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選択
「で、どう思う」
俺が円陣を組み終わるとすぐに聞く。
「彼を殺すことなんて、できないよ」
「でも、秘密を知りたいんだろ」
俺は沢泉に聞き返す。
「そうだけど……」
「確かに、彼を殺せないわね」
板井も、沢泉に同調する。
「…俺も、本心では彼を殺したくない。でも、秘密も知りたいわけだ。どうする」
「とりあえず、それで聞いてみましょうよ」
沢泉が言って、俺たちは円陣を解く。
「どうするのかは、決まったのかな」
「ええ、貴方を殺すことはできません」
彼は、ピアノのそばに立ちながら、俺の話を聞いていた。
「貴方を殺さなくても、きっと、秘密を手にいれる方法はあるはずです。それを探したいと思います」
「でも、それがない時には、どうするんだ」
「その時には、貴方を殺さざる得ないか、またはあきらめるか。どちらかでしょう」
俺は、率直に、アレに告げr。
すると、彼は笑って拍手をした。




