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第一話~謎の来訪者

初戦闘…相手はやっぱり、みんな大好きゴブリンさん(笑)

《エジア・チャイ領ウンナの森》


~side???~


「…ハァ、ハァ…」


何で、こんな時に…


「ギィ!!ギィ!!」

「グギャハァ!!」

「ケヒャア!!」


ゴブリンの集団に見つかるのよ!!


私はただ、私を守って傷付いたソウの為に、薬草を採りに近くの森に来ただけなのに!!


「エモノ、ナブッテサラッテハラマセロ!!」

「「「ギィ!!」」」


しかも、私をボロボロにして攫って母体にする為に追われてるって…


「シブトイ…ナ!!」


「いっ!!」


ズシャァ……


右足ふくらはぎに激痛が走り、前に倒れた私は痛みの原因を知ろうと見ると、一本の矢がふくらはぎを貫通して…


「イヤァァァァァ!!」

痛い!!痛い!!こんなの動けない!!でも動かないとゴブリンのオモチャにされちゃう!!


激痛と恐怖で混乱した私が泣き叫んでいると、ゴブリン達が気持ち悪い笑みを浮かべながら近付いてきていた。そして、青色のリーダー格みたいなゴブリンが目の前に来て


「サア、ハンショクニテアシハフヨウダ…ドコカラクラウカ?」


と言って右手の鉈を振り上げた事で、私は逃げる事も人として生きる事も諦め、涙を流しながら瞳を閉じ…


カカカカッ


パキィン!!


『それほどでも無い。』



えっ!?


何かが折れた様な音と落ち着いた人の声が聞こえ、恐る恐る目を開けると…《ニッポ》島で作られる様な鎧に身を包んだ、銀色の肌を持った人が目の前に立っていた…



~side out~



消えかけていた俺の身体が元に戻ると、真っ白な空間では無くなっていた。


無数に生える木々…此処は森かな?


『イヤァァァァァ!!』


っと、悲鳴が聞こえた…周囲解析…完了!!左前方500Mに微弱な生体反応、近くに弱いながら悪意を持つ生体反応が4つ…微弱な方は名前は分からないが少女で、悪意ある反応は…ゴブリン3に、ゴブリンポーンか…少女が危ない様だし、助けねばな…


ちなみに魔族には階級があり、下から順に《種族名》→ポーン→ナイト→ロード→ジェネラル→キングとなっていて、階級が上がる度に実力・知性が備わっていく。



さて、助ける事は確定なのでリアル仕様で転身して加速を使いつつ、俺は考える。



…登場方法、どうするかな?


~1案~

〇ム・ス〇ール風に

『待て!!』→高い所からうんちく→『貴様等に名乗る名は無い!!』→目の前に着地


…スルーされて少女致命傷の可能性あり、却下。


~2案~

ブ〇ントさん風にカカッと駆け寄り、敵の攻撃から庇って

『それほどでも無い。』


無視は無理、少女庇える、これか。

そうと決まれば少女に駆け寄り…ってゴブリンポーンの奴、鉈を振り上げてる!!


俺はより早く駆け出し、右腕を伸ばし鉈を振り下ろす直前に割り込ませると鉈が折れて…腕の籠手部分は無傷で


「それほどでも無い。」


と言い、ゴブリン達を解析する。


ゴブリンポーン

生命力75

魔力45

筋力45

知力32

敏捷性50


攻撃力(青銅の鉈)120→92

攻撃力(木の弓矢)115

防御力115


特殊技能

無し


ゴブリン(全員共通)

生命力50

魔力25

筋力25

知力15

敏捷性30


攻撃力(短剣)60

防御力54


特殊技能

無し


どう見ても、楽勝だな。


「キサマ!!オレタチノカリノジャマヲスルカ!!」


…こいつら、まだ狩りのつもりか?


「お前達みたいな獲物が、狩りをするのか?」


「オレタチヲエモノダト?ニンゲンフゼイガ、タマタマナタガコワレタグライデマゾクニカテルトオモウナ!!カカレ!!」

「ギィ!!ギィ!!」

「グギャハァ!!」

「ケヒャア!!」


ポーンの号令に、一斉にゴブリン達が短剣を片手に襲って来る。


俺は冷静に


「武器を消せ、ファン〇ル。」


と唱えると、背中のスペースからファン〇ルが瞬時に3つ飛び出し、ゴブリン共の武器に光線を放ち一瞬にして蒸発させると、再び瞬時に背中のスペースに戻る


「「「グギャアァァ!!」」」


おや?武器を失ったゴブリン共全員、片手首から先が消えているな…


「出力が強すぎたか…次は、もう少し《手加減》して武器だけ…」


あれ?魔力が少し消費された…まさか、マインドコマンドの《手加減》が発動した?

試しにゴブリンポーンの弓にファン〇ルを使うと、弓だけ消えて手は無傷だった。


「オ…オレタチノブキガキエタ!?キサマ!!ナニヲシタ!!」


ポーンは混乱しながらも、俺に問い掛けてくる。残りの3匹は指揮官のポーンが逃げないからか、ガタガタ震えながらも何とか残っている様だ。


「お前達がさっきまでしていた事…《獲物のなぶり狩り》だけど?」


あっさり答える俺。


「…そんな、事、すれば…貴方の、心も魔物みたいに…」


後から、息も絶え絶えと言った感じで少女が訴えてきた。

って、そういえば足に矢が刺さってたし改めて見ると結構な出血量だぞこれ!!

こんな雑魚共に構ってる場合じゃないだろ、俺!!


俺は、少女の右足の矢を抜き「ウアッ!!」…痛いだろうが、我慢してくれ!!


「《信頼》」


と唱えると、たちまち少女の矢傷が塞がり、痛みも収まってきた様子だった。


…あ、ゴブリン部隊が逃げている気配がする。


「ファン〇ル、リフレクター〇ット全射出…ライトニングスフィア!!」


と唱えると、計16機のファン〇ル&〇ットが飛び出し、ゴブリン部隊の周囲に展開、球形に動きながら光線発射と反射を繰り返し、中の敵を焼き尽くす光の球となる。


ゴブリン部隊の生体反応が消えたので戻る様に念じると、16機とも無事に背部収納スペースに戻ってきた。


ゴブリン共の居た筈の場所は、ドロドロに溶けた焼け跡のみ残って、ゴブリン共の痕跡すら完全に消えていた。



「すごい!!全然、痛くないし傷も無くなってる!!」


ふと少女を見ると、驚きと笑みの混ざった様な表情で自身の足と俺をキョロキョロ見ている。


「こんな魔法、聞いた事無い…って、何あれ!?」


あ、ゴブリン共がいた溶解した地面を見られたか。


「ゴブリン共がコッソリ逃げてたから、面倒の無い様に存在した痕跡から絶った。」


何事も無いかの様に少女に伝えていると、頭がクリアな感じになったから魔力は全回復したかな?


「痕跡から絶った…って、どれだけ有り得ない事を平然と…(呆れ)」


やっぱり普通は無いかぁ…


「とにかく、助けていただいた上に治療までして下さって、ありがとうございました!!(ペコリ)」


「通りがかったついでだし、気にしなくていいよ。(ニコリ)」


って、表情変えても転身中だから変わらないわな。(笑)


「んで、少女が1人で森に居たのは何でかな?」


そうなんだよ、こんなゴブリン1匹にも勝てそうにない少女が、わざわざ1人で森に居るのは普通に有り得ないだろうに…


「実は…」


魔族の侵略が《ウンナ領》にまで届いてきた時に《王都シアン》から派遣されていた兵士達の奮戦のおかげで何とか撃退するも、多大な損害により兵士達だけでの防衛は不可能となり、ギルドの冒険者や志願した民兵達に偵察と陽動、領内の村の護衛を依頼した。

彼女の村には、3名の冒険者と村人が志願した8人の民兵が居て、幼なじみの青年ソウも民兵の1人だった。


ある日、ゴブリンポーン3小隊~今回、消えた連中が小隊の基本形~が村を3方向から襲ってきた。

彼女は、たまたま村外れの牛舎に餌を与えに来ていて…説明してないと虐めにしか見えないだろうから、2頭だから餌やりぐらい1人で大丈夫なわけだと伝えておく…ゴブリン共とは別の野犬の群れの襲撃に遭遇、急いで伝えようと逃げようにも入口には野犬が居て逃げられず、どうしようと混乱していると野犬が一斉に入口から離れて外に出て何やら威嚇する様な唸り声が聞こえてくる。

恐る恐る外を見ると、死んだ野犬が3匹と野犬12匹に囲まれたソウ青年が居た。

ソウ青年は、迎撃の為の招集に向かっている途中で彼女に避難を呼び掛けに…恐らく、彼女の日課としての牛の餌やりの時間を把握していたのだろう…来ると、野犬の群れを発見したのだ。

ソウ青年が野犬の1匹を倒すと、野犬の怒りは彼に向いた。

恐る恐る覗いた彼女と目が合うと

『逃げろ!!』

と視線で訴えてきた。

その視線を隙と見た野犬は一斉に襲いかかり、彼はボロボロにされていく。

その時、野犬達が一斉に倒れだすと彼もまた倒れ、倒れた者は皆が眠り始める。

ゴブリン共の襲撃を撃退した冒険者が、眠りの魔法を使ったのだった。


襲撃を退けた後、野犬達は命を奪われ村の食材となった。

ソウ青年は、喉を破られてない為に何とか生きているが、治癒術が使える者も居なければ傷薬も薬草も彼に使うと次回以降の襲撃に耐えられない程度にしか無かった。

領主へ援助を頼もうにも連絡が取れず、このままだとソウ青年は最悪死亡、良くても日常生活に不自由を感じながら生きていく事になる。


「…だから、私の護ってくれたソウを助けたくて!!」


「無茶をした…か。」


「はい…(シュン)」


となると、ソウ青年は何とか治療してあげたいな…


「分かった…ソウ青年を治療するから、村まで連れて行ってくれないか?」


と聞くと、少女は驚きながら


「村までは恩返しに招待するつもりでしたが…いいんですか!?」


と聞いてきた。


「そんな話を聞いて無視出来る程、俺の人間性は腐って無いつもりだが…」


「そういえば人間…なんですよね?肌の色とか明らかに有り得ない色ですが…」


訝しげにこちらを見てくるので


「ああ、転身を解いて無かったね。」


と言い転身を解くと、俺には見慣れた肥ま…恰幅の良いフツメンに変わった。


「明らかに体型が違います!!どう見ても別人です!!」


と、また驚かれた。

ので、軽く笑った後


「まあ、森は危なそうだからまた転身しておくよ。」


と、鎧を着た銀色肌生物に転身する。


「…それだけで痩せられるって、完全に女性の敵ですよね…(ジト目)」


何か、睨まれてる(笑)


「まあ、中身は変わらないし。」


「確かに…そういえば、ソウの事は伝えましたけど私は名乗ってませんでした…私はリンです。貴方はどうお呼びすれば?」


「俺は…」


フルネームを伝えようとも思ったけど…さっきからファーストネームしか聞いてないけど、家名は名乗って大丈夫かな?


まあ、いいか。


「カズヒコ・サカイだ。カズヒコで良いぞ。」


「はいっ!!よろしくお願いしますカズヒコさんっ♪」


彼女は満面の笑みを浮かべてくれた。


まあ、愛しのソウ青年を救えるかも知れないからだから俺のにはならないけどね(笑)

ダメージの基本数式はシンプルに

最終攻撃力-最終防御力



今回使った能力の説明~()は消費魔力


ファン〇ルの砲撃一発辺りの威力(30)

攻撃力×知力÷200


ライトニングスフィア(300)

ファン〇ルの砲撃×20


加速(400)

敏捷性×2


信頼(600)

生命力250回復+破損部位修復


手加減(50)

使用者のイメージ通りに抑えた攻撃になる

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