第25話
「……距離がある上にノエルは攻撃魔法はなし、フィーナ、ノエルの事を頼むぞ」
「了解」
魔法を使うゴブリンは1匹のようで3匹のゴブリンがジーク達に向かい駆け出してくる姿にジークはフィーナにノエルの警護を任せて駆け出して行き、
「ジ、ジークさん!? フィーナさん、ジークさん1人で危なくないんですか!?」
「ノエル、ジークの心配してるヒマがあったら、きちんと前を向く」
「は、はい!?」
ノエルは1人で駆け出して行ったジークを追いかけなくて良いのかと言うがフィーナはジークの心配より、自分の心配をするように言う。
「……魔法を使う奴は流石に遠いか」
ジークは3匹のゴブリンの前に着くと1匹のゴブリンが装備をしていた斧をジークに振り下ろし、ジークは落ち着いているようで難なく、その攻撃を交わし、魔導銃の引き金を引くと銃口から光が放たれ、1匹のゴブリンの肩口を撃ち抜き、ゴブリンは痛みに悲鳴を上げ、他の2匹のゴブリンは仲間が攻撃を受けた事にジークへの殺意をあげる。
(……斧、剣、槍か? となると少し距離を取りたいけどあまり距離を取りたいけど、これがあるからな)
ジークは3匹のゴブリンの武器を確認し、自分の武器である魔導銃との相性を考えて、3匹との距離を2メートルほど取り、魔導銃を(キャリバー)を構えた時、後ろにいる魔法を使うゴブリンからジークへ向けて火球が放たれ、ジークが火球を交わすのを狙っていたようでジークに向けて槍が突き出される。
「連携を使ってくるのかよ。思っていたより、厄介だな」
しかし、ジークは慌てる事なく、魔導銃の引き金を引き、槍を装備しているゴブリンの腕を撃ち抜くと槍の軌道は逸れ、
「一先ずは連携を切らせて貰う」
ジークは着地と同時に足に力を込めて地面を蹴り、踊るように3匹のゴブリンの間を駆け抜けると3匹のゴブリンの足を撃ち抜いて行く。
「ジークさん、お強いんですね」
「そりゃ、両親が化け物じみた強さだからね。その血を受け継いだ。ジークは血統的に才能の塊よ」
ジークが4匹のゴブリン相手に優位に戦っている姿にノエルは感心したように声を漏らすとフィーナはジークがこんなところで負ける事など考えられないとため息を吐く。
(……ノエルの考えを尊重してやりたいけど、説得ってできなさそうだよな。だいたい、言葉が通じないし)
ジークは3匹のゴブリンの足を撃ち抜き、移動力を削った事で戦闘を優位にした事でさらなる余裕が出て事もあり、ノエルの言う人間と魔族との共存を思い出すがゴブリン達は攻撃を緩める気はなく、痛みを堪えながらもジークに向けて攻撃を繰り返していると、
「ジーク、油断しないの。後ろのは魔法を使うんだから、治癒魔法も使ってくるわよ」
「わかってるけど、ノエル、ゴブリンって説得できないのか? ノエルの話を聞いてると止めを刺すのは気が引けるんだよ」
「あっ!? は、はい。そうですね。あ、あの。わたし、ノエリクル=ダークリードと言います。少しお話合いをしたいのですが」
ジークの様子にフィーナが油断をするなと言うがジークはノエルにゴブリンの説得を頼めないかと言い、ノエルはゴブリンの説得に移ろうとする。