10/11
朝
今度の電話は板井からだ。
「よう、無事に戻れたみたいだな」
俺が声を出すと、向こう側で板井がわずかに遅れて答える。
「みたいだね。でも、秘密って分かった?」
「いや、まだ分からないけど、学校に行けば分かるだろうさ」
彼はそう言っていた。
「そうだね、じゃ、また学校で会おうね」
「うん、また学校で」
俺はそう言って電話を切った。
学校へつくと、ガヤガヤと騒がしくなっていた。
「どうしたの」
そこにいた同級生を見つけて、俺は声をかける。
「校舎で消火器が撒かれていて、閉鎖だってさ」
「いたずら?」
「らしいって、さっき先生が言ってた。ま、しばらく待っとけってさ」
「あれ?どうしたの」
そこに板井と沢泉がやってきた。




