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メイドだって戦闘職です  作者: カエデ
一章
7/77

全員集合 後半

 私達は街中に戻ってきたあと2人を連れていつもの集合場所へ、ということでリズさんのお店にお邪魔することに決定したので早速向かう。


「はぁ、ここは貴女達のたまり場じゃないんだけれど?」

「普通に来てしまったけど、こいつらがお世話になってます」

「もういいのよ、新しい2人が常識人で私も嬉しいわ」


 リズさんその言い方は酷くないですか?

 今日あった事だけでも街中で武技や魔法を使ってかけっこなんてしてるようなプレイヤーがいたけど、私はそんなことしないよ。


「それじゃあ自己紹介だな、俺はラムネ、ぶっちゃけてしまえば保護者みたいなもんだな、一応剣士をやってる、よろしく」


 うわー、私達同級生に保護者がいるのか……。


「次は俺か、俺はトムヤムクン、名前に関しては聞かないでくれるとありがたいです、職業は全員の事を考えて大盾使いをやってます、よろしくお願いします」

「このゲームで商人をしているリズと言います、さっき素材を売ってくれたけど今後とも贔屓にしてね」


 流石リズさん、次も素材を売ってとさりげなく言った。

 でも現状ここ以外で素材を売る当てはないし、私からしたらあんまり意味ないと思う。


 自己紹介も程々にして、後半でやる予定の図書館の手がかり探し、そして今日は昨日の私達とは違う、なんせ今日はラムネとトムヤムクンもいるのだから。


「ふっふっふ、図書館の手がかりは必ず見つけますよリズさん!私達5人揃って○年探偵団だからな!」


 そのどこかで聞いたことある団体名はやめておこうね、変な事件起こるから、子供姿にタキシードと蝶ネクタイの死神が来るから。


 聞きに来たのはいいんだけどリズさんもあまり情報を持っている訳じゃないらしい、それに捜査の内容もまだ途中のところがいくつもあるとかで、今教えて貰ったのは既に調査の終わってる街中の簡単な見回りとその調べられた区域とかの情報だけだった。

 それでもこの広い街中の捜索は流石に骨が折れるから助かった。

 取り敢えず調べられていない場所、それと一応既に調べられた場所で目星そうな場所もいくつか回って見ることに。


 それから暫く街中を歩き回ったけど、教えて貰った事だけでもあれだけの範囲を既に調べられてるんだ、仕方の無いことかもしれないけど、何も得られなかったから情報交換と考察も兼ねて、街中にある食堂に集まることにした。


「あぁ……ここまで何も無いと暇だぞ暇!」

「流石にこれは酷いな」

「この図書館問題、多分今ならダントツで難しい問題だろ」


 少し騒がしくしぎすぎてしまったのか、ウェイトレスさんがこっちのテーブルに近ずいて来て聞いてきた。


「あの、お客様」

「あぁ悪い、騒がしくしすぎたか?」

「いぇ、ただ図書館に興味があるんですか?」


 どうやら騒がしかった訳では無いみたいだけど、一応静かにすることにした。

 だけど今一番欲しいワードが出てきてビックリである、まさかこんな所で図書館の事が何かわかるかもしれないのだから。


「えっと、貴女は?」

「あ!ごめんなさい、私はここでウェイトレスをしているジゼって言います、私はこの街の図書館で本を読むことが好きなので、同じ本が好きならって思って」


 この状況の中で、本人にはバレてはいないだろうけど、自己紹介の最後まで警戒を微塵も緩めなかったラムネはある意味流石だね。

それとジゼさんは今の説明でもわかったけど、だいぶ本を読むことが好きなんだろうね、こう言うのは失礼だけど今の私達にはちょうどいい人だ。


「それでジゼさん、図書館の話なんだけど……実は図書館の本の文字が読めなくて困っているんですよ」


 トムヤムクンの発言に一瞬何を言っているのか分からないよふうな反応をされたから、宛が外れてしまったかなと思ったけど、何か思い出したみたいで1人ですごい頷いている。


「それは多分読書スキルが無いからだわ」

「「読書スキル?」」


 初めて聞くスキルに全員で反応したらジゼさんに笑われてしまった。


 ジゼさん曰く、読書スキルは本を読むのに必須のスキルらしい、なぜ必須なのかは、国やその家の財産になるかもしれない書籍を複製したり盗み出したりされた場合に、読書スキルを持っているものなら特定が早く都合がいいからだそうで、この世界の文字が読めないとかそんな訳では無い、むしろそんなのゲームとしては楽しめるかは微妙になるため、これは運営ではなくゲーム内の国が見れなくしているのだ。

 何が言いたいかって、要は運営側じゃなくてゲーム側、この世界を動かしてるAIが作ったこの世界のシステムみたいなものなんだろうね。


 そんな訳で早速その読書スキルをどうすれば手にできるか聞いてみる、するとあまりにも間抜けな事をしていたようで笑えてきた。

 それもそのはずだ、むしろ笑わない方が大変だよ、どうやら読書スキルは図書館の1階ロビーの一角にある店でスクロールを売っていたそうだ。灯台もと暗し、これを聞いたリズさんはきっとキレるか呆れるかの2択だろうなぁ。


 本人の印象はどうであれ、今日あったばかりの人の情報をまんま鵜呑みにも出来ないので、一応図書館に行って確かめてみることにした。

 そして案の定スキルは取得できた、この情報伝えに行くとリズさんは予想どうり、少し違ったけど表面上は呆れつつも内面ブチ切れ状態ととても器用な事をしていた。


「まさか図書館入るなりロビー無視して本見に行くなんて」

「いやぁリズ、図書館なんだしそりゃ本見たいだろ」

「クレイ?少し口を閉じた方がいいわよ」


 本気で怖かった、正直あれにはクレイさんに同情するけど、怒るとあんなになるんだリズさん、今度から引き際には気を付けよう、そしてちゃっかりリズさんとの直線上にトムヤムクンを挟む。


 緊迫の空気から解放されて、余った時間を何に使おうか迷っていたんだけど、やっぱり本が読めるようになったなら図書館かと思ったけど、どうせならもっと時間がある時にゆっくり回りたいのもあったため、今日は残りの時間全てをレベル上げに費やすことに。


『短剣のレベルが30に到達しました。スキル【チャージスラッシュ】を取得しました』

『暗殺のレベルが20に到達しました。スキル【暗殺の勘】を取得しました。』

『暗殺のレベルが25に到達しました。スキル【影の世界】を取得しました。』

 以下略……


 街の外では、また数匹放置されている死骸があったけど、レベルの上がった今の私には、墓を1つや2つ作るなど造作もない、誇れるものでもないけどね。


 今日の狩りも特に変わりはなく、サーチアンドもふもふタイム、そして最後は感謝を込めて即死させる。

 それを続けていると、氷菓が簡単に敵を見つけているので気配察知を覚えられたのか聞いてみると、気配察知とはまた別で魔力察知と言うスキルでモンスターを探していたようだ。


 そしてこのスキルの凄いところが、気配察知では敵のオーラのような物は見えても強さの目あすだけで、どんな姿か分からないんだけど、どうやら魔力察知は範囲に引っかかったモンスターの姿、形が把握出来るらしいのだ、2つ併用すれば便利かもと思った訳だ、どうやら魔力察知を覚えるには魔力操作が必要なようで、どうやったら手に入るか聞いてみると値段は張るけど普通にスクロールが売ってるらしい、実際には出来る事も少なく、かなりマイナーなスキルで誰も買いたがらないらしいけど、気になるとかで買った目の前の爆弾魔は、見事誰も取得していないスキルを取得しましたということらしい。


 店の場所は聞いたので早速明日行ってみよう、それと今日は全員揃って遊んでるけど、皆基本は自由行動しながら連絡は取ろうってことになった、自由だもんね〜、私も含めて。


 これは後で知ったことなんだけど、実は今私、ビルド、ラムネが気配察知を覚えているのは異常なことで、本来気配察知とは魔力察知と同様に前提スキルが必要なものらしくて、それじゃあなんでそのスキルを覚えているのかと言うとそのスキルをリアルで使えるから、これもセンススキルってやつだね。



名前 ライム 短剣使い Lv15→19


生命25→29

魔力70→78

筋力25→29

防御25→29

敏捷45→53

器用185→193


スキル

短剣Lv26→34、暗殺Lv19→26、気配察知Lv21→32、料理Lv1、裁縫Lv1、掃除Lv1、錬金Lv1、火魔法Lv4→12、水魔法Lv8→17、風魔法Lv12→21、土魔法Lv17→24、光魔法Lv8→17、闇魔法Lv2→12

取得したスキルが個人なのにあまりに多いので省略します。

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