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音楽室
音楽室へ一歩足を踏み入れ、俺たちが全員部屋の真ん中ぐらいまで来た時、唐突に扉が閉まった。
同時に、溢れんばかりの光もおさまって、多少まぶしいと感じるぐらいになった。
「誰かいる…」
沢泉が光の中に向かって、指さした。
俺が見えたのは、それから数秒後のことだった。
「やあ、やっとここに来てくれたね」
彼はそう言って、俺たちへ近寄った。
「ここが、ゴール?」
「まあ、そうなるかな。でも、最後にもう一つだけ、してもらおうかな」
彼が立っていたのは、ピアノのそばだった。
「何をしたらいい」
俺は彼に聞いた。
「自分を殺せるかい」




