感じ。たぶん。」

「たぶんって、エラく適当ね…」

「まあ、だからカズヒコさんなんでしょうけど…」


うん、雲行きがますます怪しくなってきたな。話題を変えるか。


「ところで、換金用素材って何処で換えられるの?」

「耳みたいな討伐証明部位は冒険者ギルド、他は商人ギルドか専門店に直売かだな。」

「野犬は全身運んでるけど、どっち?」

「証明部位は牙で、肉と皮が売却可能部位だな。野犬ではないが大型獣なら骨も武器素材として売却可能だ。」


「なるほど…」


ここまで言った所で、俺の超感覚が村に迫る気配に気付く。そして気配の方を指差しながら


「じゃあ、アレの部位は?」


と、聞く。


「なっ…」

「リンは早く村に戻って!!」

「アレは!!」


そう。名前だけは既に見えている。

3mぐらいの大きさで、悪魔の様な翼の生えた醜悪なトカゲ。

竜ならばあるらしい角が足りないソレは、この世界ではこう呼ばれている。


翼蜥蜴ワイバーンと。

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