第49話
「一先ずは無事に済んで良かったけど、いろいろと考えないといけないな」
「この際だから、剣でも覚えなさいよ。ジークは運動神経が良いんだから、魔導銃でちまちまとやってるより、良いでしょ」
遺跡から外に出るとジークは大きく身体を伸ばしながらも利益につながらなかったため愚痴をこぼすとフィーナはジークの戦い方をあまり快く思っていないようで武器を変えるように言う。
「イヤだね。俺は前線で殴り合いとか嫌いなんだよ。フィーナと違って平和主義だからな」
「何よ。その言い方!!」
「あ、あの。ジークさんもフィーナさんも落ち着いて下さい」
しかし、ジークは魔導銃が気に入っているようで、フィーナの提案を断るとフィーナはジークの言葉が癇に障ったようで声を上げ、2人の様子にノエルはどうしたら良いのかわからないようでおろおろとしている。
「……オマエタチ、ノエルサマヲコマラセルナ」
「わかってるって、それより、ギド、そろそろ、ここから離れないと危なくないか? それなりに時間は経ってるから、早い連中だとそろそろ、遺跡に着くかも知れないぞ」
ギドは3人の様子に大きく肩を落とすとジークは苦笑いを浮かべて頷いた後、周囲を見回し、時間を確認してギドとゴブリン達に遺跡から離れるように言う。
「ワカッテイル。ジーク、フィーナ、ヒトゾクニノエルサマノコトヲタノムノハココロモトナイノダガ」
「心配しなくても良いわよ。私もジークもノエルに敵意はないから」
「あぁ。それに話せばわかってくれる相手もいる事もわかったしな」
「ソウダナ」
ギドは人間の2人にノエルを預ける事が不安なようだが、ジークもフィーナも心配ないと笑うとギドは口元を緩ませる。
「ノエルサマ、ワレワレモワレワレナリニミチヲサガシテミマス」
「はい。みんなで頑張りましょう。きっと、種族の壁など気にしないで手を取り合える日を一緒に目指しましょう」
ギドはジーク達から離れる前にノエルに頭を下げるとノエルはギド達ゴブリンの手を順に握って行き、ゴブリン達は上位種の魔族であるノエルの対応に戸惑いを隠せないようだがしっかりと頷いた。
「それじゃあ、俺達も戻るか? 流石に眠たい」
「そうね。えーと、ギド、また、機会があったら、よろしくね。私達、攻撃魔法使えないから、ギド達は頼りになるし」
「ソウダナ。ソノカワリ、ツギハマホウヤセンジュツヲオボエテオイテクレ」
「いや、そう言うのは私じゃないし」
ジークは眠気が襲ってきたのか欠伸をするとフィーナはすでにギド達に偏見などないようで再会を約束するがギドは勢いのまま戦うフィーナとは共闘はしたくないようで毒を吐くがフィーナに気にする様子はない。
「ギド、フィーナには言うだけ無駄だ。ノエルも性格的に攻撃魔法は無理そうだから、少し考えて見る。これも解読しないといけないしな」
「ソウダナ。ジークノホウガムイテイルダロウナ。ソレデハワレラハイク」
「あぁ。ノエル、フィーナ、俺達も戻るぞ」
ジークとギドは顔を見合せて苦笑いを浮かべた後、解散をし、ジーク達は村に向かって歩き出す。