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メイドだって戦闘職です  作者: カエデ
二章
89/111

イベントに向けて

 今日は前にトムが引いた抽選の結果が一覧で発表される日。という事で、私を含めて何時ものメンバーはリズさんからの招待で、リズさんの運営する大規模な商館に来ています。


「何度かお邪魔してるけど、相変わらずでかいなこの商館」

「まぁうちのギルマスは、そこら中に支店とコネを作りまくってるからね。規模でならそこいらの商会や、攻略組の連中にだって負けないよ」


 今私達を案内しているのは、最初の街に居た時にリズさんから紹介された情報屋のキールさん。

 今はリズさんの右腕的な役割で、あちこちに情報集めのためにしょっちゅう旅をしているんだとか。


「着いた。ちょっと待ってね、リズ〜連れて来たよ〜」

「入って来て大丈夫よ」


 部屋の前でキールさんが中に確認をとると、直ぐにリズさんから入室の許可が出た。

 中はかなり広くて、私達の他にも既に大勢の人が入っていた。


「お前らが最後か」

「暫くだね」


 部屋の中にはレーゼとフロスト、それからいつかの魔法使い2人も、後ろの席に座っていた。


 どうやらここにいる人達、主に机に向かって設置された席に座っているのはそれぞれのギルドマスターらしい、ラムネの分の席も一つ空いていて、私達用の椅子は壁側に用意されていた。


「それじゃあ始めるわね。ここに集まっているのは、私を通して招待した各ギルドのマスター達よ。勿論規模の大小は関係無くね」


 そこから始まったリズさんの説明は、今回のイベントで、自分達の方でも何か企画出来ないか、と言うのが今回集まった目的みたい。

 そして与えられた準備期間の間の開拓をどう進行していくかなどを話していると、タイミングよく一覧が開示された。



ーーーー

配役一覧

王国

王族:ギルド:芋煮会

騎士団:ギルド:輝く聖剣

魔法師団:ギルド:アニメ研究部


帝国

皇族:ギルド:紅き地平線

騎士団:ギルド:闇夜の剣

魔法師団:ギルド:鉄騎兵団


魔族

魔王:ギルド:お散歩隊

四天王第一席:ギルド:リベルシング

四天王第二席:ギルド:戦乙女の茶会

四天王第三席:ギルド:人体切断体操クラブ

四天王第四席:ギルド:闇鍋食堂


………………

ーーーー


 この他にもいくつかの自由に国を作れる土地の配役だったり、個人で可能な配役、今回の場合は勇者なんかがそうだったり、とにかくありえない量の配役があって、明らかに夏休み期間で終わるかって言う様なスケールだけど、どうやら当日は時間を圧縮して行うみたいで、実際にはそこまでは現実の時間は過ぎていないとか。


 それで今回のイベントで撮影するのは、ファンタジーならド定番の異世界転生系の物語、勇者と魔王が戦ういかにもなファンタジーなんだけど、段取りや台詞何て何も無く、ただプレイヤー達によって作られる完全なオリジナル作品にするみたいです。

 だけど、舞台となる土地と大まかなコンセプトは用意したから後は好きにって言うのは余りにも任せすぎでは?


「さて、それぞれの役割が把握出来たけど……本当に多いわね」

「確かリズがやりたいのって」

「そう、人間サイドで大手の商会をやるの、だから各国の代表に着いたギルドマスター達と少しでも連絡を取りたいのよ」

「うちはいいぜ?帝国はリズなら歓迎さ」

「ありがとう、ハズキ」


 リズさんと話しているのは、多分帝国の皇帝に選ばれたギルドのマスターさんかな。リズさんとは同年代だと思う女性で、燃えるような紅い髪は、後ろって一本にまとめられてる。


「だけどまさか、あなた達が相手だとはねぇ……」

「しかもラスボス前って……」


 そう言って各ギルドのメンバーからラムネに集中する視線。


「まぁ、うちはうちで全力でやる」

「間違っても全員纏めて消し飛ばさないでよね」


 それはストーリー上やらないけど、それでもこっちだって楽しみたいから全力で行くけどね。


 その後も、決まった配役に対しての、現状考えている役割や形をある程度話し合ったり、リズさんの方で連絡が取りずらい所へは、それぞれの伝で伝えて欲しいなどと言う形で会議は終わった。


 それからイベント、そして待望の夏休みがまじかに迫ったある日、再びミューの工房を訪れ、遂に完成した残りの神器達を受け取りに来ています。


「ヅガレダァ”ァ”ァ”ァ”ァ”〜〜………」

「お疲れ様です。どうですか?出来の方は」

「もう完璧、他の人の分も含めてマジで大変だったんだからね……」


 本当に疲れているみたいで、いつになくぐでっと机に垂れているミューに、お礼として作ったチョコケーキを渡して、私はさっさと自分の神器達を受け取る事に。


「……………」


 案の定神器は全員が人型になったんだけど、どうして……


「全員が女の子?」

「あぁ……いや作るならやっぱり美幼女でもって思って………そしたら全部………」


 まぁ可愛いからいいけど、これはたから見たら九児の母なんだけど………

 取り敢えず全員に名前はつけないと、先ずは薄紫の長い髪に空色の目の子はアメ。



断界之剣 神器 品質SSS+

名前:アメ Lv1

耐久値- 攻撃力500,000,000,000

スキル:空間断絶、空間跳躍、範囲超拡張、変化、覚醒、解放、神格化

加護:鍛治神の寵愛、獣神の寵愛、時空神の寵愛、武器神の寵愛



 このままどんどん行きますか。次は水色の髪に先がフワッとしてるボブヘアに金目の子はシズク。



星刻之剣 神器 品質SSS+

名前:シズク Lv1

耐久値- 攻撃力500,000,000,000

スキル:時間操作、遅延、再生、延長、変化、覚醒、解放、神格化

加護:鍛治神の寵愛、獣神の寵愛、時空神の寵愛、武器神の寵愛



 次は桃色の髪に赤と黒のメッシュが入って、短めの髪を二つお下げにしてる赤い目の子はイチゴかな。



制裁之剣 神器 品質SSS+

名前:イチゴ Lv1

耐久値- 攻撃力500,000,000,000

スキル:断罪、獄炎牢、太陽、状態異常超強化、変化、覚醒、解放、神格化

加護:鍛治神の寵愛、獣神の寵愛、太陽神の寵愛、武器神の寵愛



 次は銀髪金目の長髪の子はツキミ。



星導之剣 神器 品質SSS+

名前:ツキミ Lv1

耐久値- 攻撃力500,000,000,000

スキル:月の恵み、月夜の道標、月、変化、覚醒、解放、神格化

加護:鍛治神の寵愛、獣神の寵愛、月神の寵愛、武器神の寵愛



 次は銀髪蒼眼にサイドテールの子はコトネ。



無垢之剣 神器 品質SSS+

名前:コトネ Lv1

耐久値- 攻撃力500,000,000,000

スキル:小さな英雄、絆の掛橋、童心、◇◆◇◆、変化、覚醒、解放、神格化

加護:鍛治神の寵愛、獣神の寵愛、武器神の寵愛



 次は金髪蒼眼に長い髪の先を少しカールさせた子はミルク。



創造之剣 神器 品質SSS+

名前:ミルク Lv1

耐久値- 攻撃力500,000,000,000

スキル:創造、贈り物、変化、覚醒、解放、神格化

加護:鍛治神の寵愛、獣神の寵愛、武器神の寵愛、創造神の寵愛



 最後の銀髪蒼眼にツインテールの子はココアで。



破邪之剣 神器 品質SSS+

名前:ココア Lv1

耐久値- 攻撃力500,000,000,000

スキル:破壊、暴君、変化、覚醒、解放、神格化

加護:鍛治神の寵愛、獣神の寵愛、武器神の寵愛、破壊神の寵愛



 これで全員かな、名前もつけ終えたし、取り敢えず全員を腕輪に装備して戻そうと思ったんだけど。


「ココア?一度腕輪に」

「や」


 んんん?これは加護をつけた神様、主に最後の方の性格のせいかな?それとも元々少し我儘言う子なのかな?

 私は子育て何て勿論やった事ないから、しょうが無いのでこの場はこのまま連れていきますか。


「ココア、手を繋ぎましょう」

「ん!」


 どうやら手を繋ぐだけじゃ駄目みたい、頑なに両腕をこっちに差し出して、抱っこして欲しそうにしてる。


「しょうが無いですね」

「ふん」


 これはなかなか親離れできそうにないですね。

 抱き上げたココアは、満足そうに頭を擦り寄せながら、気に入った姿勢を見つけてそのまま寝てしまった。


「子育て頑張ってね〜」

「事の元凶がそれを言いますか?」

「にしても独占欲の強い子だね。僕としては、他の子と仲良く出来るか心配かな」

「なるようになると思いますよ。それがダメなら少しお節介でもしますよ」


 結局今出来ることなんて無いんだし、今後を見て考えるとしますか。

 さて、明日からはまた忙しくなりそうです。

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