表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/22

魔族の住処

 白衣姿のアナベルと魔族であるザガンを取り巻く、白い光が薄れていく。目の前には大きな門があり、奥には大きな屋敷が見える。いかにも魔族がいそうな不気味な雰囲気を醸し出している。   


 「ついて来い」

 ザガンはそう言うと屋敷に向かって足速に進み出す。


 "嫌な予感しかしないわね"

 アナベルは、周辺を見渡してゲンナリする。


 「おかえりなさいませ」

 屋敷の入口に近づくと、執事風の初老男性が出迎えてくれる。見た感じ人間そのものだ。


 「ダン、頼む」

 ザガンはそのまま、屋敷内を進んで行く。


 「初めまして執事のダンダリオンと申します。主のお客様をお迎えできて光栄です。ようこそいらっしゃいました」

 執事は丁寧な対応で歓迎の意を示してくる。


 「それはどうも。アナベルよ。牢屋で拷問される訳ではないのね」

 アナベルは少しでも情報を得ようと冷静に辺りを見回し、初老男性を警戒する。


 「アナベル様は大事なお客様。丁重にご対応させていただきます。まずは、ゆっくり休まれましたら、お知りになりたいことを明日にでもお答えいたしましょう」

 執事のダンダリオンは丁寧な仕草を崩さない。


 「なんの為につれて来られたかだけでも教えて、気になって休むどころじゃないわ」

 アナベルは、話がつなげていく。


 「主のザガン様は、あなたの研究者としての能力・実績を高く買っておいでです。必要な時にご協力いただければ、快適な生活を保証されるでしょう。」

 執事は、躊躇いなくアナベルに答える。


 「分かったわ」

 アナベルは執事に従って、案内された大きな部屋で一夜を明かすのであった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ