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勇者の息子と魔王の娘?  作者: まあ
ドレイクの少女との出会い
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第45話

「……ジーク、どう?」


「時間はかかりそうだよな。力が弱まってるんだろ」


フィーナは部屋の中心にいるジークに状況を聞くがジークからの反応は緩い。


「あの。ジークさん、フィーナさん、いったい何をしようとしているんですか?」


「あぁ。ノエルに持って貰っている石からこっちの石に光が流れ込んでいる。その光でこの石の光らない場所に光を満たせば、何か起きる気がする」


「確証はまったくないんだけどね。まったく違うかも知れないし、何となくの勘」


ノエルは2人が何をしたいのか全く理解できないため、首を傾げているとジークとフィーナは苦笑いを浮かべる。


「しかし、時間がかかりそうだな。やっぱり、1度、ギド達と合流するか?」


「そうね。何かわかったかも知れないし」


「……ソノヒツヨウハナイ」


石が光を満たす時間がわからないため、石をこの場所に置いてギド達ゴブリンと合流しようとするがギドと3匹のゴブリンが部屋のドアを開ける。


「ギドさん、何かわかりましたか?」


「ノエルサマ、ソレガコレトイッテ、コノイセキニナニガアルカハタダ……」


「ここにはノエルと同じように人族との共存を願ったドレイクの少女と人族の魔術師が身を寄せ合って生きていた。表の世界には居場所がなかったから」


「……ソノトオリダ」


ノエルはギドに書物からわかった事はないかと聞くとギドは何もわからなかったと首を振るがジークは1枚の肖像画からの見えた自分の予想を口にするとギドは頷く。


「それじゃあ。お宝は? 聖剣や魔剣は?」


「ないんじゃないか? 戦いを避けてひっそりと暮らしていた2人には必要ないし、まぁ、この遺跡自体はかなり古いものだし、俺達の村はここの遺跡の住人が生きていた頃には無かっただろうから、身を隠すには充分すぎる場所だろ」


「ダロウナ」


フィーナは何もない可能性が高いと気づき、声をあげるがジークとギドは冷静な様子で答える。


「それなら、私達は何しにきたのよ。今回、完全に赤字よ」


「まぁ、それがこれからはっきりとするんだろ。ギド、男の方の魔術師は何もしてなかったのか? ここまでの遺跡を作り出した魔術師だ。何かしようとしていたんだろ? それに赤字は俺だ。お前は俺の店から勝手に薬を持って言ってるんだ。金も払わずにな」


「そうですね」


フィーナはぶつぶつと文句を言うが、ジークは文句を言いたいのは自分だと言い切りながらも自分の掌に乗る赤い石が強い光を上げ始めたため、この遺跡の中に眠る意思ものが見える事に真剣な表情をするとノエルはこの遺跡に住んでいた2人の真実を知りたいようで大きく頷く。


「……ナニガオキルンダ?」


「さあな」


その時、ジークの持っていた石から強烈な光が天井ギリギリまで上がるとその光は4つに分かれ、部屋の4隅に飛んで行き、入口のドアの対面の壁に新たなドアが現れる。


「さてと、行くか? 最後の部屋っぽいしな」


「そうですね」


ジークはドアに向かって歩き始めるとメンバーは彼の後に続く。


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