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勇者の息子と魔王の娘?  作者: まあ
ドレイクの少女との出会い
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第31話

「本当に硬いわね。ノエルの補助魔法があれば楽なのに」


「……いや、少なからず、石の人形のバランスを崩したり欠けさせるだけで充分な攻撃力だと思うぞ」


ジークとフィーナが攻撃を開始してしばらくするとフィーナは砕く事のできない石の人形相手に舌打ちをするが彼女の1撃は重く、ジークだけではダメージを与える事のできなかった石の人形は所々かけ始めている。


「……怪力女」


「ジーク、あんた、何か言った?」


「何も」


ジークは小さな声でフィーナをバカにするように呟くとその声は彼女の耳にも届いており、ジークを睨みつけるがジークは平然と何もないと言い切り、


「大部、欠けてきたし、そろそろ、コアなんか見えてきたら嬉しいんだけどな」


「コア? 何よ。それ」


「石人形を動かしてる命令系統。生物で言えば心臓と脳の合体した物。あの石の人形はゴーレムって言う魔導人形だから、必ずあるはずなんだよ」


「まんま、弱点じゃないのよ!? そんなものがあるなら最初に言いなさいよ!!」


ジークはフィーナの攻撃に欠けてきた石の人形の弱点が探し始めるが、


「そんな事を言ったって見える部分にあるわけないだろ。まさか、フィーナがあの硬い身体を欠けさせるなんて思わないだろ。流石にまだ見えないか?」


「ジーク、それってどこにあるのよ。そこを壊せば終わりなんでしょ」


コアらしき物は石の人形にはまだ見つけられず、小さくため息を吐くとフィーナは時間が惜しいため、そこを狙うと斧を構える。


「わからないけど、普通に考えれば1番守りの堅い胸部分」


「そう。それって心臓部って事でしょ。まったく、無茶な注文をするわね」


「いや、別に狙えとは言ってないぞ。あいつを倒すのはギドの魔法に任せてあるし」


ジークは1番コアがある確率の高い場所を指差すとフィーナは口元を緩ませるがジークはおかしなやる気を出しているフィーナを引き留め、


「それよりは足を狙えよ。あの硬くて重い石の身体を支えてるんだ。動けなくしちまえばギドの魔法も当たるだろ」


「何を言ってるのよ!! 決めたら1点突破よ!!」


「待て!? あんまり近づくとギドが魔法を撃てないだろ!!」


フィーナに狙いを足に変えるように言うがフィーナは石の人形に向かって駆け出して行く。


「ったく、だから、あいつの世話はイヤなんだよ。壊れるなよ」


ジークは舌打ちをすると魔導銃キャリバーの出力を最大まで上げ、


「砕けろ!! 硬いわね!?」


「下がれ。フィーナ」


フィーナは石の人形の胸部を叩きつけるが胸部は欠ける事はなく、石の人形の右腕がフィーナに振り下ろされるとジークの魔導銃キャリバーからは先ほどまでとは明らかに違う輝きの光が放たれ石の人形の右腕を撃ち抜き、石の人形の右腕は粉々になり、


「……やっぱり、壊れたよ」


「ジーク、あんた、危ないわね!? って、そんな攻撃ができるなら、最初からやりなさいよ!!」


1対の魔導銃キャリバーの片割れは煙をあげ、ジークは大きく肩を落とすがフィーナはジークの攻撃の威力に驚いたようで彼を怒鳴りつける。




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