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序章
私は、花宮学園高等部の入学式にいた。
軋むパイプ椅子に腰掛けると、背伸びをするように背筋をのばす。
絶対に、この学校では失敗しないから…。
瞳と同じ色の石が着くネックレスをシャツの上から握りしめた。
外では桜が、舞っていた。
私が大好きだった彼はもう、いない。
そこから、私の地獄は始まったのだ。
許さない。
私の彼を返さないやつを絶対に許さない。
殺してやる…。
そう。この学校には、私の大切なものを奪ったヤツらがいる。
考えるだけで目眩がする。
いい子そうな子ばっかり居るけど、本当はいい子ちゃんぶっている化け物なんだ。
きっと、そうなんだ。
はじめまして、花神れいです。
初めてなので甘めに見ていただけると幸いです。